Fender Princeton Reverb Amp 1975年製 Silver Face w/Step-Up Transformer & Caster

Fender Princeton Reverb Amp 1975年製 Silver Face w/Step-Up Transformer & Caster “70’s Killer Vintage Sound”
長年愛用されてきた事が頷ける抜群のサウンドを放つ一台。リッチな印象を受ける使い勝手の良いサウンドと取り回しの良いコンパクトボディ。即戦力のプレイヤーズコンディションにて入荷致しました。
 
エレキギター業界において古い歴史と高い人気を誇るトップブランドFender社。その前身は創始者Leo FenderとDoc Kauffmanによってラップスティールギターやアンプブランドとして1945年にK&F社を立ち上げました。翌1946年にはFender Electric Instrument Companyと社名を変え、1950年に現在のテレキャスターの原型であるBroad Casterを発表しその名を世界に知らしめました。
 
Fender社創業年と同年である1946年にDeluxeモデル、Pro（Professional）モデルと共に発表された歴史あるモデルPrinceton。当時は8インチスピーカーのステューデントモデルとして発表されましたが、その後CHAMPION 800(CHAMP)モデルがステューデントモデルとして主流になった事からも、現在の10インチスタイルへと移行します。スタイルとしてはウッドキャビ期から、ツイード期、ブラックトーレックス期と移り変わり、1964年にはリバーブ搭載モデルであるPrinceton Reverbの発表、1969年からはシルバーコントロールパネルのシルバーフェイスへと変わり、1980年には生産終了。その後Princeton Reverb ⅡやPrinceton 112、Princeton Chorusなどの後継機種が発表され、現在では多くの復刻品がある人気モデルになります。
 
今回ご紹介させて頂くのは復刻では無いオリジナルヴィンテージのPrinceton Reverb。1970’sロックフリーク真っただ中に生まれた抜群のサウンドを誇る一台となります。
 
まずそのスペックとしては、ブラックのトーレックスキャビネットにFenderロゴの入ったシルバーグリル、コントロールパネルはシルバーとターコイズブルーのシルバーフェイス。インプット×2+Volume、Treble、Bass、Reverb、Speed、Intensityのシンプルな6ノブ仕様。チューブチャートは5U4GB（整流管）、6V6×2（パワー管）、12AX7×2（プリ管＆位相反転）、12AT7（リバーブ）、7025（プリ管）。スピーカーはオリジナルのFenderロゴOxford製10インチ×1が搭載されております。またこちらの個体については日本国内の100V仕様に対応するよう内部にステップアップトランスが装着されており、安定した電源供給にてアンプのポテンシャルを発揮出来るようアップグレードされております。併せて個体下部にキャスターが取り付けられており、持ち運びも容易に行えるようにされております。
※年式についてはオリジナルのポットデイト（1975）、スピーカーデイト（1974）、トランスデイト（1975）、シャーシシリアル（1974）のデイトより1975年製と判断しております。
 
そしてその気になるサウンドとしては、小型サイズながらも迫力のあるサウンドを放ち、クリーンでは長年使い込まれてきたことによる電装系のエイジングも感じられる非常に味わい深いトーンで、煌びやかな高音域と、豊かな中低域がシッカリとアウトプットされ、バランスの取れた心地よいサウンドが魅力です。またボリュームを上げたナチュラルクランチによるドライブ感は、ブラックフェイス期のサウンドクオリティを底上げしたようなリッチなサウンドを感じさせます。リバーブユニットを搭載することにより、様々なジャンルで活躍してくれるのも嬉しいポイントです。つい先日1970年代後期のPrinceton Reverbを取り扱いさせて頂きましたが、その個体と比べても音圧に始まりアンプ自体の箱鳴り感、アウトプットサウンドのクオリティは明らかに格上だと感じさせ、使用によるエイジングかステップアップトランスのせいか、個体自体が元々良かったのか、はっきりとした理由は分かりませんが、完全に当たりと感じさせてくれる実戦的かつサウンドの良い一台となっております。
 
最後に状態としては、約半世紀の間ガッツリと前線で使い込まれてきた事が伺える貫禄抜群のプレイヤーズコンディションとなっており、フロントグリルのほつれや破れ、へたり、またコントロール回りの文字等は殆ど消えてしまっている状態となっております。またパーツ類に関してはポットやコンデンサ等の消耗品はいくつか交換されており、またそれぞれの年式も異なる事から過去に複数回のオーバーホールをされてきたと伺えます。また上述の通りステップアップトランスの後付け、スピーカーケーブル交換、キャスター取り付けと現場で使う為のプレイヤー仕様となっております。総合的にキレイとは言える状態ではありませんが、ヴィンテージファンには堪らないルックスかつ、しっかりとメンテナンスされてきた個体が故に、即戦力となる一台です。
 
昨今の楽器業界全体の高騰もあり、アンプ業界でも特にFender Vintage Ampも年々高騰を続けております。現在の相場観としては、同年代の美品コンディションの個体にて25万円前後、使用感のある個体にて20万円前後となっております。今回の一台については上述の通り使用感はございますが、それを補うほどの素晴らしいサウンドと使い勝手の良いアップグレードが施されていることもあり、適正価格としては20万円オーバー当然ではございますが、こちら前所有者様からのご厚意もあり、価格面もプレイヤー向けとなる非常にお値打ちな価格にてご案内させて頂く事となりました。自宅からレコーディング、ライブ等々、様々な現場で活躍してくれるオリジナルヴィンテージ。お探しの方も多いかと思われますので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
 
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