Breedlove Concert Meyer (CM) Custom Dragon 2016 “Guitar Show NFS”
Breedlove Concert Meyer (CM) Custom Dragon 2016 Figured PO-Cedar & Master Grade I-Rosewood “Guitar Show NFS”
完全受注生産のExotic Series CMモデルをベースにドラゴンインレイが施されたGuitar Show展示用に特注にて製作された世界にたった一本のみとなる非売品(Not For Sale)モデルが奇跡的に入荷致しました。
本国アメリカのオレゴン州にてLarry Breedlove とSteve Hendersonの2人のビルダーによって1990年に創業したBreedlove Guitars。創業後すぐにラリーの実兄で弦楽器製作家及びインレイ職人として活動していたKim Breedloveが加わり、伝統的な技術を重んじながらも、革新的なアイデアや最新の技術、そして独創的なデザインを加え、アコースティックギターブランドとして世界的な高い評価を受けております。Breedloveを愛用するアーティストとしては、エド・ガーハードを始め、エイミーランキン、スチュアート·スミス、レベッカモアランド、トレースバンディ、ニコ·ディ·バッティスタ、クリスチャンバーグハート、ジム·ジェームス、ジャスティン·ロス、ケニー·フラー、ジェイソン·トーマス、メイデイラジオ、ジムグウィン等々、また国内でも多くのプロギタリストの愛用でも知られます。
現在最高峰シリーズとしてMaster Class Seriesが知られますが、以前は更に上位となる完全受注生産品となるExotic Seriesが存在し、代表的なCM(Concert Meyer)モデルについては希望小売価格が税別100万円~と、非常に高額ながらも極めて高い評価を受けておりました。(現在は生産完了)
今回ご紹介させて頂くのは、そのExotic Series CMモデルをベースに、YAMAHAがGuitar Showの展示用として特注オーダーした世界に一本の特別なカスタムモデルとなります。
通常のオーダーシートには無い特別なスペックとして特筆すべくは、指板に施されたDragonインレイですが、こちらはドラゴンのデザインをPaul Reed Smithが特許の大半を抑えている関係で、Breedlove単独での使用・製作が難しく、当時YAMAHAが持っている特許を使用し、Guitar Show展示用の非売品として製作されました。
またその他のスペックとしても、通常モデルを凌駕する素晴らしい内容となっておりますが、その詳細として。まずボディトップに採用されたのは工房であるオレゴン州を中心に生育している稀少材であるポートオーフォード・シダー材の単板になりますが、シダー系とは思えない極上のワイルドなフィギュアドが浮かぶ最高峰の材となっております。ボディサイド&バックにはマスターグレードのイースト・インディアンローズウッド材の単板が採用され、こちらも色濃いコントラストとハッキリとした黒の杢目に加え、横方向に薄らとフィギュアドラインも確認出来る素晴らしい材となっております。ネックにはヴィンテージギターでもお馴染みの良質なホンジュラスマホガニーを、そして指板には杢目のシッカリと詰まった良質なエボニーに、本モデルの一番の特徴でもあるドラゴンインレイが施されております。またこちらのモデルのオーダーシートからも確認出来るよう、発色鮮やかなアバロンを使用するだけでなく、ドラゴンの”目”の部分を強調した精巧なインレイワークとなっております。その他としては、独特な形状のボディ形状に加え、Winged Styleのエボニーブリッジ、強烈な発色を持つ厳選されたアバロンのサウンドホールロゼッタ、ヘッドストックにはブランドロゴインレイ、チューナーはGotoh製の1:18ギア比のゴールドチューナー&エボニーボタン、バインディングはBloodwoodを使用したMaster Classのフルバウンド仕様となっております。細部の詳細スペックとしては、塗装はグロス仕上げ、ナット幅は約44.5mm、ボディ厚は約105mm、ボディ幅は約390mm、スケールは約648mmとなります。ブリッジ下にはブリッジトラスシステムが搭載されており、トップ浮きを防止する機構が搭載されています。
世界に一本となるコレクション性の高いドラゴンインレイに目を奪われがちですが、サウンド面としても、流石カスタムモデルと頷ける他を凌駕する素晴らしいサウンドに魅了されます。まずワンストロークで実感頂けるのは、音自体のハリと艶、そして煌びやかさがハンパじゃありません。シッカリと音の輪郭を保ちながらも、アコースティック特有の甘さを残し、鋭くも強すぎない絶妙な旋律を奏でます。高音は美しく色気の溢れるトーンで、芯が通っていながらも耳に痛い音域は無く、中域はタイトながら太く倍音感があり、低域はメロディラインを際立たせる絶妙なベースサウンドを奏でてくれます。また高音から低音までのバランスが素晴らしく、それぞれ主張しながらもシッカリと共演するオーケストラにも似た感動を受けます。フィンガーピッキングだけでなくコードストロークでも十二分に良さを発揮出来る非常に完成度の高い一本です。高いクオリティながらも枯れた奥行のあるトーンで、本当に自分が弾いている音なのかと勘違いするほどに洗練されたサウンドが放たれます。
最後に状態としては、こちら2016年の製作品で、YAMAHAのGuitar Showに展示されていた商品という事もあり、保管や試奏等による極僅かなスレ程度は見受けられるものの、ファーストオーナー様が入手されてからは手つかずにて大切に保管されてきた奇跡のデッドストックコンディションとなっております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスの余裕もあり、フレットも大きな凹みも無く95%以上残っております。また付属品も当時のオーダーシートや認定書、YAMAHAの保証書を始めとした新品時の一式が揃っており(画像参照)、ケースもオリジナルのハードケースが付属致します。
Exotic Series自体が完全受注生産モデルであったという事もあり、日本国内では新品だけでなく中古市場でも殆ど流通しておらず、また今後通常のCMモデルですらも市場に出ることすら殆ど無いと予想されます。新品時の価格としては、通常のCMモデルで100万円+消費税、こちらのドラゴンモデルについては勿論オーダー不可な特注モデルながら、仮に現在、同スペックにてオーダー出来るとしたら税込140~150万円前後になるのではないかと思われます。こちら世界に一本というプレミア価値を加味すれば、それこそ新品推定価格と同等が適正価格になるかと思いますが、今回前ファーストオーナー様からのご厚意により、3桁の大台すらも大きく下回る、非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。現在通常のCMモデルすら入手は難しく、また特許の問題から今後の製作も不可能となる、まさしく世界に一本の特別なドラゴンインレイモデルですので、お気になりました方は絶対にこの大チャンスをお見逃しなく。