Fender Precision Bass 1976年製 Black Ref. Alder Full-Original Parts ex/StrapPin&PG

Fender Precision Bass 1976年製 Black Ref. /Alder Full-Original Parts ex/Strap-Pin&PG 3.92kg "Vintage Sound"
雰囲気のあるリフィニッシュ以外はパーツのオリジナル度も高い70‘ｓヴィンテージ・プレシジョンベース。4kgを切る軽量個体かつサウンド抜群の一本が入荷致しました。
 
Fender社において最も古い歴史を誇る王道Precision Bass。1951年の発表以来現在に至るまでその人気は衰えることを知らず、Jazz Bassと並んで最も有名なモデルのひとつとされております。ジャズベと比較すると、よりパワフルかつ太く甘いサウンドでネックは太めとなっております。有名ミュージシャンの使用でいえば、ビリー・シーンやスティーブ・ハリス、ティム・ボガードなどが挙げられます。
 
今回ご紹介させて頂くのは、ロックテイストなサウンド傾向にて近年高い人気を集め凄まじい高騰を続ける1970’s VintageのPrecision Bass。オリジナルのオリンピックホワイトよりブラックカラーにリフィニッシュされた一本で、4kgを切った軽量アルダーボディ、非常に高いオリジナル度、半世紀に迫る歳月弾き込まれてきたことによる極上のヴィンテージサウンドを持った一本になります。
 
まずそのスペックとしては、通常こちらの年代ですとアッシュ材が採用される中、オリジナルカラーはカスタムカラーのオリンピックホワイトとなる事から希少なアルダー材が採用されております。また同時期の個体の平均重量が4.5kgを超える中、こちらは4kgを切った非常に軽量な一本となります。現在フィニッシュはブラックカラーにリフィニッシュされておりますが、その後の使用感等の塗装状態を見る限り少なくとも10年以上は経過していると思われ、ありがちなピカピカのリフィニッシュではなく、ヴィンテージとしての貫禄を持った渋いルックスとなっております。続いてネックには1Pのフラットソーン（板目取り）メイプルが採用されておりますが、ベースの強い張力を半世紀近く支えてきて尚かつストレートをキープした強固で音抜けの良い素晴らしい材となっております。その他としては、各弦ごとの溝切サドルのブリッジ、円盤型ストリングガイド、オープンギアのクローバーペグ、ヘッドロゴはブラックに金縁のモダンロゴ、4点プレート留めのボルトオンネック等が挙げられます。ピックガードは1960年代を彷彿させる鼈甲柄タイプへと変更されております。シリアルはジョイントプレート刻印にて623●●●と1974～1976年に存在するシリアルとなりますが、ポットデイトは（137 7641）1976年の9月製デイトという点より1976年製にて適合性が取れております。※ネックデイトは薄れており確認が出来ませんでした。
 
そしてその気になるサウンドですが、48年と半世紀近くの長い歳月を経てしっかりと弾き込まれてきた事を感じさせる、そのルックスに見劣りしないモンスタートーンを放ちます。半世紀以上の長い歳月によって結合水（セルロース質に結合している水分）が減少した独特の味わい深い”枯れた”トーン、そしてボルトオンながら弾き込まれることによりボディとネックがしっかりと馴染み、セットネックやスルーネックのような一体感は現行では絶対に生み出せない奇跡のひとつでしょう。約3.92kgと軽量な個体ながらアップライトベースにも共通する奥行のある力強く骨太なローミッドを持ち、耳に触る嫌な部分は経年エイジドにより徹底的に排除され、硬質かつ前にグンと出てくる攻撃的なサウンドが魅力で、地を這い襲いかかってくるかのような重厚なローミッドは力強くメリハリがあり、指弾きでは芳醇な倍音感を、スラップではまとわりつくような低音が感じられます。
 
状態としては、上述でも触れました通りこのサウンドの良さを裏付けるよう、ガンガン弾き込まれてきた貫禄のプレイヤーズコンディションとなり、ネックには実際の使用によって刻まれた”リアル”なエイジド状態となっており、近年のレリックでは絶対に出せない本物こそが持つ貫禄溢れるヴィンテージならではのオーラを放ちます。リペア・変更歴としては、まずボディのオールドリフィニッシュ、ピックガード交換、ストラップピン交換がございますが、その他フレット＆ナット＆ポット等の消耗品を含めオリジナルをキープ。木部リペア歴はございませんが、ピックガードのビスがいくつか緩くなっている部分がございます。（お気になります方はリペアも可能ですので、ご相談下さい）演奏面としては、ネック状態は良好でトラスロッドの可動域もシッカリと残っており、フレットはオリジナルにて5部山前後ですが、まだまだ現役で活躍してくれる状態となっております。付属品としては汎用のブラックトーレックスケースが付属致します。
 
1950～1960年代に続き、昨今極めて急激な高騰を続ける1970’s Fender Vintageですが、その理由としてはやはりサウンドの良さにこそあると思われます。現在の同年代の相場としては使用感が強く重い個体であったとしても50万円前後、状態の良いものであれば60万円オーバーとなっております。こちらの一本につきましては雰囲気を損ねないとは言えオールドリフィニッシュが施されている点、ネックには強い使用感が感じられ、ただそれでも、他には代え難い軽量個体、高いオリジナル度という点を加味すれば適正価格としては35～40万円前後になるかと予想されます。ただ今回前所有者様からのご厚意もあり、是非サウンドに拘るプレイヤーの方に手にして頂きたいという気持ちから、状態の良い個体の半値に迫る非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。年々高騰を続ける1970年代ヴィンテージ・プレシジョンベース。今後この価格帯で入手することは難しくなると思われますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
 
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