Gibson Custom Shop ‘54 Les Paul Standard 1996年製 Gold Top EX+++ Condition
初期ヒスコレに加え稀少な54Gold Topモデル。雰囲気抜群のルックスを誇る一本が美品コンディションにて入荷致しました。
Gibson社のフラッグシップモデルであり、もはやエレキギターの代名詞とも言える”Les Paul”モデル。どんなモデルよりも最も有名かつ多くのアーティスト・ミュージシャンに愛用されてきました。
今回ご紹介させて頂く一本は、レギュラーラインと別部門にて厳選された材、厳選されたビルダー達によって製作されるカスタムショップ・ヒストリックラインより、初期となる1996年に生産されたレアモデル1954 Les Paul Standard。ヒストリックコレクションはアメリカでの販売開始は1993年からになりますが、実際に日本に輸入され始めたのは1995年3月頃からとなります。現在に至るまで高い人気を誇るラインナップながら、今ではカスタムショップグレードと呼ぶに相応しい材の供給が安定せず、事実初期のヒスコレは現在の最上位ラインTrue Historicシリーズを超えているとの声も多くあります。
まずこちらは、発表当初の1952年のスタイルであったトラピーズテイルピースからスタッドタイプのバーテイルピース(ブリッジ)に変わった1954年製を再現したモデルとなります。(正式には1953年後期から変更)カーブドメイプルトップにマホガニーバック、マホガニーネック&ローズウッド指板となる王道レスポールスペックに、ソープバータイプのP90×2搭載、そしてゴールドトップフィニッシュが特徴的なモデルとなります。ヒスコレがリイシューする年式別のレスポールモデルの中でも生産数が少なく稀少な一本です。
気になるサウンドとしては、この時期の極太サウンドをシッカリと再現。ボディ本体がもつマホガニーの中低域とメイプルの芯のある張りが、そのままネックに抜けていき、弾き手の体全身までをも震わせます。そして秀逸だと感じさせてくれるのは、この個体のもつ鳴りとP-90ピックアップの相性にこそ顕著に表れます。特にクリーン~クランチは素晴らしく、身体に染み入るような甘く味わい深いトーンには音に溺れてしまうと錯覚するほどです。ジャズやブルース、ブルースロックにはおそろしい程ハマります。とは言っても流石レスポールだと感じさせてくれるのは、ゲイン時にはゴツゴツの骨太なロックサウンドを掻き鳴らし、また違ったキャラクターで魅了してくれます。近年のヒスコレと比べてしまえば違うブランドではないかと思ってしまうほど、初期ならではの極上サウンドを持った一本です。
状態としては、リイシューとはいえ20年以上の歳月を経たことによっての経年変化はあり、ウェザーチェッキングやバインディングの焼けはヴィンテージがお好きな方なら分かる雰囲気抜群のリアルなエイジングとなっております。その他としては若干の極小打痕やスレこそ見受けられるものの、年式を考慮すればニアミントまではいかないものの、かなりの美品コンディションをキープしております。ネックコンディションは良好、フレットは8部山以上、トラスの余裕も充分にあります。この年式は出荷時より認定書が無いことも多く、ケースもレギュラーケースとなりますがこちらがオリジナルです。パーツ類の変更点は見受けられずオリジナルポットのデイトは137 951●となります。
只でさえ市場に少ない初期ヒスコレに加え、稀少モデルの1954年スペックの一本です。サウンド、ルックス、コンディションと本当に素晴らしい一本ですので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方も是非この機会をお見逃しなく。