Fender Tweed Champ Amp 1957年製 5E1 Circuit “Vintage Special Sound”
クラプトンを始めとする多くの大物アーティストを魅了したツイードチャンプ。チョークインプットの5E1サーキット1957年製がほぼフルオリジナル&美品にて入荷致しました。
エレキギター業界において古い歴史と高い人気を誇るトップブランドFender社。その前身は創始者Leo FenderとDoc Kauffmanによってラップスティールギターやアンプブランドとして1945年にK&F社を立ち上げました。翌1946年にはFender Electric Instrument Companyと社名を変え、1950年に現在のテレキャスターの原型であるBroad Casterを発表しその名を世界に知らしめました。
今回ご紹介させて頂くのはその代表的なモデルであるテレキャスターが発表される前に発表された伝説のアンプ”Champ”。
Champの歴史は1948年にChampion 800が発表され、その後1953年に現在のモデル名である”Champ”にリネームされました。特に人気を集めるのは、エリック・クラプトンを始めとする多くの大物ギタリストにも愛用されたナローパネル&ツイード期に関しては特に高い評価を受けております。
気になるサウンドとしては、約4Wとなるローパワー出力ながらも、Vintage Fender Tweedならではの血脈をシッカリと受け継いでおり、特にフルテン時のクランチはこのモデルでしか味わえない、枯れきった小気味よいブルージーなサウンドをアウトプットしてくれます。Fenderアンプ自体がフルテンで出力することをベースに設計され、そこから音量を絞っていく造りとなっています。本来は自宅や小さなスタジオ用のステューデントアンプとして発表されながらも、逆にアンプの性能をフルに発揮する実用的な一台となり、その極上のサウンドに数々の大物ミュージシャンをも魅了する秘密があるかと思います。特にヴィンテージギターとの相性は抜群で、枯れたギターサウンドを更に奥行深く、味わい深く広げてくれ、”愉しみ”そのものを拡大させてくれます。
【補足】5E1回路と5F1回路の違いとしては、5F1や5C1がコンデンサーインプットに対して5E1はチョークインプットになります。簡単に説明すると整流管にて交流電流を直流に整流しきれなかった部分を、コンデンサーまたはコイルで更に整えます。サウンドの違いとしてはコンデンサーが荒々しくと抜けるのに対して、チョーク(コイル)はスムーズに抜けるといったイメージです。コスト面でコンデンサーインプットのほうが抑えられる為主流になっていますが、チョークインプットのほうがハムノイズが抑えられる、より自然なサウンドがアウトプットされるといった理由から、クラプトンやキースリチャーズのリクエストによって製作された近年のFenderアンプにはチョークインプット方式が採用されております。
状態としては62年という歳月が経過している事もあり、圧巻のルックスへと昇華されておりますが、全体として非常に良い状態をキープしております。全面部に経年焼けが見られますが、その他ツイードのほつれも少なく、ほぼフルオリジナルの素晴らしいコンディションです。ツイードやサランの交換も無く、ポットはスタックポール(1956年46週)、コンデンサーは1つ全てオリジナル、電源トランス、出力トランスもオリジナル、スピーカーもオリジナルのOxford 6インチ(1956年51週)、ハンダ関係は全てバージンです。交換部分としてはリプレイスのハンドル、電源ケーブルはオリジナルですがプラグヘッドが交換されております。
市場価格としてはこちらと同等の状態の良いもので30万円オーバーは当たり前ですが、こちらの一台本当に素晴らしいサウンドだからこそ、プレイヤーの方に愛用してもらいたく、大特価にてご案内させて頂きます。近年のモデルと比べものにならないのは勿論、クラプトン愛用の1957年製と同年式のオリジナルヴィンテージのツイードチャンプです。軽量のコンボタイプで持ち運びも良く、ご自宅やスタジオなどでも大活躍の一台ですので、是非この機会をお見逃しなく。