Fender Mustang 1965年製 Daphne Blue B-Neck w/ Jacaranda FB 3.1kg
ハカランダ指板のBネック、Lシリアル、クルーソンチューナーと過度期の稀少なスペックとなる一本。Voポット以外変更点無しのオリジナル度の高い一本が入荷致しました。
1964年8月にステューデントモデルとして発表され、ニルバーナのカート・コバーン氏やChar氏の使用によって特に人気・価格ともに高騰するヴィンテージ・ムスタング。現在では人気アニメ”けいおん”でも使用されたこともあり若い方の支持も高くなっております。現行のモデルではパワー面が足りなくチープなサウンドといったイメージですが、そこはさすがヴィンテージと言うべく使用された材ならび50年以上の経年による枯れたトーンは流石としか言いようがありません。
今回ご紹介させて頂くのは、CBS買収の直後でもあり、次々へと仕様変更される過度期に製作された稀少な60’sヴィンテージ・ムスタング。ほぼフルオリジナルに加え、ダントツの高い人気を誇るダフネブルーフィニッシュの一本となります。
まずそのスペックとしては、1964~1967年の最初期のみの仕様となるポプラボディに、特に高い人気を誇るDaphne Blueフィニッシュ。ネックはストラト同様のBネック仕様のメイプルですが、薄らとフィギュアドとバーズアイが確認出来るヴィンテージならではの素晴らしいメイプル材が採用されております。指板はスラブ貼りのハカランダ指板。翌年からは殆どローズウッド指板へと移行します。フレットはストラトの上位モデルであるジャガー同様の22F仕様。その他スペックとしては、パーロイドピックガード、パーロイド・ドットポジションマーク、グレイボビンPU&独自のコントロールシステム、ダイナミックビブラートなどが挙げられ、また1965年までの仕様となる”F”刻印の無いジョイントプレートにはLシリアルが刻印され、Fキーでは無いダブルラインのクルーソン・デラックスチューナーなども特徴のひとつです。
そしてサウンド面ですが、これがステューデントモデルとして販売されていたとはとても思えない、枯れた極上のヴィンテージサウンドを放ちます。オリジナルのグレイボビンPUからは歯切れの良い聞く人をウットリさせるいなたいトーンを奏で、出力も高めのとなっており近年のものとは別格だと再認識させてくれます。特にフェンダー系アンプのクリーン~クランチとは抜群にマッチし、独自のコントロールシステムによるアウトオブ・フェイズサウンド、ジャズマスターやジャガーにマウントされていたフローティングトレモロをアレンジしたダイナミックトレモロ搭載によって、レオ・フェンンダーがモデル名を付けたことに意図する”じゃじゃ馬”感を味わえる唯一無二のモデルといえるでしょう。
こちら53年という半世紀以上の歳月が経過しておりますが、全体的に色焼け、打痕、スレや塗装チップなどの小傷が見受けられるものの、ウェザーチェッキングや真っ黒な指板ともあいまって、貫禄のヴィンテージルックスとなっております。総合的には年式を考慮すれば非常に良いコンディションをキープしており、パーツ類に至ってはボリュームポットの交換以外、フレット・ナットを含め全てオリジナルをキープしております。またプレイ面としても、ネックコンディションは良好で、トラスの余裕もシッカリと残っており、フレットに至ってはオリジナルで7~8部山程残っております。ケースは後年のムスタング用ヴィンテージ・ブラックトーレックスケースが付属致します。※こちらファーストオーナー品かどうかは断定致しかねますが、前オーナー様が1960年代後期~19970年代初頭にかけて購入された一本となります。
ステューデントモデルであるがゆえに、市場に出るものの殆どが弾きこまれてきて大きなダメージやパーツ変更が多数ある個体が多く見られます。こちらそれなりに使用感こそあるものの、年式の割に非常にコンディションも良く、オリジナル度も高い一本。加えて人気の高いBネック仕様&ダフネフィニッシュ、ヴィンテージ・ムスタングの初期のスペックを多く引き継いだ稀少な一本となります。近年サウンドの良さが再認識され、高騰を続けるヴィンテージ・ムスタングですが、今回こちら非常にお値打ちな大特価価格にてご案内させて頂きますので、お探しだった方は是非この機会をお見逃しなく。