Breedlove EG/5/Mah EdGerhard Signature 2002年製
Breedlove EG/5/Mah EdGerhard Signature 2002年製 Engleman Spruce/ Honduras Mahogany EX+++ “Owned by Ed Gerhard”
エド・ガーハード氏本人が愛用していた一本そのもの。自身のシグネイチャーモデルEG/5のマホガニースペック。21年前の一本としては非常にキレイな極上美品コンディションにて入荷致しました。
本国アメリカのオレゴン州にてLarry Breedlove とSteve Hendersonの2人のビルダーによって1990年に創業したBreedlove Guitars。創業後すぐにラリーの実兄で弦楽器製作家及びインレイ職人として活動していたKim Breedloveが加わり、伝統的な技術を重んじながらも、革新的なアイデアや最新の技術、そして独創的なデザインを加え、アコースティックギターブランドとして世界的な高い評価を受けております。Breedloveを愛用するアーティストとしては、エド・ガーハードを始め、ムーン・リバー、エイミーランキン、スチュアート·スミス、レベッカモアランド、トレースバンディ、ニコ·ディ·バッティスタ、クリスチャンバーグハート、ジム·ジェームス、ジャスティン·ロス、ケニー·フラー、ジェイソン·トーマス、メイデイラジオ、ジムグウィン等々、また国内でも多くのプロギタリストの愛用でも知られます。
今回ご紹介させて頂くのは、Breedlove Guitarsのフラッグシップモデルのひとつであり、2000年にはアコースティックギターマガジンのプレイヤーズベストアワードを受賞したEG/5/Mah グラミー賞受賞のエド・ガーハード氏シグネイチャーモデルのマホガニースペック。エド・ガーハード氏はもちろん、同じくグラミー賞受賞のムーン・リバー氏もブリードラブのマホガニーモデルを愛用しております。更に今回の一本については、そのエド・ガーハード氏自身が所有していた愛機そのもの。2002年にアメリカのVirtue Recordsを通して本人が同モデルを購入し、実際にライブやレコーディングにて使用した後、2007年に本人がウェブ上にて販売していた個体を国内楽器店が入手、そして前所有者様が購入し、大切に保管されてきた一本になります。
まずそのスペックとしては、ボディトップには美しく均整の取れた縦方向の杢目と、ギラつくような横方向の杢目を併せ持つ良質なイングルマンスプルース（アップチャージオプション）を採用。サイドバックには人気のホンジュラスマホガニー（アップチャージオプション）が採用されますが、特にバック材にはフィギュアドフレイムの浮かぶ極上材となっております。ボディトップ＆バック共にウッドバインディングとマルチプライのパーフリングが施されております。続いてネックはマホガニーに、指板材は今ではどのブランドも確保が難しくなった希少かつ高級材となる漆黒のエボニー材を採用し、ウッドバインディングにホワイトラインのパーフリング、12Fまでは低音弦側、12F以降は高音弦側に施されたスモール・パールドットマーカーも特徴的です。その他としてはフィギュアドウッドを採用したサウンドホールロゼッタ、ブリッジはエボニーにて製作されたWingedスタイル、Groover製ゴールドチューナー、オリジナルシェイプのヘッドはブラックフィニッシュに美しいパールで施されたブランドロゴマーク、エボニーのトラスロッドカバーはヘッドシェイプと左右対称デザインにて製作されております。細部の詳細スペックとしては、塗装はグロス仕上げ、ナット幅は約45mm、ボディ厚は約100mm、ボディ幅（一番広い部分）は約430mm、スケールは約648mmとなります。
そして何より気になるサウンドですが、本人愛用機というだけあって、他を凌駕する素晴らしいサウンドに魅了されます。まずワンストロークで実感頂けるのは、音自体のハリと艶、そして煌びやかさがハンパじゃありません。シッカリと音の輪郭を保ちながらも、アコースティック特有の甘さを残し、鋭くも強すぎない絶妙な旋律を奏でます。高音は美しく色気の溢れるトーンで、芯が通っていながらも耳に痛い音域は無く、中域はタイトながら太く倍音感があり、低域はメロディラインを際立たせる絶妙なベースサウンドを奏でてくれます。また高音から低音までのバランスが素晴らしく、それぞれ主張しながらもシッカリと共演するオーケストラにも似た感動を受けます。フィンガーピッキングだけでなくコードストロークでも十二分に良さを発揮出来る非常に完成度の高い一本です。高いクオリティながらも枯れた奥行のあるトーンで、本当に自分が弾いている音なのかと勘違いするほどに洗練されたサウンドが放たれます。
最後に状態としては、こちら2002年の製作品と既に21年の歳月が経過しておりますが、実際には本人が2002～2007年の5年間弾かれてきただけで、前所有者様が入手してからは大切に保管されてきた為、年式の割に非常にキレイなコンディションをキープ。ダメージとしてはゴルベ板上にピッキングスクラッチ、サウンドホールの向かって左下にピッキングスクラッチ、ヘッドサイドに米粒大の当て打痕、その他細かなスレやポツ打痕程度こそ見受けられますが、塗装のツヤもキレイに残っており、ニアミントとまではいきませんが、極上美品コンディションとなっております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットも若干の部分減りが見受けられますがトータルとして7～8部山前後残っております。付属品としては交換用のナットとサドル、ワランティ等の書類が揃っており（画像参照）、ケースもオリジナルハードケースが付属致します。
中古相場としては、最近の販売歴こそありませんが7～8年前にて60万円前後での販売歴、昨今のコロナ禍や円安による高騰を加味すれば、適正価格は80万円前後になるかと予想され、また本人所有機というプレミア価値を加味すればそれこそ3桁オーバーでもおかしくありませんが、こちら本人所有機を証明するエビデンスが前販売時のページをコピーした書類だけとなります為、そのプレミア価値を抜き、更に高騰前の相場と変わらない破格プライスにてご案内させて頂く事となりました。エド・ガーハード氏のファンの方はもちろんですが、純粋なアコースティックギターとしてのサウンドも他を凌駕する素晴らしい一本ですので、お気になりました方は是非この大チャンスをお見逃しなく。
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