Cat’s Eye CE-1500 ‘80年製All-Solid Full-Original “Jacaranda Model”
1970年当時にマーティンの輸入代理店を務め、技術提携を結び本家顔負けの素晴らしいギターを製作し、その名を世界に知らしめた東海楽器。中でもジャパンヴィンテージと呼ばれる1970~1980年代のモデルは特に高い評価を受けております。
今回ご紹介させて頂くのは東海楽器のオリジナルブランドであり、プリウォーマーティンサウンドを研究し製作した一本、CE-1500の1980年製になります。
まずスペックとしては、最上位機種に採用される極上のエゾ松(エゾスプルース)単板をトップにサイド&バックには杢目が強い詰まった最高級のハカランダ(ブラジリアンローズウッド)単板、指板とブリッジには上質な黒檀(エボニー)、ネックは1Pの良質なマホガニー、スノーフレークス&キャッツアイポジションマーク、ヘッドストックはハカランダにトーチインレイ、本象牙のナット&サドル、ゴールドのGrover 102Gチューナー、Xブレイシング、角形ネックブロックなどが挙げられます。
気になるサウンドとしては、まさにプリウォーマーティン期のD-28を彷彿させる爆鳴りのヴィンテージトーン。歳月をもってして熟成された極上のハカランダだからこその枯れた太い味わいが体の芯に抜けていきます。ジャンルとしてジャズやブルースにはもちろんガッツリはまりますが、ロックやロックンロールでもお使い頂ける煌びやかなツヤとロングサスティーンも魅力のひとつです。
状態として、パーツ類は全てオリジナル、リペア歴も無いフルオリジナルコンディションをキープ。ハードケースもオリジナルが付属します。その他、若干の小傷程度は見られますが、36年という歳月を考慮すればニアミント手前の極上品です。唯一マイナスポイントとして、このモデルには絶対というほど見られる現象ですが、ボディサイド&バックの塗装の白濁が全体的に見受けられます。