Gibson Custom Shop 50th Anniv. 1958 Korina Flying V Antique Natural 2008年製
1958年にExplorerと共に発表されたFlying V。Ted McCarty氏のデザインとなる斬新なボディシェイプであり、当時の背景にあるアメリカ初の人工衛星の名称からFlying Vのモデル名にて発表されました。現在では変形ギターの代表として数々のミュージシャンに愛用されるモデルですが、当時音楽業界には受け入れられず、その生産本数は1958~1959年で僅かに98本のみとなります。その後1980年代入りに当時のハードロックの影響から少数ながら再生産され、今ではロックギターの代名詞ともなる人気モデルですが、オリジナルと呼ばれる初期のものに関しては1億円以上の値段がつく、プレミアムギターとなっております。
今回ご紹介させて頂く一本は、リリースされた1958年からの50周年を記念して2008年にカスタムショップより世界100本限定で生産されたKorina Flying V。実際に国内へ入荷したのは極少数のみで非常に稀少なモデル。加えてボディトップ&バックに美しいフィギュアドが浮かび上がる極上材が採用された一本です。
まずその気になるスペックとしては、初期オリジナル同様のコリーナと呼ばれるアフリカン・リンバウッドの中でも更に稀少なホワイトリンバウッドをボディ&ネックに採用、ネック材には黒の濃淡が強く、ハカランダに見間違う程極上なローズウッドを採用。その他のスペックとしては、ディープジョイントのセットネック構造に加え、ネックの仕込み角やヘッドアングルもオリジナル同様に修正されております。(70年代のマホガニーモデルはオリジナルと異なります)プラスティックパーツはブラック、ハードウェアはゴールド、ピックアップには57Classic×2、、ワイヤードのABR-1ブリッジ、GIBSON DELUXE刻印のクルーソンチューナーなどが挙げられます。
そして気になるサウンドとしては、”凄い”と思わず声が出てしまう極上のヴィンテージサウンド!代表的なボディ材であるアルダーやアッシュ、マホガニーの良いとこ取りと言われるコリーナ材ですが、マホガニーの持つ甘く芯のあるローミッドをもちつつ、非常に煌びやかな明るい高域で、更に段違いに音抜けが本当に気持ち良い一本です。サスティーンも異常なほどに伸びやかで、この材ならではのトーンは軽く生鳴りで鳴らしただけでも、枯れた味わい深い最高のトーンに聴き惚れてしまいます。またピックアップからの出力も堪りません。クリーン~クランチで何とも言えない甘さと煌びやかさの競合、ドライブ時の絶妙なエッジ感は、絶対に他のモデルでは味わえないと断言出来る”ロック”の名に相応しい一本と言えるでしょう。
また状態としては全ファーストオーナー様がコレクション目的で購入された為、ほぼ未使用に近い極上のデッドストックコンディションをキープ。傷や打痕が無いどころか、ありがちなパーツのくすみすらほぼ見受けられません。付属品類に関しても購入時の認定書を含む一式が全て揃っており、オリジナルのアニバーサリー・モデル専用ブラウンハードケースのコンディションも抜群です。
生産本数、国内入荷本数の少なさから非常に稀少なモデルになりますが、特にその中でもフィギュアドコリーナを採用したものはまず市場で見かけることすらありません。またコリーナV&ブラックガード&ゴールドパーツの組み合わせはB’zのTAK MATSUMOTO氏も愛用することから更に高い人気を誇るスペックになります。
良いコリーナを採用した個体ならではの抜群のサウンド、フィギュアドの素晴らしいルックス、そしてこちらの新品を買いそびれてしまった方でも、ご満足頂けるコンディション!プレイヤーの方にもコレクターの方にもオススメ出来る非の打ちどころが無い最高のFlying Vと言っても過言ではありません。お探しだった方は絶対にこの機会をお見逃しなく。