Gibson ES-175S 1956年製 Sunburst EX+++ Condition No-Crack “Last P-90 Year”
最初期仕様となるP-90搭載品。オリジナル度も高く極上のコンディションを誇るヴィンテージ175が入荷致しました。
Gibson社のアーチトップモデルやフルアコモデルと言えば先ず思い浮かぶのは175では無いでしょうか?L-5より一回り小振りな取り回しの良いボディサイズ、ハイポジションでの演奏性とスタイリッシュなカッタウェイ仕様で、ジャズギターの代名詞とも言える不動の人気モデルとして確立されています。ジョー・パスやウェス・モンゴメリー、ジム・ホールなど共にジャズの歴史を築き上げたモデルといっても過言ではありません。
発表されたのは1949年と長い歴史をもつ175ですが、今回ご紹介させて頂くのは初期仕様の最終年となる1956年製の一本。(正確には1957年の2月からハムバッカースペックになります)オリジナル度も高く、抜群のコンディションを誇る素晴らしいヴィンテージ175です。
まずそのスペックとしては、アーチトップのメイプルボディにマホガニーネック、ハカランダ指板にダブルパラレログラムインレイ、ヘッドのクラウンインレイ、ドッグイヤーのP-90、ポインテッドカッタウェイ、トラピーズテイルピースなどが挙げられます。
そして気になるサウンドですが、60年以上となる経年による枯れきったヴィンテージトーンは言葉になりません。もともとはハウリング防止対策として生鳴りを抑える構造となっていましたが、これで抑えられているのかと驚くほどで、単にアコースティックギターとしてのサウンドも芳醇かつふくよかで、かつレコーディングでも使用出来るほどのボリュームを誇ります。そしてアンプに繋いでのサウンドですが、以降のハムバッカー搭載モデルとは全然違うドッグイヤーP-90ならではの素晴らしいサウンドが十二分に堪能できます。クリスピーで軽快なテンポ感と、甘く芳醇な生鳴り感のあるファットなアコースティックトーンを併せ持ち、近年のリイシューモデルとは全く別のギターです。ジャズの歴史そのものを奏でる極上のヴィンテージトーンは、やはり本物でないと絶対に味わえないというのが良く分かります。
また全体的に細かくビッシリと入ったウェザーチェッキングは貫禄そのものでヴィンテージファンには嬉しいルックスとなっております。その他のダメージも僅かな小傷や打痕こそ見受けられるものの、ネック裏の塗装剥がれも一切無く、非常に状態の良い極上コンディションをキープしております。オリジナルからの交換パーツはフレット・ナット、コンデンサ、ブリッジ、ペグのみで、その他は塗装を含めて全てオリジナル。ポットは2つとも1953年製となっております。リペア歴としてもありがちなストラップピンの増設も無く、ブリッジを固定していたエキストラホールがありますが、ブリッジ下の為に隠れています。ケースは近年(80~90年代)の汎用ケースですが、ボディ形状としっかりマッチしており、耐久性と持ち運びやすさにはこちらのほうが良いかと思います。
状態の良い初期の175に関しては市場に出る事も本当に少なく、今回の一本に関しては本当に良い状態の一本となっております。ジャズギタリストの夢でもあるオリジナルのヴィンテージ175ですが、今回まさかの大特価にてご案内させて頂きます。ここまでのコンディションがこの金額で手に入ることは今後まず難しいと思われますので、お探しだった方は是非この機会をお見逃しなく。