Fender Jaguar 1963-64年製 Sunburst w/Jacaranda

Fender Jaguar 1963-64年製 Sunburst w/Jacaranda Full-Original except Arm&Case “Owned by Norman’s Rare Guitars”
ノーマンレアギターズ放出品。1963スペック1964年製Jaguar。アームとケース交換以外はハンダバージンのフルオリジナルコンディションにて入荷致しました。
 
1958年に発表されたJazzmasterモデルをベースにし、ユーザーからの多くの要求を取り入れつつ最新の機能を多く搭載しFenderの最上位機種として開発・発売されたJaguarモデル。モデル名の由来は車好きのレオ・フェンダーがイギリスの高級車メーカーである”ジャガー”からネーミングされました。オルタナ、グランジのジャンルで爆発的な人気を集め、カート・コバーン、ジョニー・マー、カール・ウィルソン、ジョン・フルシアンテ等の海外大物アーティストの愛用に始まり、国内では寺内タケシ氏や加瀬邦彦氏、SUGIZO氏、また近年の若手アーティスト達も多く愛用し、その人気を裏付けるようFender Custom Shopからも多くのリイシューモデルを発表しております。
 
今回ご紹介させて頂く一本は、リイシューモデルではないオリジナルヴィンテージの1964年製Jaguar。更にこちらはヴィンテージコレクターとしても世界的に有名なノーマン・ハリス氏の経営する老舗ギターショップ”Norman’s Rare Guitars”が所有していた、ヴィンテージギターとして大切な”経緯”の分かる一本。CBS買収前の過度期ならではの1963スペックが多く混在する個体にて、オリジナル度も非常に高い価値のあるヴィンテージになります。
 
まずそのスペックですが、シッカリとした杢目が伺える良質なアルダーボディに、赤の入った3トーンサンバーストフィニッシュ。ストラト同様にサンバーストがレギュラーカラーとなりますが、当時から一番高い人気のカラー（＝レギュラー）という事もあり生産数は最も多くなるものの、現在では市場を見ると意外と見つからない程の不変の人気を誇ります。ネックには見るからに音の良さを感じさせるギラつくメイプル材を採用。指板はもちろんハカランダとなります。ヘッドスタイルは1965初期までのスタイル（ストラトのスモールヘッドとラージヘッド程の差はありませんが、若干スタイルが異なります。）、ブランドロゴはトランジションロゴとなっております。（JaguarやJazz Bassでは先にレギュラー採用されていたトランジションロゴが、1964年中期以降に他のモデルでも採用される事になります。）その他ジャガーならではのスペックとして、オリジナルオブロング（長方形・楕円）ピックアップ×2、独自のプリセットコントロールに各PUのOn/Offスイッチにローカットスイッチ、1Vo、1Toneの多彩なコントロール、ジャズマスター同様のフローティングトレモロ＆オリジナルミュートなどが挙げられます。
 
また今回の一本については過度期という事もあり、シリアルはL4万番台（1964年対応）、ネックデイトは【1 OCT 64 B】と1→Jaguar（最上位モデルが故に”1”となった説もあり）、OCT 64→1964年10月、Bネックとなっておりますが、クレイドットポジションマークのレギュラーピッチ（1963年中期からはナロウピッチ）、シングルラインクルーソンチューナー（1963年後期からはダブルライン）、金属製ストリングスペーサー（1964年中期からはナイロン）、ポットデイトは6408（1964年8週目製造品）等から、1963年初期から製作されて1964年に出荷、または1964年に1963年のスペック・パーツを採用して製作のどちらかとなる過度期スペックとなっております。
 
そして気になるサウンドとしては、まず生鳴りからいって一線を画す素晴らしい個体鳴りを誇り、ヴィンテージならではのボディからネックに抜ける感じは近年物では絶対に味わえない良質材と経年による熟成度を感じさせてくれます。出力面ではJaguarモデルの良さが前に出てくるパワーのあるオリジナルPUのクリアかつパンチの効いた極上のヴィンテージトーンをアウトプットします。低域は甘く味わいのある倍音感と、高音域の色っぽい煌びやかさを持つ出音は流石上位機種だと頷けます。サウンドのエッジ感も際立っており、立ち上がりもスムーズで、クリーン・ドライブ共に奥行のある味わいを含み時間を忘れてプレイ出来る最高の一本です。また搭載のプリセットトーンによって生み出される独自のサウンドメイキングはジャガーならでは魅力を十分にご堪能頂けるかと思います。
 
状態としては非常に細かく入ったスパイダーウェブ状のウェザーチェッキングに始まり、打痕やスクラッチ、バックル部の塗装剥がれ等、57年という歳月をリアルに感じさる本物のエイジングは近年のレリック加工では絶対に出せないオーラを持った一本に仕上がっております。とは言えボロボロというイメージは無く、ありがちなピックガードのシュリンクも少なく、金属パーツの状態も良く、塗装面でも表面の艶はキレイに残っており、サンバーストの赤も比較的良く残っている事から、年式を考慮すれば美品と呼べる状態となります。更にパーツ関係についても、主要パーツは全てオリジナルにて電装関係は交換歴無しのハンダバージンコンディション、オリジナルのブリッジカバーも付属しております。ミュートのスポンジが剥がれてしまっている点、アームがリイシューパーツに交換、ハードケースが近年のブラックトーレックスに交換されている以外は全て当時のままとなります。演奏面としてはネックコンディションは良好で、トラスロッドはアジャスト部のビス山崩れも無くシッカリと余裕が残っており、その状態を見る限り殆どネックが動かなかった為、トラス調整も必要無かったと推測されます。オリジナルフレットも大きな凹み等無く7部山程残っており、ピックアップの減衰も殆ど見受けられず、即戦力となる一本となっております。またその他付属品として、ノーマンレアギターズ発行の認定書が付属致します。（画像参照）
※交換されたトレモロアームはリイシューのネジ切りタイプとなります為、オリジナルのユニットには完全にマッチしません。こちらの交換されたアーム用のユニット（差し込み部）パーツも付属致します。
 
多くのアーティストの愛用でも知られるヴィンテージJaguarの王道中の王道となる1963-64年製の一本。その人気スペックに加え、抜群の枯れきったサウンドによるプレイアビリティと、高いオリジナル度を誇るコレクターズピースの双方の価値を持つ一本。更にはノーマンレアギターズの”お墨付き”の逸品になります。また上述の通りレギュラーカラーながらに最近ではめっきり市場に出る事の無くなった一番人気のサンバーストカラーという点も大きなプラスポイントかと思います。今回こちら適正価格としては70～80万円前後になるかと思われますが、前所有者様からのご厚意もあり、早い者勝ちのお値打ち大特価価格にてご案内させて頂く事となりましたので、お探しだった方は絶対にこの大チャンスをお見逃しなく。
 
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