Fender Custom Shop MBS W20 1959 Strato DW-Blonde H-Relic by Vincent Van Trigt
2020年Winter NAMMに出展されたオートクチュール。話題のマスタービルダー”ヴィンセント”入魂の他とは一線を画す強烈なエイジドルックス、ホセフィーナのハンドワウンドPU搭載の特別過ぎる一本が入荷致しました。
言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る60余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません
レギュラーラインとは別セクションにて、厳選された材、厳選されたビルダーの手により生産されるカスタムショップの中でも選ばれたビルダーのみが冠することを許されるマスタービルダー。その中でも近年特に注目を浴びる新進気鋭のマスタービルダー、Vincent Van Trigt(ヴィンセント・ヴァン・トリグト)。ジョン・クルーズの専属アシスタントビルダーとして、ステファン・スターンの専属アシスタントとしての輝かしい経緯を経て2018年にマスタービルダーへと昇格を果たしました。世界的なトップアーティストのプロジェクトをアシストしてきた高い技術は、マスタービルダーに昇格してからも非常に評価が高く、シニアマスタービルダー同等の扱いを受けています。
今回ご紹介させて頂く一本は、そのヴィンセント製作品の中でも特別と呼ぶに相応しい至高の一本。2020年のWinter NAMMショーの為に製作された完全一本物となるオートクチュール品で、採用された材、スペック、サウンドのどれを取っても他とは完全に一線を画す1959 Stratocasterモデルになります。
まずそのスペックに注目していきたいと思います。ボディには厳選された素晴らしい杢目のセレクテッド・アッシュが採用されますが、こちらを最先端のローステッド加工にてグレードアップが施されております。フィニッシュカラーは何十年という経年により焼けた風合いを完全に再現した特別カラーのAged Dirty White Blondeを採用。更には余す事なくビッシリと入ったウェザーチェックにゴリゴリのヘヴィーレリックが施されたヴィンテージ顔負けのエイジドルックスに仕上げられております。続いてネックには薄らと入ったフィギュアドやフレックラインの浮かぶ極上のクォーターソーン(柾目)メイプルにDark-Tinted加工、ボディ同様にヘヴィーレリックが施されております。分厚くスラブ貼りにて採用された指板材にはヴィンテージのハカランダ材のような黒のコントラストが非常に強いAAAグレードのサイテス・ローズウッドを採用。パーツ類は唯一無二のルックスを飾るアナダイズドピックガード、またそれとマッチしたエイジドのゴールドハードウェア、エイジドされたプラスティックパーツなど、ギターをひとつの芸術品として見た時の違和感の無い一体感が素晴らしく、レアスペックのオリジナルヴィンテージのパーフェクトクローンと言っても過言ではありません。その他としては、スモールヘッド&スパゲティロゴ、FENDER PAT PEND刻印サドルのシンクロブリッジ、FENDER刻印シングルラインのクルーソンチューナー、ネックシェイプは非常に握りやすいDに近い形状の60’sスタイルのCシェイプ、ボーンナット、9.5”ラディアス、などヴィンテージにモダンのプレイアビリティを加えた考えつくされたスペックとなっております。
ついついこの素晴らしいルックスに見惚れてしまいますが、本質はサウンドにこそ感じられます。まず生鳴りだけでもその驚きを隠せない激鳴りの個体で、軽いストロークでもボディを震わせネックからヘッドへと真っ直ぐに突き抜けていき、抱えた身体や左手に嬉しい痺れを感じさせます。そして拘りの電装関係として、ピックアップにはアビゲイル・イバラの跡を継ぐ天才ピックアップアーティストのホセフィーナ・カンポス(Josefina Campos)女史によってハンドワウンドで製作された50’s Strat(Front&Middle)、Red Hot Strat(Bridge)を搭載、更にはVintage Modified Wiring #2を採用し、ルックスだけでなく、サウンド面までも永年弾き込まれてきたヴィンテージストラト同等の極上サウンドをアウトプット致します。中低域が潰れがちなストラトモデルですが、こちらはボディで放たれた鳴りがネックに抜けるまで、甘くふくよかながら芯のある中低域がシッカリと感じられ、”鈴鳴り”と呼ぶに相応しい味わい深く色艶のある高音域との調和がしっかりと感じられます。またソリッドギターながらギター全体が鳴るアコースティックのような煌びやかな空気感をもちつつも、ラウドかつバキッとパンチのある前に出るスラブローズのヴィンテージストラトライクな部分、中低域ででも輪郭がぼやけないクリアで魅惑の美しいトーン、独特のアタック感と太く抜けるロングサスティーンなど、ストラトキャスターとしての最高のレスポンスを発揮します。この素晴らしいサウンドと、リアル過ぎるレリック加工が本当にマッチして、オリジナルのヴィンテージギターを弾いているかのような錯覚に陥る、まさにパーフェクトな一本と言っても過言ではありません。
今回こちらの入荷にあたっては、以前より当店と親交のあるイギリスの正規ディーラーが2020年Winter NAMMショーにて直接買い付けた商品となりますが、かなり強引に無理を言って渋々卸して頂いた世界に一本のみとなる特別なショー展示モデルとなります。もちろん国内には同等スペックのモデルすら入荷はされておりません。ヴィンセント製作品については、程度の軽いハードレリックかつ、通常のプラスティックピックガード、レギュラーカラーフィニッシュ、クロームハードウェア、ローステッド加工無し、ワイヤリングのアップグレード無し等々、オーダー内容としてはかなり安価なモデルですら、国内では120万円オーバーで販売・売約となっております為、上述にあります特別なスペックやNAMMショー出展のオートクチュール品という稀少価値を加えれば適正価格140~150万円程となりますが、今回完全に利益度外視したお値打ちな破格特価にてご案内させて頂きます。その主旨たるや『唯一無二の素晴らしいギターを是非手にして頂きたい』それだけに尽きます。価格以上の価値のある本当に素晴らしい一本ですので、お気になりました方は絶対にこのチャンスをお見逃しなく。