Collings City Limits Jazz Archtop 2010年製 See Through Blue Burst “Custom Color"
特注カラーにて仕上げられたアーチトップ最高峰モデルCL Jazz。極上のサウンドを持った一本がニアミント手前の素晴らしいコンディションにて入荷致しました。
ヴィンテージギターサウンドを追及し、その人生をギター制作に懸ける名工ビル・コリングス。その評価・名声は本国アメリカだけに留まらず世界的に高い評価を受け、多くの大物アーティストに愛用され続けています。その高い技術の結晶は世界で最も有名なヴィンテージギター研究家であるジョージ・グルーンに「新品にしてヴィンテージを凌駕する」と言わせるほど、ギター史上においても指折りのブランドになります。
今回ご紹介させて頂く一本は、ビル・コリングスが生み出したアーチトップモデルの最高峰City Limits Jazz Archtop。ビル・コリングスと選ばれたスタッフのみで製作されるプレミアムなアーチトップシリーズより、従来のアーチトップモデルにエレクトリックの要素を加えた実戦的な仕様となります。更にこちらは特注カラーとなる稀少フィニッシュが施された唯一無二の一本となります。
まずそのスペックとしては、ボディトップには厳選された美しい杢目のヨーロピアン・スプルースを単板にて採用。ボディサイド&バックはセレクテッド・ホンジュラスマホガニー1Pからくり抜いて製作されており、ボディバックもアーチド仕様となります。重量は約2.33kgと非常に軽量な個体となっております。フィニッシュカラーは通常ラインには無いシースルーのブルーバーストフィニッシュで、下の杢目がハッキリと見える程の薄いラッカーにて仕上げられております。ネックは良質なマホガニーが採用され、約42.8mm(1 11/16”)のナット幅と若干厚みのあるMedium-Fat Cシェイプを採用し、手に吸い付くようなフィッティングを実現しております。指板材には杢目の詰まった良質なエボニーが採用され、美しいマザーオブパールのダブル・パラレログラムインレイが施されております。またフローティングブリッジ&テイルピース、ピックガード、トラスロッドカバー、チューナーボタンは全てエボニーによって製作されております。その他としてはシャーラーチューナー、カッタウェイ&独自のヒールレスカット加工、フローティングピックアップなど、コリングスならではの高いクオリティが各所に垣間見えます。また内部のラベルにはビル・コリングスのサインが入れられております。
そしてその気になるサウンドですが、まず生鳴りだけでも素晴らしさを感じさせる一本で、アーチトップホロウらしい、甘味のある空気感がありながらも、ソリッドらしい歯切れの良さも併せもちます。更に本領発揮すべく、出力面には驚かされます。ピックアップにはSadowskyオリジナルのLollar製ミニハムバッカーPUが搭載され、極上のサウンドをアウトプット致します。採用材の素晴らしさを感じさせるべく、ヴィンテージにも似た枯れた味わいを含み、ふくよかな中低域をシッカリとタイトに引き締めることで、通常のセミアコタイプよりも硬さが消え、とは言えソリッドに偏り過ぎない絶妙なサウンドが堪りません。弾き手の繊細なタッチにもシッカリと再現し、ジャズ系にはもちろん、ロック系にもシッカリとマッチするオールジャンルで活躍する素晴らしい一本です。
状態としましては、ボディトップ側はピックガード上の薄いスクラッチ程度、ボディバックは下部に僅かなスレとペン先で突いたような打痕がいくつか見受けられます。またヘッドバックからヘッド上部にかけてスレや打痕が確認出来ますが、全体的には非常にキレイなコンディションとなっており、ニアミントとまではいきませんが、かなりの美品コンディションをキープしております。プレイ面としてはネックコンディションは良好でトラスの余裕もシッカリと残っており、フレットに至っては大きな凹みも無く9部山以上といったところです。付属品もワランティとオリジナルのハードケースが付属致します。
カスタムカラーでの製作品の為、新品時の販売価格は分かりませんが、中古相場としては多少使用感のある個体であっても130万円前後となっております。高額帯であっても高い人気を誇る本モデルですが、そこは価格以上のサウンドがあるからこそだと感じさせてくれる素晴らしい一本です。今回こちら上述の通りチョイ傷こそ見受けられるものの、使用感の少ない非常にコンディションも良く、そしてサウンドも抜群の一本ながら、相場を大きく下回る非常にお値打ちな価格にてご案内させて頂きます。唯一無二のサウンド&ルックスとなる極上品ですので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。