Fender Custom Shop MBS 1960 Telecaster Fiesta Red ‘00年製 3.2kg by John English
世界で最も有名かつ凄腕ビルダー”ジョン・イングリッシュ”作の特別な一本がニアミントコンディションにて入荷致しました。
Fender社において最も歴史が長く、ソリッド・エレキギターの原点であり、今も昔も多くのミュージシャンに愛用される王道”Telecaster”
現在におけるFender社の最高峰となるレギュラーラインとは別セクションにて、厳選された材、厳選されたビルダーの手により生産されるカスタムショップ。その中でも選ばれたビルダーのみが冠することを許されるマスター・ビルダー。更に今回ご紹介させて頂く一本は歴代で10人にも満たないマスター・ビルダーの最高峰”シニア・マスタービルダー”の称号を許された一人であり、Fender社の長い歴史の中でも事実上の最も優れたビルダーとして君臨する故ジョン・イングリッシュ作の1960 Telecasterになります。
故ジョン・イングリッシュと言えば1970年にFender社に入社と最も現場経験が長く、途中ブランクがあるもその後も多くの世界的大物ギタリスト達からも高い支持を受け、世界中のギタリスト、そしてビルダー達の憧れとなる伝説の凄腕ビルダーです。2007年に57歳という若さで亡くなってしまってから更に彼の製作したギター達には高いプレミア価値がついております。加えて彼の製作する殆どのモデルは有名アーティストモデルをはじめ、50年代のストラトの復刻モデルが多く、今回の1960年テレキャスターモデルは極めて生産数の少ない非常に稀少なモデルとなります。
こちらオリジナルの1960年製スペックに忠実かつ、彼のセンスのもと独自のネックプロファイルや採用する材の厳選、そして組み込みの精度の高さは、サウンド、ルックス、プレイアビリティ全てにおいてマスター・ビルダーの中でも群を抜いた仕上がりとなっております。
基本スペックとしては、厳選されたアルダーボディを採用することで、約3.2kgとサウンドとプレイアビリティを両立するテレキャスターモデルのベストウェイトに仕上げられ、フィニッシュはカスタムカラー”Fiesta Red”と非常に渋いルックスとなっております。ネックにはトーン重視が目で見て汲み取れる良質な板目取りのメイプル材を選択、また指板材には当時のハカランダを彷彿させる黒のコントラストが強い極上のローズウッドをスラブ貼りにて採用。その他、8点留めのグリーンガード、スパイラルサドル、オリジナルブラックボビンPUでリアはスタガード仕様、クルーソンチューナーなどが挙げられます。
そして本機をご紹介させて頂くにあたり一番の特筆する点はやはり他とは違う超絶のサウンドでしょう。まず生鳴りからいってハンパな鳴り方ではありません。軽くストロークするだけで本体は震い立ち、凄まじい勢いでネックを伝わりヘッドへと抜けていきます。耳から聞こえるボリュームだけでなく、抱える体の芯、右肘、左掌とビリビリと響き渡ります。そしてアンプから出力すれば、もう腰砕けの超絶サウンドに心踊らされます。サウンドキャラクターとしては言葉では表しづらくも、王道のテレキャスターサウンドを突き詰めた真髄という印象を強く受けます。強く太く抜ける味わい深いトーン、レスポンスの高いバキっと強いアタック感ともに言うのは簡単ですが、他のテレキャスターとは次元が違います。またヴィンテージサウンドの匂いを感じさせる枯れたニュアンスは、今後弾き込むことでの成長幅も非常に楽しみな一本となっております。
こちら前オーナー様がコレクター寄りな事もあり、今から17年前の2000年製とはとても思えない極上のニアミントコンディションをキープ。極若干の打痕と薄いスレ、打痕サイズの塗装変化部は見受けられますが、どれも大きく目立つものでは無く、フレットも9部山以上残っており、ニアミントと呼ぶに相応しい本当に素晴らしい状態をキープしております。またプレイにあたってネックコンディションも良好で、トラスの余裕も充分に確認出来ております。また付属品としては新品時の認定書含む付属品一式(画像参照)が揃っております。ケースはオリジナルのブラウントーレックスとなっております。またこちらシリアルが#004となることから、特注モデルだった可能性もございます。
一般的に出回る事の多いストラトキャスターモデルですらも、常に市場薄となるジョン・イングリッシュ製作品ですが、今回の1960年スラブ期のテレキャスター&カスタムカラー品については、まず今後市場でもまず出てこないであろう超稀少な一本。サウンド、ルックス、そしてコンディションと全て申し分のない素晴らしい逸品です。リイシューモデルではこれ以上のテレキャスターが出てくることはまずありません。最高のテレキャスターをお探しの方には見逃せないチャンスですので、是非この機会をお見逃しなく。