Fender Jazzmaster 1964年製 Sunburst w/ Black Jacaranda FB & Pre CBS

真っ黒な極上ハカランダ＆スパロゴのPre-CBS最終期ジャズマスターがフルオリジナルにて入荷致しました。
 
1958年にFenderの最高機種として発表されたJazzmaster。その名の通り開発時には当時のミュージックシーンを背景にジャズ専用ギターとして発表されましたが、その力強いながら、高いサウンドクオリティは、1960年代から現代に至るまで様々なロック系ミュージシャンに愛用されてきたことでも有名です。Fender初のローズ指板採用モデルであり、Jazzmasterの為に開発された大型のレクタンギュラー・シングルコイルや、オフセットウェストのボディシェイプ、フローティングトレモロ、ミックス時のハムキャンセル、プリセットトーンなど、様々な画期的なアイディアが盛り込まれており、レオ・フェンダーの強い思いが伝わってくるモデルです。
 
今回ご紹介させて頂くのはFender社がCBS社に買収される直前となる最後のPre-CBS期となる1964年製の一本。現在まで53年の歳月が経過するも、フレット・ナットの消耗品に至るまで、出荷時のオリジナルパーツをキープした極上ヴィンテージになります。
 
まず改めてスペックとしては、左右非対称のオフセットウェストにはアルダーボディを採用、ネックには所々にうっすらフィギュアドが浮かび上がる、近年の材とは比べものにならないほど良質なメイプルを、そして指板は稀少材のハカランダですが、一見してエボニーなのかと思える程に真っ黒な超極上材が採用されております。その他としては、鼈甲ガードにダイレクトマウントのレクタンギュラー・ピックアップ、ザグリの無いフローティングトレモロ、フロントPUのプリセットコントロール、スモールヘッドにスパゲティロゴ、クレイドットポジションマーク、Lシリアルなどが挙げられます。
 
またジャズマスターの特徴としては、やはりサウンド面が一番大きいポイントでしょう。ストラトやテレキャスのピックアップよりも、キレがあり音が潰れにくく分離の良いトーンはこのモデルならではと言えるでしょう。特にこちらの個体に関しては、フルオリジナルコンディションながら、とことん弾き込まれてきた個体で、ボディとネックの一体感が素晴らしく、力強いボディの共振が心地よくネックに抜けていくのを体で感じて頂けます。Fenderらしい澄み切った煌びやかなトーンキャラクターは特にFenderアンプとの相性が良く、フロント時にはヴィンテージならではの甘くメロウな魅惑のトーンを、リア時には攻撃的ながらサウンドの輪郭を主張するワイルドなサウンドの二面性を持っています。特にクランチ～軽いドライブ時には歪みの潰れない非常に秀逸なトーンを奏でてくれます。
 
またヴィンテージを探す中でルックス面も大きなポイントかと思いますが、ビッシリ入ったウェザーチェッキングとシッカリ赤が残ったサンバースト、真っ黒なハカランダ指板、そしてリアルな歳月によって刻まれてきた使用感は、ヴィンテージフェチには堪らないオーラを放ち続けています。といってもプレイ面でのコンディションはシッカリとキープされており、トラスは若干固くなってきてはいるもののまだ調整幅はあり、ネックコンディションは良好で、フレットは5部山程といったところです。パーツ類の変更は無く、ポットデイト、ピックアップデイト（グレイボビン・イエロースタンプ）、ネックデイト、シリアルと1964年のオールストレートです。（ボリュームポットのみ61年の可能性がありますが、オリジナルでも年式ずれはございます。）
 
年々評価が高まり、価格の高騰を続けるJazzmasterですが、同年代のフルオリジナル個体の相場としては100前後といったところでは無いでしょうか。前オーナー様はセール時の価格で842,400円で購入されておりますが、今回こちら当店に入荷した限りは、”相場よりお安く”のモットーにて、まさかの大特価にてご案内させて頂きます。フルオリジナル品につきましては、市場の浮き沈みも少なく資産価値としても高くある為、こちらの一本も早くの売約が予想されます。お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。