Fender CoronadoⅠ 1966年製 Cherry Red Full-Original except Case EX+++ 2.40kg
Fender CoronadoⅠ 1966年製 Cherry Red Full-Original except Case EX+++ 2.40kg “First Year & 2 Owned”
コロナド初年度製作品。ファーストオーナー様からプロミュージシャンである前所有者様に渡った一本。ケース以外はハンダバージンのフルオリジナル&ニアミント手前の極上美品にて入荷致しました。
長いFenderの歴史の中でも一際異彩を放つモデルFende初のホロウモデルCoronado。カリフォルニア州の地名からモデル名が付けられ、当時ソリッドボディにて成功を収めたFender社が、Gibson社のES-335(Epiphone Casino含む)に対抗し、Rickenbackerの立ち上げにも携わったドイツの設計者ロジャー・ロスマイルズ氏をチーフに開発され、1PUバージョン、2PUバージョン、12弦バージョン、そしてベースバージョンをラインナップに1966年に発表されました。当時は人気が振るわず1972年には廃盤となってしまうものの、現在になってその稀少度&特別な個性&唯一無二のサウンドが認められ、2013年にはModern Player Seriesとして復活を果たします。使用アーティストとしては、ザ・キンクスのデイブ・デイビス、ソウル・コフィング、アイラ・キャプラン、ジミー・ヴォーンなども愛用し、また、エルヴィス・プレスリーが映画”スピードウェイ”のラストシーンで歌っているときに弾いている事でも有名です。
今回ご紹介させて頂くのはCoronado発表の初年度となる1966年製のCoronadoⅠ。近年のリイシューモデルでは大きくスペックが異なりますが(リイシューモデルは合板メイプル、セミアコ仕様、ハムバッカー仕様、ネックやブリッジもモダンスペックとなっております。)、こちらはオリジナルのデュアルモンドPU搭載した、リイシューとは完全に別物となるオリジナルヴィンテージサウンド。加えてケース以外はハンダバージンの高いオリジナル度を持った一本になります。
まずそのスペックですが、コロナドモデル最大の特徴としては、センターブロックを持たないフルアコースティック構造に4点留めのボルトオンジョイント、そしてFenderのモデルラインナップとしては極めて珍しい左右対称のダブルカッタウェイのシンボディシェイプとなっております。ボディはオールメイプルのフルアコ構造にて、ボディトップ&バック共にバインディングが施されます。アーチトップの一般的な仕様としてはFホールは”f”の横線部分がブリッジ付近になるところ、CoronadoのFホールについてはブリッジ上(2PUバージョンの場合はリアピックアップ付近)に位置します。フィニッシュカラーはCandy Apple Redと誤表記される事が多いですが、メタリック系の厚い塗装のCARと違ってこちらは下の杢目も分かる薄いラッカー塗装のCherry Redカラーとなっております。続いてネックはFenderらしさを感じさせる4点留めのボルトオンジョイント。F刻印のジョイントの位置から、ストラップピンはボディの上部側面に補強プレートと共に取り付けられております。ネック材はヴィンテージならではの薄らとフィギュアドの入った極上のメイプル材にて、見るからにサウンド抜けの良さそうな素晴らしい材が採用されております。指板にはコントラストの強い良質なローズウッド(時期的にハカランダの可能性もありますが、断定には至れません。)にパーロイドのポジションマーク、ナット幅は約41.5mm、ネックシェイプは59レスポールに近いFenderとしては肉厚なプレイアビリティの高いシェイピングとなっております。ヘッドシェイプはストラトのヘッドシェイプを若干ふっくらさせた印象を持つスタイルにてブラックフィニッシュにトランジションロゴ、CoronadoⅠのモデル名のデカールが貼られます。その他としては、アイボロイドボタンのFキーチューナー、弦高調整可能なアジャスタブルのプラスティックブリッジ(ABR-1に似たブリッジの個体が多く見受けられますが、1966年製の一時期のみこちらのブリッジが採用されます。)、特徴的なスタイルのテイルピース、Gibson製よりも横幅の広いゴールドピックガード等が挙げられます。
そしてその気になるサウンドとしては、まずピックアップには現行と同じハムバッカーではなく、当時Gretsch等でも採用された実績のあるデュアルモンド・シングルコイルピックアップを搭載。サウンドキャラクターとしては、ボルトオンジョイントならではの立ち上がりが早く鋭いサウンドを持ち、パリっとしていながらも低音も箱物独特のふくよかさを持ち、イメージとしてはテレキャスターとグレッチ6120を併せたような独特のサウンドです。1PUに加え1ボリューム&1トーンの非常にシンプルなコントロールながら、使用環境やピッキングニュアンスひとつで様々なキャラクターを持ち、グランジからジャズ、はたまたカントリーまでカバーできる柔軟性の高い1本となっております。
最後に状態ですが、1966年製と既に55年と半世紀以上の歳月が経過しておりますが、こちら1970年代初頭にファーストオーナー様からプロミュージシャンの方へと引き継がれた2オーナー品。細かく言えばボディバックには浅い線状のバックルスクラッチが広範囲であり、その他細かなスレや打痕等が見受けられるものの年式を考慮すればニアミント手前となる極上美品コンディション。パーツ類はフレット&ナットも含めたフルオリジナル、電装関係はハンダバージンとなっており、箱物にありがちなリペア歴もございません。演奏面としてはネックコンディションは良好、オリジナルブリッジが非常に高く弦高が1弦側約3.2mm、6弦側約3.5mmとなっていた為、こちらのリペアにてブリッジ下を削るリペアにて1弦側約1.6mm、6弦側約2.2mmにセッティングさせて頂きました。トラスは締める方向に固くなっておりますが90度の稼動域確認済み、フレットは6部山程とまだまだ現役で活躍するコンディションです。付属のケースはヴィンテージのFender製ですが、ボディシェイプはマッチするものの、厚みが大きいアコースティック用のチップボードケースが付属致します。
★☆We’re having grate buy reinforcement promotion! 2020.8~☆★
買取強化キャンペーン実施中!買取相場の常識を覆す驚愕の70%買取!下取りは更に査定アップとなる圧倒的な買取金額をご提示させて頂きます。店頭買取・郵送買取・出張買取の便利な3パターンの買取スタイルにて24時間・365日体制にてご対応させて頂きます。
◆◇Guitar Shop “Antique”◇◆
JR西川口駅より徒歩1分の好立地&フロア総面積約130㎡。ゆったりとした落ち着きのある販売スペース&試奏スペース、様々なご要望にお応えする設備の整ったリペアスペース、そして商品の状態管理を徹底した在庫スペースを個別におくことで、ワンランク上のショップとして生まれ変わりました。試奏環境はクリーンアンプからドライブアンプまで様々なアンプをご用意し、またリペアマンが常勤しており、ご購入時のお好みのセットアップや充実したアフターフォロー体制を完備致しております。
“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。