Fender Jazz Bass 1966年製 Ice Blue Metallic Matching Head Old Factory-Ref. 3.9kg
20~30年が経過した激渋のオールド・ファクトリーリフ。リペア歴・パーツ変更が多数ある為、驚愕の超特価にてご案内させて頂きます。
エレキベースの王道中の王道Jazz Bass。1960年の発表以来現在に至るまでその人気は衰えることを知らず、Precision Bassと並んで最も有名なモデルのひとつとされております。プレベと比較するとより繊細で幅広いサウンドメイキングを可能とし、ネックが細目となっております。有名ミュージシャンの使用でいえば、マーカス・ミラーやジャコ・パストリアス、ジョン・ポール・ジョーンズなどが挙げられます。
今回ご紹介させて頂くのはネックバインディング&ブロックポジションマーク初年度となる1966年製Jazz Bassになります。
こちらの一本ですが、何より販売価格に驚かれた方が多いかと思われますので、まず仕様と併せて変更・リペア歴等をご説明させて頂きます。
1基本スペックとしてはアルダーボディにメイプルネックですが、こちら流石ヴィンテージというべく素晴らしい材が採用され、重量は何と4キロの大台を切った超軽量な個体となっております。またネック材にはトーン重視を感じさせる板目取りのメイプルで各所にフィギュアドが確認出来る素晴らしいネックとなっております。指板材は1965年後期よりインディアンローズとなりますが、近年のローズとは格の違う黒く杢目がギッシリと詰まった最高のローズウッドとなっております。またその他の仕様やパーツと併せて変更点ですが、3Pホワイトピックガード&フィンガーレストはリイシューに、ブリッジはバダスのBassⅡを搭載。コントロール類は1967~1968年製のCTSポットが搭載されております。(ネックデイト&プレートシリアルより1966年製とさせて頂いておりますが、こちらは変更では無く1966年から製造し1968年に出荷した可能性もあります。)フレットはヴィンテージタイプにリフレット、チューナーはシャーラー社オープンバックのパドルペグへ変更、ストラップピンはロックタイプに、ピックアップはブラックボビン×2となりますが、おそらく1970年代のPUに載せ替えらえているかと見受けられます。また付属のケースは1970年代の初期ロゴのブラックトーレックスケースとなります。
またルックス面として気になるリフィニッシュですが、前所有者様が20年以上前に名古屋の有名ショップにてファクトリー・リフィニッシュとして購入(その以前の所有者様がファースト・オーナー)、おそらく30年は経過しているかと思われますが、フェンダーオリジナルのレアカラーであるIce Blue Metallic(オリジナルラインナップは1965~1969年)が経年焼けによって非常に渋い仕上がりとなり、また1966年のパテントを残したデカールとなるマッチングヘッドもセンスの高さを感じさせてくれます。
リペア歴としては、リフィニッシュを施す前にPUの増設(フロントPUの上)ならびコントロールの増設(フロントPUの隣)をされたと確認でき、一度ザグリを入れ埋め直した跡が見受けられます。またボディのリフィニッシュの際、塗装を削る際にボディ材も薄く削ったとみられ、オリジナルより極々若干ではございますが、ボディ厚が薄くなっております。また現在トラスが締める方向に締まり切っており、ハイフレットのみビビリが生じております。こちらのリペアに関しましては、ご購入者様とご相談の上で当店リペアにてご対応させて頂きたいと思います。
上記理由より、同年代のフルオリ相場の1/3~1/4となる驚愕プライスにてご案内させて頂く事となりましたが、プレイヤーの方が気になるのはやはりサウンドではないでしょうか。こちらの個体に関しては、とことん弾き倒された事がサウンドによって証明出来る本当に素晴らしい一本となっております。半世紀以上弾き込むことで音が熟成され、近年物なんて比較にならない極上ヴィンテージトーンを放ちます。出力の強いパワフルかつ深い奥行きを感じるヴィンテージならではの枯れたトーン、耳に触る嫌な部分を徹底的に排除した硬質かつ前にグンと出てくる攻撃的なサウンドが魅力で、指で鳴らした弦鳴りがそのままボディを振動させ、最高の形でネックに抜けていきます。出音だけでなく本体に触れた身体の一部一部が痺れを感じる極上のジャズベースといって良いでしょう。
エレキベースの中でも深い歴史と最も高い人気を誇り、近年でも次々とリイシューモデルが出るジャズベース。状態の良いオリジナル度の高い物ですと、スタックノブ期で250~350万円前後、Pre-CBS期で200万円前後、ブロック期の初期で100オーバーと、憧れながら中々手に届く金額では無い程に高騰してしまいました。今回こちらの一本、リフィニッシュに始まり、リペア歴、パーツ交換歴等、オリジナル度としては低くなりますが、それでも今後絶対にこの価格で市場に出る事は無いであろう驚愕の超特価にてご案内させて頂きます。もう一度言いますが、こんなチャンス二度とありませんので、お気になりました方、絶対にこの機会をお見逃しなく!