Fender Custom Shop TBC 1956 Stratocaster ‘12年製 Faded 2Tone Sunburst
強烈な存在感を放つチームビルト渾身のヘヴィーレリック。超軽量1Pアッシュ、激鳴りサウンドの一本がニアミントコンディションにて入荷致しました。
言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る60余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません。
現行のFender製の中でもレギュラーラインとは別セクションにて上位ラインとして生産されるカスタムショップ。その中でも特に優秀なクラフトマンがマスタービルダー監修の元で製作されるTBC(チームビルドカスタム)シリーズ。
今回ご紹介させて頂く一本は、最上位モデルとなるヘヴィーレリック&雰囲気抜群のフェイデッド・サンバーストフィニッシュの1956年モデルになります。
まずこちらのスペックとしては、ボディ材にはヴィンテージ同様に1Pのアッシュ材が採用されておりますが、カスタムショップラインの厳選された材の中でも特に素晴らしいアッシュが採用され、総重量が約3.14kgとアッシュとは思えない驚愕の軽量さを誇ります。手にまとわりつくようなフィット感をもつソフトVシェイプとなるネックは、見るからにサウンドの良さを感じさせる素晴らしいクォーターソーン(柾目)メイプルを1Pにて採用。加えてカスタムショップの中でも最上位ラインとなるヘヴィーレリックは、一見してヴィンテージにしか見えない程のクオリティで、下のアッシュ材の杢目にそって痩せた激薄の塗装に実際に60年以上の歳月弾きこまれてきたことをリアルに再現したダメージ加工は、思わず生唾を飲み込んでしまう程です。ハードウェアもビス一本に至るまで全てラステッド加工が施されております。その他スペックとしては、その他としては8点止めの1Pホワイトガード、ブラックドットインレイ、Fender刻印サドルのシンクロブリッジ、スモールヘッド&スパゲティロゴ、円盤型のストリングガイド、シングルライン&FENDER刻印のクルーソンチューナーなどが挙げられます。
非常に渋いフェイデッドサンバーストカラーと秀逸なレリック加工による抜群のルックスに目がいってしまいますが、その真髄はやはりサウンド面にあるといっていいでしょう。まずこちら生鳴りからいってハンパじゃありません。まるでホロウボディのモデルかのようなふくよかなボリュームと手が痺れる程の抜けの良いサスティーンはストラトモデルの理想といっても過言ではないでしょう。またピックアップからの出力も秀逸で、クリーン~クランチ時には繊細なピッキングもシッカリと拾い上げ、非常に味のある艶やかな深みのあるトーンを奏で、ドライブ時には”これぞストラト”と思わず声を上げたくなる、細すぎず甘すぎない絶妙なディストーションサウンドが堪りません。個体としてどこかが特別秀でているという印象ではなく、ストラトキャスターの基本に忠実に個体としてのクオリティを追及したと感じさせる本当に素晴らしい一本となっております。
状態としてはレリック仕上げとなっている為、コンディションの判断は難しくなりますが、前所有者様がコレクション重視にて購入された為、レリック加工以外のダメージは殆ど無いと見受けられ、フレットも大きな凹み無く9部山以上残っていることからニアミント表記とさせて頂いております。プレイ面での問題も一切無く、ネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕も充分に残っております。もちろんパーツ類の変更点もございません。付属品は認定書を始めとした購入時の一式が揃っております。(画像参照)ケースはオリジナルのツイードトーレックスケースが付属致します。
カスタムショップの中でもサウンドに定評があるアッシュボディの1956モデルですが、ここまで軽量かつサウンドの良い個体というのはなかなか巡り逢えません。加えてヴィンテージファン泣かせの渋いフィニッシュカラー&ヘヴィーレリックの逸品です。プレイヤーの方、コレクター方問わずしてオススメ出来る極上の一本となりますので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。