Fender Stratocaster Early 1973 Black Hardtail Virgin Solder
Fender Stratocaster Early 1973 Black Hardtail Virgin Solder & Full-Original ex/Fret&Nut 3.33kg “Old Stamp”
オールドスタイルのスタンプシリアル。JANネック、7304ポットデイトの73年最初期製作の一本が、ハンダバージン＆ほぼフルオリジナルの美品コンディションにて入荷致しました。
言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る60余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません。
今回ご紹介させて頂くのは、特に仕様変化の多い時期に生産された1972-73年製オリジナルブラックフィニッシュのストラトキャスター。オールドスタイルのスタンプシリアル、JAN（January＝1月）デイトネック、7304ポットデイトと、1972年から製作され1973年の最初期に出荷された一本。カスタムカラーチャート最終期の希少なハードテイル仕様に加え、フレット＆ナット以外はハンダバージンのフルオリジナル。年式の割に非常に状態の良い美品コンディションの一本になります。
当時のカスタムカラーチャートとしては、1960年代と違いバリエーションは大幅に少なくなり、スタンダードは依然としてサンバースト、カスタムカラーはブロンド、ナチュラル、オリンピックホワイト、ブラック、ウォルナットの計5色のみとなります。
まずこちらのスペックとしては、カスタムカラー（シースルー系を除く）特有のアルダーボディに、多くのロックアーティスト達の愛用でも知られるカスタムカラーの中でも特に人気の高いブラｋックフィニッシュ。ネックはヴィンテージらしい良質なメイプルを1Pで採用し、グリップ感のある若干太目のDシェイプが採用されております。その他としては、ヴィンテージストラトの定義としてのひとつのラインとなる最終期スタッガードポールピースPUに始まり、ラージヘッド＆ビュレッドトラスロッド、2ストリングガイド、ウィズシン無しのワンパテント＆モダンロゴ、3点留めFプレート＆マイクロティルト、Fキーペグ、ホワイトガード＆ホワイトパーツなど70年代の仕様変化を象徴する一本となっております。またこちらの一本については、希少なハードテイル仕様となっており、カスタムカラーという点も含め、おそらく当時のオーダー品という事が伺えます。
そして気になるサウンドですが、半世紀を超える歳月は伊達じゃないと言わんばかりの強烈なストラトサウンドに驚かされます。まず手に取っての生鳴りに驚きます。特にボディとネックの一体感は、セットネックモデルかと思えるほどの共鳴感を持っており、軽いストロークで鳴らした弦振動が余すことなくネックの先へと抜けていきます。オリジナルのスタッガードピックアップからの出力も、低音域の潰れない音の輪郭がシッカリした倍音豊かなトーンがアウトプットされます。またハードテイルモデルならではの力強いアタック感とレスポンスの高さは、ストラトとテレの良い所取りといった極上のサウンド。非常にパワフルながらも耳に痛くない心地良いトーンは良いヴィンテージ・ストラトならではの言わば”枯れたサウンド”をご堪能頂けるかと思います。後年のフラットポールピースと比較しても、よりジャキっとブライトで、使用するアンプ次第で攻撃的なトーンから優しく包み込むようなトーンまで多彩なサウンドバリュエーションをもっております。加えて総重量は約3.33kgと非常に軽量な個体という点もプレイヤーの方には嬉しいポイントです。
最後に状態としては、51年前と半世紀以上の歳月が経過していることもあり、全体的に細かなスレや打痕とうのダメージは散見されるものの、目立った塗装剥がれ等のダメージはなく塗装のツヤもあり、特にネックは指板サイドの僅かな使用感のみで非常にキレイな状態をキープしております。パーツ類についてもフレット＆ナットのみ交換されておりますが、その他はハンダバージンのフルオリジナルと非常に高いオリジナル度を誇り、交換されがちなセレクターもオリジナルの3点のままとなっております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、フレット＆ナットは交換されてからの使用も少なくストレス無くプレイ出来る高い演奏性を持っております。付属のケースはテイル無しFENDERロゴのオリジナルブラックトーレックスケースが付属致します。
一般的にFender Vintage Stratocasterと呼ばれるのはスタッガードポールピース期となる1974年製までとなりますが、50～60年代はもとより1970年代のストラトについても昨今のコロナ禍や円安の影響もあり、凄まじい高騰を続けております。1971初期までの4点留めプレート期については通常のサンバーストでも250～300万円前後まで高騰、1972年の1ストリング期にて200万円前後、1973年になると若干落ち着きますが、それでもサンバーストカラーで70～100万円前後となっております。今回の一本については、特に人気の高いカスタムカラーとなるブラックフィニッシュ。更に稀少なハードテイル仕様、1973年の中でも最初期出荷品、極めて高いオリジナル度、超軽量個体、年式の割に非常にキレイなコンディションと、他とは一線を画す一本につき、適正価格としては3桁超え当然な一本ながら、こちら前所有者様からのご厚意もあり、相場を崩してしまう程の破格特価にてご案内させて頂く事となりました。今後の更なる高騰も予想される1970年代ヴィンテージ・ストラトキャスター。お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この大チャンスをお見逃しなく。
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