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Gibson Early 1960’s Original PAF Covered Humbucker with Original Escutcheon

Gibson Early 1960’s Original PAF Covered Humbucker with Original Escutcheon

¥0価格

Gibson Early 1960’s Original PAF Covered Humbucker with Original Escutcheon(M-69) & Screws “Legendary PU”

1961年製ES-175Dより取り外されたオリジナルPAFピックアップセット。ハンダバージンカバード、オリジナルエスカッション&ビス類、オリジナルの長さのリード線、出力減衰も殆ど無い逸品が入荷致しました。

 

1894年にOrville H. Gibson氏によって創業し以降半世紀以上に渡って現代までのミュージックシーンを作り上げたギターブランドの最高峰Gibson社。その中でもフラッグシップモデルとして、またエレキギターの代名詞的存在としてその名を馳せるLes Paulモデル。1950年に発表され1957年にはセス・ラヴァーが開発した新たなスタンダードとなるハムバッカーピックアップを搭載し、現代に至るまでのロングセラースタイルとして確立します。

 

実際には1955年に当時のGibsonCEOであるテッドマーカーティの指示により、セス・ラヴァーやウォルター・フラー達エンジニアにハムキャンセル機能のあるピックアップの開発を始めます。翌年1956年にはラップスティールギターに搭載され、1957年にレスポールモデルに搭載する事で華々しいデビューを飾ります。また発表当初、他のメーカーの模倣を懸念して特許を取り、1962年初頭(1961年末という説もあり)までは特許出願中の意味を表す” Patent Applied For”のステッカーが貼られます。(特許取得以降はPatent No 2,737,842記載のステッカーへと変更されます。)ピックアップ開発の際は以前より採用されていたP-90シングルコイル同様に42AWGワイヤーやアルニコ素材のバーマグネットを採用し、2つのコイルを互いに逆位相でワイヤリングする事で極性を逆にして、直列配線する事でノイズを遮断(軽減)させる事に成功しました。加えて当時のワインディングマシンは現在の様に精巧な機械では無く、逆にそれがハンドワウンドのような不均一さが故の倍音成分を含むヴィンテージ特有の枯れたサウンドへつながります。また当時はワックス浸透(ポッティング)処理は施されておらず、多少のノイズ成分は残るものの、それ故がこその極上トーンはオリジナルヴィンテージのPAFピックアップの真髄とも言えるでしょう。

 

今回ご案内させて頂くピックアップは1961年製のES-175Dより取り外した、オリジナルPAFピックアップセット。当時のレスポールモデルに搭載される物と同一であり、オリジナルのカバードも外された形跡の無いハンダバージンに加え、オリジナルのエスカッション、マウントビス&スクリュー、留めビスもオリジナルが付属し、尚且つリード線はポット部にて外されたオリジナルの長さのままをキープした非常に稀少度の高い個体となっております。

 

今回、当店とも長いお付き合いを頂いておりますヴィンテージギターコレクターの方からの商品ですが、細部確認としては、まずピックアップカバーはニッケルメッキ&シボリプレス加工にて製作され、経年による多少のサビや金属劣化は見受けられるものの、ヴィンテージファンには堪らない本物こその風合いとなっております。またカバーのハンダは手つかずのバージンコンディションの為、こちらからもリワウンド歴等の無い事が確認出来ます。本体裏面の” Patent Applied For”のステッカーについても、字体や文字間、スタイル、周りの枠等よりオリジナルに間違いなく、マウント足には当時の治具跡となる”L”状のスレが見受けられます。その他プラスビスの採用やポールピースの形状もシッカリとオリジナルの確認が取れ、ポールピースの16弦ピッチ(共にセンターから計測)も約50mmとなります点よりもレスポールモデル等に採用されるPAFです。抵抗値はフロントが7.53kΩ、リアが7.90kΩとなり、当時約7.5kΩの抵抗値を狙ったとされる個体の中では極僅かに高めですが、逆に経年による出力減衰等も無い素晴らしい保管状態であったとも解釈出来ます。またリード線の長さもフロントが約330mm、リアが約370mm(各ポットにアースを落とす為リアの方が長くなります。)と途中で切らずにポットから外された為、出荷時のままのオリジナルの長さをキープしております。マグネットについては、カバードのハンダがバージンの為、実際に取り出しての確認は難しくなりますが、1961年からショートマグネットが採用される点より、ショートの可能性が高く、ただ前年までのパーツを使用する事も多々あります事からロングの可能性がゼロとも言い難くなります。アルニコの種類についても、実機に搭載させて音出しをしたイメージとしてはアルニコVの可能性が高いと感じられましたが、こちらもⅡやⅢの可能性も否めないところです。

 

付属品としては、エスカッション(ピックアップ・マウンティング・リング)もレスポールモデル同様に、フロント用には「M-69」、「7」、「MR491」、「PHI」という4種の刻印、リア用には「M-69」、「8」、「MR490」、「PHI」という4種の刻印が施されており、それぞれのM-69刻印の”M”は左側が欠けている点、フロントに関しては7の右にのような模様、リアに関してはM490”M”も全体的に文字が潰れている点もオリジナルの特徴となります。またこちらのエスカッションを留めるビス、ピックアップをマウントするマウントビス&スプリングもオリジナルにて付属しております。

 

サウンド確認として、実際にレスポールモデルに搭載させてサウンドチェックをさせて頂きましたが、凄いの一言に尽きます。もちろん個体相性もありますが、P-90ライクな味わい深い部分を残しつつも、高音域は煌びやかかつなめらかで美しい魅惑のトーン、中域はこれでもかという程に倍音成分を多く感じさせる芳醇な押し出しを、低域は図太く&分厚く、力強い出力が体の芯まで震わす最高のトーンを放ちます。ジャズやブルースでの魅了させるトーンから、一転したディストーションでも力強い中にも切れ味のあるエッジ感と喰らいつくようなバイト感を併せ持ち、シングルコイルからハムバッカーがGibson社のスタンダードになった理由をしっかりと感じさせてくれます。加えて70年近く前に製作されたピックアップであるのに関わらず、出力減衰を殆ど感じさせない点も素晴らしいポイントかと思います。

 

PAFピックアップセットが市場に出る事は極めて少なく、また販売された履歴の殆どが片方だけであったり、67kΩ前後(出荷時からか減衰したか判別不能)であったり、リード線が短いものが殆どなっております。今回上述の通りマグネットについては初期のロングか後期のショートかの判断が難しくなっておりますが、相場としてはロングはボビンカラー等によって前後しますが単体4080万円、ショートは3050万円前後。こちらを踏まえて今回オリジナルセット品であるという点、出力減衰の殆ど無い点、エスカッション等が付属する点等を加味して、適正価格としてはセットにて80100万円前後になるかと思いますが、こちら相場を大きく下回るまさかの破格特価にてご案内させて頂く事となりました。世界市場を長年みてもここまで状態良く、サウンド良好なオリジナルPAFは今後含め見つける事すら困難を極めるかと思います。お探しだった方には又とない大チャンスですので、是非この機会を絶対にお見逃しなく。

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