Gibson C/S Heritage Korina Explorer 83年製 Alpine Whit ltd.500 Full--Original
公式スペックでは無いハカランダ指板が採用された激レアのコリーナ・エクスプローラーが入荷致しました。
1958年にFlying Vと共に発表されたExplorer。発表当初はTed McCarty氏のデザインとなるFuturistic(未来的)という斬新なボディシェイプからFuturaのモデル名にて世に生まれました。その後当時の背景にあるアメリカ初の人工衛星の名称からFlying Vのモデル名にて発表されました。現在では変形ギターの代表として数々のミュージシャンに愛用されるモデルですが、当時音楽業界には受け入れられず、その生産本数は1958~1959年で22本、1960年~1963年に16本と、ヴィンテージの出荷レコードは僅かに38本のみとなります。その後1975年に当時のハードロックの影響から少数ながら再生産されますが、オリジナルと呼ばれる初期のものに関しては1億円以上の値段がつく、プレミアムギターとなっております。
今回ご紹介させて頂く一本は、1983年にカスタムショップライン・ヘリテージシリーズより世界500本限定で生産されたKorina Explorer。加えて初のアルパイン・ホワイトスペックであり、公式スペックではありませんが、ハカランダ材が指板に採用された激レアスペックとなる一本になります。
まずその気になるスペックとしては、初期オリジナル同様のコリーナと呼ばれるアフリカン・リンバウッドの中でも更に稀少なホワイトリンバウッドをボディ&ネックに採用、加えて公式スペックでは無いものの70~80年代に稀に見られるハカランダ材を指板に採用。こちらは杢目や導管を確認した上で確証させて頂いております。非常に黒が強いだけでなく、通常のローズウッドには見られない杢目のうねりや独特の香りも確認出来ます。現在のリイシューではとても真似出来ない極上の中の極上となる超稀少材によって組み上げられた一本です。
その他のスペックとしては、ディープジョイントのセットネック構造に加え、ネックの仕込み角やヘッドアングルもオリジナル同様に修正されております。(70年代のマホガニーモデルはオリジナルと異なります)プラスティックパーツはブラック、ハードウェアはゴールド、ピックアップには刻印&スタンプのTim-Shaw PAF(New-PAF)×2、ワイヤードのABR-1ブリッジ、Gibson刻印のシャーラー・チューナーなどが挙げられます。
そして気になるサウンドとしては、”凄い”と思わず声が出てしまう極上のヴィンテージサウンド!代表的なボディ材であるアルダーやアッシュ、マホガニーの良いとこ取りと言われるコリーナ材ですが、マホガニーの持つ甘く芯のあるローミッドをもちつつ、非常に煌びやかな明るい高域で、更に段違いに音抜けが本当に気持ち良い一本です。サスティーンも異常なほどに伸びやかで、この材ならではのトーンは軽く生鳴りで鳴らしただけでも、枯れた味わい深い最高のトーンに聴き惚れてしまいます。またピックアップからの出力も堪りません。クリーン~クランチで何とも言えない甘さと煌びやかさの競合、ドライブ時の絶妙なエッジ感は、絶対に他のモデルでは味わえないと断言出来る、ヴィンテージ・ギブソンの中でも群を抜いて素晴らしいサウンドです。
加えてヴィンテージならではのルックスも抜群の一本。全身に入ったウェザーチェッキングと34年の歳月によるリアルエイジングは、ヴィンテージファン泣かせの堂々たる風格を持っております。また変更点が当たり前となるヴィンテージの中でも非常にオリジナル度も高い一本。変更パーツは僅かにナット交換のみ。リペア歴としてはストラップピンを横にずらした部分に打ち直ししておりますが、その他はオリジナルのケースを含め当時から変更の無いコレクタブルコンディションをキープしております。
コリーナ・エクスプローラーの相場としてはミントコンディションですと100万円越えすることも珍しくありませんが、こちら使用感こそあるものの、パーツのオリジナル度も高く、非常に稀少なファクトリー・ハカランダ指板が採用された他とは一線を画す素晴らしい一本です。
Gibson社の歴史を語る上でも欠かせない一本。レアコレクターの方にも現場でガンガン弾き込みたいプレイヤーの方にもオススメ出来る極上の逸品です。お探しだった方は是非この機会に手に入れて頂ければと思います。