Fender Telecaster 1958年製 White Blonde Old Refin. w/ Tweed Koylon Case
オリジナルと見分けのつかない程の極上オールドリフ。パーツ類はフレット&ナット交換以外フルオリジナルです!!
Fender社において最も歴史が長く、ソリッド・エレキギターの原点であり、今も昔も多くのミュージシャンに愛用される王道”Telecaster”
今回ご紹介させて頂くのはFender黄金期となる1958年製のTelecaster。様々な仕様変化がある50年代ですが、当モデルの生産年でもある1958年にも大きく変化が見られます。
まずTelecasterの歴史から遡ると、1948年に現在のテレキャスター(発表時はブロードキャスター)の原型となるプロトモデルのテレキャスターが製作されますが、こちらはボディにパイン材、ヘッド形状も現在と異なりスネークヘッドと言われる変わった形状、更にはトラスロッドの入っていない仕様となります。その後1950年にブロードキャスターとエスクワイアーが発表され、モデル名の重複(Gretsch社)により、1951年よりモデル名をテレキャスターとします。その後フィリップスネジの変更を経てストラトキャスターの誕生後1954年後期にはピックガードがブラックからホワイトへと変更され、従来のバタースコッチブロンドからホワイトブロンドへと変更されていきます。そして途中ストリングガイドの形状や位置、細かいパーツの形状変更などがあり1958年に至ります。
こちら本機1958年製のスペックとしては、まずアッシュボディにホワイトブロンドフィニッシュ。1PメイプルネックはソフトVよりのDシェイプというサウンド・プレイアビリティ共に評価の高い素晴らしいシェイプを採用(この時期より従来のVシェイプからCまたはDに変更されます)。1Pホワイトガードにネジ山無しのスチールサドル(同時期頃よりネジ山有りが生産され始めます)、スタッガード&プレーンエナメルN極性のブラックボビンPU、シングルライン・クルーソンデラックスチューナー、CRL社3点セレクター、スタックポール250Kポット& Cornell Dubilier ZYW1S5コンデンサ(58年からPhoneBookタイプに移行します)など、過度期の中でも人気のスペックがふんだんに取り込まれた仕様となっております。また同時期にトップローダーと呼ばれる、裏通しでは無くブリッジ下部にてストリングを止める仕様もありましたが、ボディの共鳴が弱く不人気だったことから1年を経たずして廃盤となりました。
そして遅くなりましたが、本機の何よりの特筆点はこの素晴らしいヴィンテージサウンドに尽きます。まず生鳴りのワンストロークで感動してしまう程の強烈な個体鳴り!中域~広域の鳴りが体に突き刺さり、その後遅れて低域が心地よいサスティーンと共に広がっていくといったイメージ。そして出力面も抜群!こんなに素晴らしいテレキャスターにはまず巡り会えません。フロント時には前にドスンと抜ける芯の強い堪らなく気持ち良いトーンを放ち、一転リアに変換すれば、非常に歯切れ良いアタック感溢れる王道のテレキャストーン。またレスポンスも早く、ピッキングニュアンスの再現度も素晴らしい。多くのヴィンテージ・テレキャスターを手にした方ならば必ず実感頂ける、キラーサウンドを超えたモンスターサウンドを持った至高の一本です。
加えてヴィンテージならではのルックス面も欠かせないポイントです。見た瞬間に近年のレリックでは絶対に出せないオーラに圧倒されます。パット見ではプロでもオリジナルフィニッシュと見間違うクラスのオールドリフィニッシュですが、歴史を物語るべく各所についた傷や全身にウェザーチェッキングを纏い、そのサウンドの素晴らしさを裏付けるかのようなルックスとなっております。またこれだけ使用感がありながら、ネックバックに関しては非常に良いコンディションをキープしており、ヴィンテージながらにプレイアビリティを高くキープしております。
またパーツのオリジナル度にも注目して頂きたいと思います。フレット・ナットの交換こそあるものの、その他は全てオリジナルパーツをキープしております。電装系は一度ハイパス配線にされた履歴がございますが、現在はオリジナルのミックス配線へと戻されております。そしてケースはオリジナルのツイードケースですが、非常に稀少なU.S. Koylonのマークが剥がれずに残っている稀少なケースとなります。
最後に価格ですが・・・。まず市場をご確認下さい。1958年の中でも人気スペックとなるこちらの一本。リフィニッシュでも相場は170~200、フルオリジナルで250~300、状態が良ければ300オーバーの個体も少なくありません。今回こちら相場を無視した大特価にてご案内させて頂きます。高額帯ではありながらも早い動きが予想されますので、お探しだった方はまずはお問い合わせ下さい。