Gibson Tal Farlow 1964年製 Blonde Killer Flame Body & Neck w/ Jacaranda FB
市場にまず出ることの無いオリジナルヴィンテージのタル・ファーロウモデル。加えて超稀少ブロンドフィニッシュの一本が入荷致しました。
縦横無人にフレーズを紡ぎだすオクトパスハンドの異名を持ち、1950年代のジャズ黄金期においても他を寄せ付けない超絶技巧のテクニックにて、当時バーニー・ケッセルと人気を二分したトップギタリスト。本国アメリカでは1998年の没後も衰えること無い高い人気を誇るも、生前の活動では人前で演奏をしたがらない、10年間のブランクなどから、知る人ぞ知る伝説のジャズギタリストとも呼ばれます。その高い実力と人気からGibson社から彼のアーティストモデル(今でいうシグネイチャーモデル)まで発表されました。1960年代までのエレクトリック・アーチトップのアーティストモデルとして選ばれたのは僅かに5人になります。(Byrdland、Johnny Smith、Barney Kessel、Tal Farlow、Trini Lopez)
今回ご紹介させて頂くのはGibson Artist Modelシリーズより、フルボディのエレクトリックアーチトップモデルTal Farlowモデルの1964年製。加えてそのルックスや生産本数の少ない稀少価値など価値を倍加させる”Blonde”の別名を持つナチュラルフィニッシュの一本となっております。
アーティストモデルは当時よりレギュラーシリーズと違う上位機種となりますが、まず採用された材のマテリアルがハンパじゃありません。まずアーチトップにはヴィンテージ材ならではの極上過ぎる霜降りのフィギュアドのフレイムメイプルを採用、バック材にも強烈なギラつきで眩いばかりのワイルドフレイムのフィギュアドメイプルをカーブドにて採用。そして驚きはボディトップ&バック共にセンターシームの無い単板かつワンピース材と贅沢なスペックとなっております。加えてボディサイド材にはフレイムとバーズアイの混在する極上フィギュアドメイプル、ネックにも極上のフレイムメイプルが採用されております。指板材にはこれぞハカランダと言わんばかりの黒く杢目の締まった最上級の材を採用、勿論ブリッジ台座&テイルピースもハカランダとなっております。そして極めつけは何と言ってもこの材マテリアルを最大限に生かすブロンドフィニッシュでしょう。本モデルのオリジナルヴィンテージに関しては、サンバーストとバーセロイ・ブラウンがレギュラーカラーとなり、ブロンドに関してはオーダーのみとなっており、超稀少なフィニッシュです。
その他スペックとしては、オリジナルPAFの血を色濃く継ぐステッカードPAF×2、シミュレートスクロール・バインディング、4ポイントピックガード、Tune-O-Maticブリッジにトラピーズタイプにハカランダ材とモデル名の刻印されたインレイの入ったオリジナルテイルピース。ペグヘッドのダブルクラウンインレイ、J-200ライクのクレストインレイなど上位機種として相応しい豪華スペックとなっております。
こちら非常に稀少なコレクタブルモデルでありながらも、長年キッチリと弾き込まれてきた個体になり、サウンド面でも“感動”を覚える本当に素晴らしい一本になります。まず生鳴りだけでもそのボディの激鳴り具合に驚きます。弾き込まれたフルボディならではのボリュームと枯れた味わい深さは、50~60年代のジャズシーンそのものと言えるでしょう。またピックアップにはオリジナルPAFの遺伝子を継ぐステッカードPAFを搭載し、これぞ王道のヴィンテージギブソンサウンドといった素晴らしいトーンをアウトプットしてくれます。力強いローミッドに甘く広がる倍音、フルアコながらもレスポンスの高くエッジ感のある音色、オールメイプルならではの抜けの良さ&立ち上がりの早さ、そして艶めいたきらびやかな枯れたトーンは時間を忘れさせてくれる至高のヴィンテージトーンを奏でます。
状態としては音の良い弾き込まれた個体ならではの使用感、リペア歴はありますが、年式を考慮すれば美品の部類になるかと思います。変更・リペア歴としては、フレット・ナット交換、ピックアップからの配線リペア跡(一度切って繋ぎ直されております。)ポット交換(フロントトーンのみ、その他はカバーのハンダバージン)ペグ交換歴(穴埋めされたエキストラホール有、現在はPAT PENDのグローバー)、ジャック移設跡(穴埋めリペア有)が見受けられます。傷等としては、ボディ全体的に細かな小傷。打痕はありますが、ウェザーチェックも殆ど見られず美品コンディションをキープ。ネックバックはプレイに伴い塗装が殆ど剥がれています。その他付属品として非常に程度の良いオリジナルハードケースが付属します。もちろんプレイ面やサウンド面に影響するネック折れなどの材割れリペア歴は無く、ネックコンディションは良好、トラスの余裕も確認出来ております。
オリジナルヴィンテージのタル・ファーロウモデルに関して、国内・海外共にここ5~10年は市場で見かけることすらありませんでした。今回更にブロンドフィニッシュと今まで見たことが無い方のほうが多いと思われる超絶稀少な激レアコレクタブルモデルとなっております。交換パーツやリペア歴のあるプレイヤーズコンディションではありますが、それを踏まえてもコレクター様にもオススメ出来る本当に稀少な一本になります。
発売当時の60年代初頭では、高額モデルだったということもあり、非常に生産本数が少なく、更にブロンドとなれば指折り数えるレベルの生産数だったかと予想されます。現存する個体も少なく、こちらあまりに稀少な為、相場というものがシッカリしておりませんが、通常であれば150~200万円、状態が良ければそれ以上になるかと思います。今回Gibson社においてもJazz界においても歴史を刻むミュージアムストックとなる一本ですが、只今当店アニバーサリーセール最終期につき、こちらの一本までもまさかの大特価にてご案内させて頂きます。この機を逃せば一生手に入らないと言っても過言では無い一本ですので、逃してしまい後悔すると少しでも考えられた方は、迷う前にまずご連絡下さい。絶っ対にお見逃しなく!!