Gibson Dove N ADJ 1969年製 Blonde /Figured Body&Neck Full-Original

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Gibson Dove N ADJ 1969年製 Blonde /Figured Body&Neck Full-Original ex/Add S-Pin EX++ “Rare Transition Spec”

1969年製のみとなる非常にレアな過度期スペック。驚愕の激鳴りサウンド＆激渋ブロンドカラーのヴィンテージDoveがストラップピン追加を除けばフルオリジナルコンディションにて入荷致しました。

1962年にスクエアショルダーモデルのフラッグシップであったHummingbirdの上位機種として発表されたDove。そのモデル名の由来通りピックガードにはハトの姿が刻まれております。その汎用性の高いサウンドはロックだけでなく、ブルース、カントリー、フォーク、ポップスなど幅広いジャンルのミュージシャン達に愛用され続けております。

今回ご紹介させて頂くのは、1960年代後期から1970年初頭にかけての過度期に製作された1969年製のオリジナルヴィンテージDove。1969年製の中でも僅かしか存在しない多くの過度期スペックが採用された非常にレアな一本かつ、ストラップピンの追加を除けばフルオリジナル。更に他とは一線を画す驚愕の激鳴りサウンドかつ年式の割に非常にキレイな美品コンディションをキープした、コレクタブルアイテムになります。

まずそのスペックとしては、スクエアショルダーのドレッドノートスタイルにて、ボディトップには角度によって妖艶なギラつきを魅せるヴィンテージならではの素晴らしいスプルースを単板にて採用。フィニッシュカラーにはサンバーストモデルよりも良質な材が採用されるだけでなく、その美しいルックスよりBlonde（＝女性のブロンドヘア）の別名を持つナチュラルカラーにて仕上げられております。続いてボディサイド＆バックには流石上位モデルだと感じさせる極上の霜降り系フィギィアドメイプルが採用され、こちらはチェリーフィニッシュとなりますが、同年代のDoveの中でも深みの強い赤の発色を魅せ、エキゾッチックなフィギュアドとのマッチングも最高です。ネックはウォルナット補強ラミネイトの3Pメイプルネックとなりますが、こちらはボディのフィギィアドとは異なるフレイムフィギュアドにて、ハッキリと強度の高さが見て取れる素晴らしい材となっております。指板はかなり激しい”うねり”を感じさせる極上のローズウッドですが、この時期としてハカランダ（ブラジリアンローズウッド）が混在します為、どちらか断定が出来ない程の良質材となっております。過度期スペックの内容と致しましては、オレンジラベル無しのボディバック単板仕様、シングルXブレーシング、約43mmのレギュラーネック、ピックガードはエングラブド＆ペイントのフラワーツリーにパールにて精巧に製作されたDove（＝ハト）のインレイが施されますが、明るい色合い＆やや集めとなるネジ留め式、ヘッド裏にはMade In USA刻印無し、アジャスタブルサドルブリッジ（ローズウッドまたはハカランダ）、シャーラーM6チューナー、加えてシリアルは”884555”と1967年対応（#859001-#895038）となっております。その他としてはボディトップ＆バック共に施されたマルチプライのダブルバウンド、マルチリングサウンドホールロゼッタ、ボディバックの寄木細工の様なセンターライン、ダブルパラレログラムのパールインレイ、トラスカバーはホワイト＆ブラックアウトラインにてバーチカルスタイルのDOVEの文字、ブラックの突板のヘッドにはiドット無しのブランドロゴと低めの位置でレイアウトされたクラウンインレイ、ブリッジにはハトの羽などのモチーフシェイプ、インレイが施されたオリジナルのアブストラクト（抽象的な）ブリッジ等々、Gibson社の歴史と上位モデルを感じさせる様々なスペックが見受けられます。

数々のレアな過度期スペックが挙げられる本機ですが、しかしその本質はサウンドにこそあると感じさせる驚愕の激鳴りサウンドを放ちます。良質な極上材ならではの煌びやかな高域はシッカリと芯があり、大音量のローミッドと非常に良くマッチングし、ストロークの際の旋律は堪らないものがあります。倍音感を多く含む非常に大きな音量に加え、甘く包み込むようなフィードバック感、非常に長くかつ空気中に溶けていくようなニュアンスのサスティーンは上位機種＆経年熟成のヴィンテージというだけでは説明が付かない程に、完全なる”当たり”の個体が故の他を凌駕する本当に素晴らしいサウンドです。心地良い音の立ち上がりや音抜け、ピッキングに対してのレスポンスも良く演奏時のストレスを全く感じさせず、軽く爪弾くつもりが、つい時間の経つのを忘れて弾き込んでしまう魅惑の一本です。現行のリイシューモデルとの差は勿論、ヴィンテージDove全体としてもトップクラスと感じるトーンは、一生物のパートナーとなってくれる事請け負いです。

最後に状態として、全身にビッシリと入ったウェザーチェッキングや経年による色焼けはまさにヴィンテージと感じさせる貫禄溢れる激渋のルックスとなっておりますが、ダメーじは非常に少なく、それこそ細かな打痕やスレこそございますが、ありがちなバックルスクラッチも殆ど無く、ピックガードのモチーフもキレイに残っており、外観を大きく損ねるようなダメージも無く、半世紀を超える54年前の製作品という事を考慮すれば美品と呼ぶに相応しい非常に良好なコンディションです。またパーツ類についてはフレット＆ナットを含め全て当時から変更無しのフルオリジナル。リペア歴としてはネックエンド脇にストラップピンの追加があるのみ。またこの時期特有となるハイフレットの指板両サイドからサウンドホールにかけてクラックが見受けられますが、光の透過は確認出来ず通常仕様には問題ございません。演奏面としてはネックコンディションは非常に良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットも擦り合わせ済みにて目立った凹み無く5～6部山といったところです。ケースはパープルインナー＆Gibsonロゴ入りのハードケースにて、前販売店様ではオリジナルの判断でしたが1970年代製となる可能性がございます。

元々生産数自体の少ない上位モデルDoveですが、その中でも特に1969年製の数は少なく、こちらの過度期のレアスペック＆ブロンドカラーの個体は殆ど市場に流通しておりません。1969年製のフルオリジナル品の相場としてはサンバーストでも60～80万円、ブロンドカラーの1969年製については海外にて約5カ月前に10,470ドル（その時のレートで約143万円）での販売歴が確認出来る程に高騰しております。今回の一本については、上述の通り、サウンドホール上のクラック、ストラップピン追加がマイナス部分となりながら、その他は非常に良好なコンディションかつフルオリジナル、また何と言ってもサウンドがズバ抜けて素晴らしい一本。適正価格としては80～100万円前後になるかと予想されますが、こちら前所有者様からの多大なるご厚意もあり、相場を大きく下回る非常にお値打ちな破格特価にてご案内させて頂く事となりました。ヴィンテージとしての稀少価値のみならずプレイヤーの方にも是非手にして頂きたいサウンド抜群の一本ですので、お探しだった方、お気になりました方、今後の更なる高騰も予想されます為、是非この二度と無い大チャンスをお見逃しなく。

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