Bat Cat Hot Cat 15 Combo 2003年製 Black & Blue Metallic Full-Original

Bat Cat Hot Cat 15 Combo 2003年製 Black & Blue Metallic Full-Original “Sampson Era & Custom Color”
マーク・サンプソン在籍時の最初期Bad Cat。ブルーメタリックのフロントカバーとなる特注カスタムカラーの一台がフルオリジナル＆美品コンディションにて入荷致しました。
 
Matchless Ampの創業者であり、数々のクラスA回路アンプの設計により世界的な高い評価を受けるアンプ界のレジェンド”Mark Sampson”。1989年のMatchless Ampにてギター業界に改革を起こし、その後2000年にはジェームス・ヘイドリックと共にLAのコロナにてBad Cat USAを設立します。数あるラインナップの中でも代表的なモデルとなる”Hot Cat”アンプ。2002年にマーク・サンプソンが新たにデザインし、世界初のクラスAのハイゲインアンプとして一世を風靡します。世界的にも非常に高い評価を得る一方、納期が1年以上、販売価格が高く、一般に出回る事は非常に少なく、その後ジョン・トンプソンに引き継がれ、生産数は格段に上がりましたが、サンプソン在籍時のモデルと比較すると廉価版というイメージが拭えない現状となっております。
 
今回ご紹介させて頂くのは、Hot Catモデルの最初期かつサンプソン在籍時となる、現行モデルとは別格とされる2003年製のHot Cat 15 Combo。更にこちらの一台は一般的なブラックトーレックスカバーに加え、フロントカバーをインパクト抜群のブルーメタリックカラーにて特注オーダーしたカスタムカラー品。サランネットもVOX系のブラウンではなくグレーカラーが採用された特別な一台となります。
 
まずそのスペックとしては、出力は国内正規仕様（当時の正規代理店シャスタトレーディング経由品）となる100V仕様。キャビネットには強固な30プライのバルティックバーチ材を採用、キャビネットカバーはブラックトーレックスですが、フロントパネルには往年のアメリカンテイストを感じさせるブルーメタリックカバリングを採用。併せてサランネットはグレイカラーとなっております。ブランドロゴ＆Bad Cat Eyeモチーフパネルは電源Onに合わせて背面のライトが点灯しパネルが光るMatchless同様の仕様となっております。内部的にはMatchlessを彷彿させるPoint To Point配線に大容量のハンドワウンドトランス。パワー管はEL84管、チャンネル1には12AX7、チャンネル2にはGZ34のプリ管を使用した15Wのデュアルチャンネル・クラスAアンプ。スピーカーはBad Cat特注のCelestion Vintage30 12インチスピーカーを採用。コントロール部はGainとCleanの2チャンネル、Volume、Gain、Edge、Level、Bass、Treble、Brilliance、Masterの8コントロールとなっております。
 
そして気になるサウンドですが、”世界初のクラスAのハイゲインアンプ”の通り、クリーンからクランチ、そしてオーバードライブまで幅広く、他とは一線を画す高い次元で出力されます。クリーンチャンネルでは美しく澄み渡るクリスタルトーンがアウトプットされ、15Wとは思えない独特の音圧感は弾き手に麻薬的要素を与える心地の良いトーンで、サウンドレスポンスも早く、繊細なピッキングニュアンスもシッカリと再現され、ストレスフリーな演奏を愉しめます。そしてゲインチャンネルでは、細かなコントロールやEQ調整を可能とし、その場面に合わせたより細かな音質調整が可能とし、セッティング次第で激しい歪みから、キメ細かい歪みまで様々なポテンシャルを持ち、それでいて伸びが良く、音抜けの良い素晴らしいクオリティに驚かされます。近年生産された同モデルとの違いとしては、まず音圧感自体が大きく異なり、近年のモデルが機械的なシミュレーションアンプ的な冷めた要素を持つのに対して、初期のMatchlessにも共通する芳醇な味わいはサンプソン氏が意図するクラスAの意味が良く分かる一台となっております。
 
状態としては、2003年製と既に18年の歳月が経過しておりますが、細かなスレや金属パーツの経年劣化程度で、大きなダメージは無い極上美品コンディション。演奏面でもコントロールのガリや真空管のヘタリも感じさせない即戦力となる一台。パーツ類は真空管を除いて当時からの変更無しのフルオリジナルコンディションとなっております。また付属品として電源ケーブルの他に当時の正規代理店であるシャスタトレーディング発行のオーナーズマニュアルが付属致します。
 
上述でも触れました通り、最初期の製作品については、そもそもの製作台数が現行品と比べて極端に少なく、またそのカラーも基本的にはブラックトーレックス＆ブラウングリルのVOXをイメージした個体が殆どとなりますが、今回の一台につきましては2003年製と最初期に加え、フロントカバーにブルーメタリックカラーを採用した他では見た事の無い激レアスペックの一台となっております。最初期製作品の相場としてはレギュラーカラーのブラック＆ブラウンの個体でも美品コンディションにて23～25万円、今回特別なカスタムカラーオーダー品という事で適正価格としては25～28万円前後かと予想されますが、こちら前所有者様からのご厚意もあり、相場を大きく下回る特別価格にてご案内させて頂く事となりました。サンプソン期のMatchlessのクオリティを持ちながらゲインチャンネルにも特化した素晴らしい一台ですので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
 
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