Fender Custom Shop MBS 1961 Stratocaster ‘20年製 H-Aged FM-Silver 3TSB Dale Wilson
Fender Custom Shop MBS 1961 Stratocaster ‘20年製 Heavily Aged Fire Mist Silver over 3TS by Dale Wilson “NAMM Re-Order”
2018NAMMショーモデルをリオーダーした特別な一本。サンバースト&ファイヤミストシルバーのマルチレイヤーとなる最高のルックスを持つ一本が、完全新品同様コンディションにて入荷致しました。
言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る60余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません。また、レギュラーラインとは別セクションにて、厳選された材、厳選されたビルダーの手により生産されるカスタムショップの中でも指折りの選ばれたビルダーによって製作されるマスタービルダー・シリーズ。
今回ご紹介させて頂くのは、天才ビルダーDale Wilsonによる至高のStratocaster。デイル氏は代々に渡るウッドワーカーの優れた血筋を持ち、リッケンバッカー社、ドブロ社を経て2003年にFender社へ入社し、その後2011年に正式にMaster Builderへと昇格しますが、その昇格前に既にNAMMショーに作品を出展し、世界的に高い賞賛を受けております。30年のキャリアと天才の血筋によって成される完成度の高いギター達は、Sheryl CrowやSUGIZOなどの大物ギタリスト達にも愛用され続けております。
こちらは2018年のNAMMショーの為に製作・出展されたモデルを再度同スペックにて製作したリオーダーモデル。3カラーのサンバーストの上に激レアカラーであるファイヤミストシルバーをマルチレイヤーフィニッシュし、更にレリックワークの最高峰であるヘビーレリックが施された特別過ぎる一本となっております。
まずそのスペックとしては、ベースとなるのは1961モデルにて、ボディ材には特別に厳選されたアルダーを採用し、総重量は約3.17kgと良質なヴィンテージ同様に軽量な個体に仕上げられております。そして一番の特徴となるフィニッシュですが、赤の入った3トーンサンバーストをベースとし、その上に激レアカラーとなるファイヤミストシルバーを重ね塗るマルチレイヤーフィニッシュ。加えてレリックシリーズの最高峰となる技術の結晶ヘビーレリックが施された、ヴィンテージを凌ぐほどのインパクトを誇る驚愕ルックスとなります。精巧に施されたウェザーチェッキングに始まり、オリジナルのヴィンテージでもある所謂サンバーストベースのカスタムカラー仕様は、シルバーカラーからグリーンに変わっていく経年による風合いも完璧に再現。レリックワークそのものも、まるで何十年も前線にて弾き込まれてきた個体のようにリアル過ぎるエイジド加工が施され、下から覗くサンバーストカラーとのマッチングも絶妙です。続いてネックにはこちらも極上過ぎるAAAグレードのフレイムメイプルが採用され、ハッキリと浮かぶ強烈なフィギュアドに加えて、良質なメイプルだけに確認出来るフレックラインも見受けられます。加えて経年の色焼けを感じさせる雰囲気抜群のカラー、長年の使用を再現したノンフィニッシュのネックバック、そして非常にコントラストの強い黒々したブ厚いスラブ貼りのサイテス・ローズウッドを指板に採用と、材自体のクオリティだけでも、こちらの一本に対する意気込みが感じられます。その他としては、フィニッシュカラーに良くマッチする赤がフェイドした色合いのタートイズシェルピックガード、FENDER PAT PEND刻印サドルのシンクロブリッジ、スモールヘッド&スパゲティロゴ、FENDER刻印のシングルラインクルーソンチューナー等々のヴィンテージを受け継ぐスペックに、9.5”ラディアス、厚みを持たせた’65Cシェイプ、非常に丁寧なフレットサイドのロールド仕上げなど、演奏面もシッカリと考慮して製作されております。
眺めているだけでも飽きのこない素晴らしいルックスと、極上過ぎる厳選材のマテリアルに気を取られてしまいがちな一本ですが、サウンド面でもオリジナルのヴィンテージに肉薄する本当に素晴らしいサウンドを放ちます。まず生鳴りからいってハンパじゃありません。右手のストロークによって弾けだすサウンドと、左手を痺れさせながらヘッドの先が鳴る抜けの良い個体で、その強烈な鳴り方は弦楽器としての素晴らしさを感じさせてくれます。アンプを通さずともアコースティカルな音の深さを味わえる素晴らしい一本です。ピックアップにはアビゲイル・イバラの跡を継ぐ天才ピックアップアーティストのホセフィーナ・カンポス(Josefina Campos)女史のハンドワウンドによる特別なピックアップHW STRAT FAT60’s×3を搭載し、クリーン時にはジャズやブルースには堪らない”鈴鳴り”の言葉が良く似合う繊細かつ煌びやかな魅了のトーンを、ドライブ時には一転変わってパワフルかつ図太くいながらもゴリっとしたエッジ感も得られる最高のディストーションサウンドをご堪能頂けます。さしずめ言うならば50年代と60年代後期のストラトの特性を良い所取りしたとの表現が一番マッチします。メイプルネックのゴリゴリした硬さにスラブローズならではの味わいをミックスした抜群のストラトサウンド。人間の本能に直接訴えかけてくるような本当に素晴らしい一本です。
また状態としては、ファーストオーナー様がこのルックスに惚れ2020年6月に購入し、ケースから殆ど出す事も無く大切に保管されてきた個体の為、完璧な新品同様コンディションをキープ。許されるのであれば”新品”にて販売してしまいたい程です。ネックの状態についても非常に良好でトラスは新品時より触られていない新品コンディション。フレットに至っても99%残りのパーフェクトコンディションです。付属品についても認定書、オーダーシート、それらを入れるケース、その他付属品も全て未使用にて欠品もございません。更に言えば認定書ケースは梱包材に入ったまま、ケース内には新品時よりの緩衝剤、ケース取っ手の緩衝剤やタグ類も新品時のままとなっております。
新品購入時の価格は130万円程とお伺いしておりますが、それ以上だと思える程の至高のストラトキャスターです。ルックス、サウンド共に他とは一線を画す一本で、オリジナルのヴィンテージを含めて考えても、ここまでのクラスのストラトにはそうそうと出逢う事すら無いかと思います。今回こちらコロナの影響もあっての泣く泣くのコレクション放出品となりますが、前ファーストオーナー様からのご厚意もあり、3桁を切ってのお値打ち価格にてご案内させて頂く事となりました。このチャンスを逃せば今後二度と手に入らない逸品ですので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。