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Gibson ES-175D 1971-72年製 Sunburst /Emboss Cover Stickered PAF

Gibson ES-175D 1971-72年製 Sunburst /Emboss Cover Stickered PAF

¥0価格

Gibson ES-175D 1971-72年製 Sunburst /Emboss Cover Stickered PAF 3.13kg w/OHC “Hi-Originality & Virgin Solder”

“Norlin Era” フレット&ナット以外は全て当時からのオリジナル&ハンダバージン。稀少なエンボスロゴのステッカード・ナンバードPAFを搭載した1970年代初頭の一本が美品コンディションにて入荷致しました。

 

Gibson社におけるレスポールモデルと人気を二分するES(Electric Spanish)シリーズ。その歴史は1936年のES-150モデルに始まり、現在に至るまで多くのギタリスト達に愛用され続けております。Gibson社のアーチトップのフルアコモデルと言えば先ず思い浮かぶのは175では無いでしょうか。1949年からの古い歴史を持ちながらも常に高い人気を支持し、多くの大物アーティスト達をも魅了してきました。

 

今回ご紹介させて頂くのは、1970年代初頭となる19711972年製のES-175Dモデル。ノンボリュート3Pマホガニーのレギュラーシェイプネック、限られた時期のみとなるエンボス・ブランドロゴカバーのステッカードナンバードPAF等の過度期スペック。前オーナー様は1980年代初頭に購入されたセカンドオーナー様にて、フレット、ナット、ストラップピン追加(ネックヒール)以外はハンダバージンのフルオリジナルコンディション、半世紀前の製作品ながら非常に良好な美品コンディションをキープした一本になります。

 

まずそのスペックとしては、アーチドトップ&バック、フルデプス(深胴)、Fホール、16 1/4インチボディのポインテッド(フローレンタイン)カッタウェイを採用したメイプルボディ。採用されているメイプル材も基本はプレーンながらに角度によってワイルドな強いギラつきを魅せ付けるフィギュアドも確認出来る素晴らしい材となっております。フィニッシュカラーは王道のチェリーサンバーストとなりますが、経年によるフェイドしたカラーリングは、アイスティーバースト系の色合いへと変化し、ウェザーチェッキングとも併せて激渋のルックスとなっております。ネックにはこの時期ならではの強度の高い3Pのマホガニー材が採用されておりますが、こちらは人気の高いレギュラーシェイプ(ナット幅約43.5mm)のやや薄手の仕上がりにて、非常に高いプレイアビリティを感じさせます。指板には色濃いコントラストにハッキリとした黒の杢目がしっかりと確認出来る上質な材に、豪華なルックスとなるダブルパラレログラムインレイが施されております。こちらは経年の割に色焼けが非常に少なくパールの美しい風合いが魅力です。その他としては5Pのブラックピックガード、ブリッジ&台座は通常ローズウッドですが、こちらは明らかにハカランダと感じさせる極上材が採用されております。チューナーは2コブ・ダブルライン&KLUSON DELUXE刻印の入ったクルーソン、指板インレイ同様のパラレログラムモチーフが入ったテイルピース、ヘッドストックのブランドロゴ&クラウンインレイ、内向き文字&ゴールドトッププレート&文字のソンブレロノブ、またピックアップカバーにはGibsonロゴがエンボス加工が施されております。

 

そして気になるサウンドですが、半世紀という歳月は伊達じゃないと言わんべく、極上のヴィンテージサウンドを掻き鳴らします。まず生鳴りからいって近年のリイシューモデルでは絶対に出せない個体鳴りを誇り、熟成された極上材の良さを十二分に堪能出来る枯れたトーンが感じられます。ピックアップはオリジナルのステッカードナンバードPAFを搭載。まさに王道のヴィンテージギブソンサウンドと呼ぶに相応しい素晴らしいトーンを持ち、力強いローミッドに甘く広がる倍音感、フルアコながらもレスポンスの高くエッジ感のある音色。そして艶めいたきらびやかな枯れたトーンは時間を忘れさせてくれる最高の一本です。特にジャズ系にはこの上なくマッチしたサウンドキャラクターで、美しく煌びやかな高音域、倍音成分を多く含むコシのある中域、全体をまとめあげながら空気中に溶けていくような低域を持ち、ストロークで弾いた際のコード感、そして独特のフィードバック感はヴィンテージの良さを再認識させられます。

 

最後に状態としては、半世紀前の一本かつサウンドの良い個体という事もあり、それなりの使用感こそ否めませんが、年式を考慮すれば非常に良好なコンディションとなっております。特筆したダメージ部分としては、ボディトップに数か所の塗装チップ、ブリッジ下に装着時には殆ど見えませんが接着痕、ボディサイドの抱えて下となる部分に布系との干渉と思われる塗装変化、ネックバックのザラつき、ストラップピン周辺のスレ傷、その他細かなスレや打痕等の小さなダメージこそございますが、トータルで見れば半世紀前の製作品としては充分に美品と呼べるコンディションとなっております。またヴィンテージギターとして気になる変更・リペア歴としては、消耗パーツとなるフレット&ナット交換以外は全て当時からのオリジナルパーツをキープしており、電装関係に至っては一切ノータッチのハンダバージンコンディション。各ポットのカバーも全て未脱着となっております。その他リペア歴はストラップピンの追加のみとなります。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドは経年により固くなってはいるものの、120度までの可動域は確認出来ており充分に余裕がございます。加えて電装関係のガリや出力減衰も無くこれからも末永くご愛用頂ける良好な状態です。ケースもGibsonロゴ&パープルインナーのオリジナルハードケースにて、当時のギャランティタグも付属致します。

 

ジャズギタリスト達を筆頭にブルース、ロックと幅広いジャンルで活躍するES-175モデル。ノーリンエラ(1974年のNorlin Musical Instrumentへの子会社となる前)と呼ばれる1974年までの個体については、年々高騰を続けており、特に近年のコロナ禍&円安の煽りもあり、これからも更なる高騰が予想されます。現在の相場感としては、オリジナル度が高く状態の良い個体ですと、マホガニーネック期で90100万円前後、人気の落ちるメイプルネック期ですら7080万円前後となっております。今回の一本については、上述の通り非常に高いオリジナルコンディションかつ、年式の割に状態の良い美品コンディションにて、適正価格としては8590万円前後になるかと予想されますが、こちら前セカンドオーナー様より多大なるご厚意を頂いた事もあり、メイプルネック期の相場と変わらない非常にお値打ちな特別価格にてご案内をさせて頂く事となりました。Early 70’s ES-175モデルについては、間違いなく今後も高騰すると予想されますので、お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。

 

※年式の表記につきましては、シリアルが#61●●●●(1970197219741975対応)にて、エンボスカバー、マホガニー3Pネック等のスペックより、19711972年製と記載させて頂いております。

 

 

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