Collings CW-28 Clarence White D-28 Reissue 1992 Natural
Collings CW-28 Clarence White D-28 Reissue 1992 Natural / Adirondack / Honduras Mahogany EX+ “Jacaranda Spec”
トニーライスのトレードマーク、通称クラレンスホワイトモデル1935 D-28をコリングスによって復刻したCW-28。最高峰となるハカランダスペック&初期3桁シリアルの一本が入荷致しました。
ヴィンテージギターサウンドを追及し、その人生をギター制作に懸ける名工ビル・コリングス。1988年にテキサス州のオースティンでギター製作を始め、その評価・名声は本国アメリカだけに留まらず世界的に高い評価を受け、多くの大物アーティストに愛用され続けています。その高い技術の結晶は世界で最も有名なヴィンテージギター研究家であるジョージ・グルーンに「新品にしてヴィンテージを凌駕する」と言わせるほど、ギター史上においても指折りのブランドになります。Bill Collings氏は多くのファンに惜しまれながら2017年に亡くなってしまいますが、それもあって存命期の製作品の評価は高く、特に初期のオールラッカー期については別格とされております。
1954年よりバンド活動を始め、その後1968年にはザ・バーズへの加入で活躍したギタリストであるクラレンスホワイト。父親が1959年頃にLAにあるマッケイプスというギターショップにて1935年製のMartin D-28を購入し、その後譲り受けたクラレンスホワイトが愛用を続けますが、エレキギターへの移行もありジョー・ミラーに売却してしまいます。後に金銭的な余裕が出来たことから買い戻そうとしましたが、その際にはジョー・ミラーとの関係が悪かった事もあり買戻しを拒否されてしまい、そのまま1973年に交通事故により他界してしまいました。そのD-28は1975年にトニーライスがジョー・ミラーから購入し、その後長きに渡り愛用されるトニーライスのトレードマークとなります。現在ではMartin社はこのD-28のリイシューとなるクラレンスホワイトモデルを製造しております。
今回ご紹介させて頂くのは、3桁シリアルとなるオールラッカー期、初期製作の1本かつ、希少なクラレンスホワイトモデルのCW-28 Jacaranda 1992年製。本モデルについては、1988年頃にトニーライス本人が、自身が長年愛用する1935年製D-28をコリングスに持ち込み製作依頼をかけ、オリジナルをベースにビルコリングスによるアレンジが加えられ誕生したのがC-28モデルとなります。現在ではハカランダを採用する最上位グレードの総称ともなるコリングス・ウィンフィールドの頭文字から”CW”のモデル名が採用されておりますが、言わずもがな本機の製作当初はクラレンスホワイトの頭文字から取られた”CW”であったかと思われます。
まずそのスペックとしては、1935年製のMartin D-28をベースとしますが、採用材は当時の最高グレードとなるクオリティの厳選材が採用され、更にビルコリングスのアレンジが加えられます。ボディトップには杢目間が広く横方向のギラつきも魅せる良質なアディロンダックスプルースを採用。ボディサイド&バックにはヴィンテージと同様材ながら、現在ではワシントン条約の規制もあり、希少かつ非常に高級材となるハカランダ(ブラジリアンローズウッド)を採用。こちらの材もハカランダらしい強い黒の杢目が走る素晴らしい材となっております。続いてネックもヴィンテージ同様となるホンジュラスマホガニーにダイヤモンドボリュート、エボニー指板、ダウンベリーのエボニーブリッジ、クルーソンタイプニッケルチューナー、エボニー突板&ブランドロゴインレイ、その他としては特徴的なダルメシアンピックガード、牛骨ナット&サドル、サウンドホールは直径105mmのラージサイズ(通常のレギュラーラインは100mm)にマルチレイヤーロゼッタ、スキャロップドXブレーシング、ボディトップ&バックのダブルバウンドに、トップ側はヘリンボーンのパーフリング、バックセンターには寄木細工のようなライン、ネックもバウンドネックとなります。細部スペックとしては約43.7mmナット幅、約647.7mmスケール、細身のUシェイプ等が挙げられます。
そして気になるサウンドとしては、流石最上位となるハカランダモデルというべきか、30年の歳月での熟成というべきか、本家Martin社を凌駕する、それこそヴィンテージと肩を並べるレベルの本当に素晴らしいサウンドを奏でます。ただ鳴るというだけではなく、奥行きのある味わい深い”枯れた”トーンで、採用された極上材のポテンシャルを完璧に引き出しております。各弦のごとに持つ豊かな個性が互いに打ち消すことなくバランス良く鳴り響き、その相乗効果はオーケストラを感じさせる素晴らしいハーモニーを奏でます。低音から高音までそれぞれの音の輪郭・主張をシッカリと残し、アコースティック独特の甘く広がる倍音は、ロングサスティーンとして空気中に溶けていくような心地良さを感じさせてくれます。コリングスの製作定義として「20年後を見据えての製作」とありますが、採用された極上の厳選材と30年の歳月による音の熟成を感じさせてくれる素晴らしい一本となっております。
最後に状態としては、ボディトップは薄いピッキングスクラッチを始め、細かな打痕やスレ傷等、ボディバックは線状のスレ傷とポツ打痕、ネックバックも細かなスレと、それなりの使用感はございますが、一見して目立つダメージとしてはボディトップの下部にある米粒大の打痕程度で、その他の細かな小傷は角度によって見えるレベルの軽微なものにて塗装のツヤもしっかりと残っております。フレットも元々背の低いタイプながら現状にて目立った部分減りや凹み無く7~8部山にて、ネックコンディションは良好、トラスロッドの余裕もしっかりと残っております。修理・リペア歴は一切無く、ありがちな割れ補修歴はもちろん、フレット・ナットの交換や、ストラップピンの増設、PUの増設跡もございません。総合的にみて30年前の製作品という事を考慮すれば、年式の割に非常にキレイな美品コンディションとなっております。付属のケースも初期製作品のみとなるブランドロゴやシリアル等の入っていないオリジナルハードケースが付属致します。
近年の楽器業界全体の高騰、特にハカランダ(ブラジリアンローズウッド)採用モデルについては、ズバ抜けた高騰ぶりが見受けられます。CW-28 Jacarandaモデルの中古相場としては初期製作品でなくともその全てが200万円前後と非常に高額ながらも、”弾けば分かる”そのサウンドクオリティの高さには脱帽です。こちらの一本については更に最初期の製作品となります為、採用材のクオリティ、音の熟成度ともにワンランク上と言っても過言ではありません。当然販売金額は200万円オーバーが適正かと思われますが、今回前所有者様からの多大なるご厚意もあり、今までの相場を大きく下回る非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。他店様にて販売されている同モデルをご検討されていた方も、お気になりました方も、是非一度ご来店頂きましてお試し頂きたい一本です。高額帯ながら早くの売約が予想されます為、是非このご機会をお見逃しなく。
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