Gibson ES-345TDSV 1967年製 Cherry w/ Stickered PAF 3.9kg Near Full-Original

Gibson ES-345TDSV 1967年製 Cherry w/ Stickered PAF 3.9kg Near Full-Original “Killer Vintage Sound”
ハンダバージン、主要パーツ変更や修復リペア歴無しのオリジナル度の高いヴィンテージ345。”当たり”の個体ならではの強烈なサウンドを持った一本が入荷致しました。
 
Gibson社においてレスポールと並ぶ高い人気を誇るESシリーズ、その中でも335の上位機種となるステレオ出力＆可変抵抗のバリトーンスイッチ搭載モデルとして1959年に発表されたES-345。フレディ・キングなどのブルース系、ロック系の大物ギタリスト達にも長く愛用され続け、1983年には生産中止となるも現在で多くの復刻モデルが生産されるなど非常に人気も高く、特にオリジナルのヴィンテージに関しては335と比較しても生産本数が少ないことから歴史的な価値も高いモデルとなります。
 
今回ご紹介させて頂くのは、1967年製のヴィンテージES-345TD Stereo Vari-Tone。オプショナルカラーである人気のチェリーレッドカラーに加え、高いオリジナル度、強烈なサウンドを持った極上ヴィンテージなります。
 
まずスペックとしては、シンボディ＆センターブロック有りのセミアコ構造となるメイプルボディで、ダントツの高い人気を誇るチェリーレッドカラーにてフィニッシュ。（発表時のカラーバリュエーションはサンバーストとナチュラル。チェリーカラーは1959年後期よりオプションカラーにラインナップ。1960年にはナチュラルカラーは廃盤。1969年以降はウォルナットやワインレッドカラーが追加されます。）ネックには60年代を象徴する3Pのマホガニーとなりますが、こちら薄らフィギュアドも確認出来る素晴らしい材となっております。指板につきましては公式スペックではローズウッドとなりますが、～1969年までは非常に多くハカランダが混在しており、今回の一本につきましては指板のコントラストや特徴的な”うねり”があることから、おそらくハカランダかと思われますが、完全断定は難しくなります。その他としては、上位モデルに採用されるゴールドハードウェア仕様、ラミネイテッド・ヴェヴェルドエッジのショートピックガード、トリプル・トップバインディング、ナイロンサドルのABR-1にライズド・ダイヤモンドのトラピーズテイルピース、1コブ＆ダブルラインのKLUSON DELUXE刻印チューナー、ダブルパラレログラム指板インレイ、ヘッドにはクラウンインレイ、ウィッチハットのコントロールノブ、そして本モデルの特徴でもあるゴールドリングのステレオ＆バリトーンスイッチ仕様で、トラスカバーにはSTEREOの刻印も入り、古き良き時代を感じさせるスペックとなっております。
 
そして気になるサウンド面ですが、Gibson黄金期を感じさせる素晴らしいサウンドをご堪能頂けます。ず生鳴りだけでも弾いた瞬間にヴィンテージギターの素晴らしさを肌で感じさせる、奥行きのある味わい深い響きに驚きます。半世紀以上の長い歳月によって結合水（セルロース質に結合している水分）が減少した独特のこなれた”枯れた”トーン、そしてセットネックながら馴染みきったスルーネックのような一体感は現行では絶対に生み出せない奇跡のひとつでしょう。搭載されたピックアップはプラススクリューのオリジナルのステッカードナンバードPAFが搭載されておりますが、出力は全く減衰を感じさせず、枯れたボディと併せて本当に素晴らしいヴィンテージサウンドをアウトプットしてくれます。耳に痛いような弦鳴りではなく、ヴィンテージ個体のボディ＆ネックが奏でる枯れた鳴りを、オリジナルならではの良いブライト感を感じさせます。ピッキングニュアンスによって、弱→クリアで明瞭なトーン、強→倍音を多く含む深みのあるトーンと、なんとも言えない自然で味のあるヴィンテージならでは枯れたサウンドメイキングを堪能頂けるでしょう。またバリトーンスイッチは単純にローカットというだけではなく、ポジションの数字が上がるごとに、よりブライトでフィルターがかったような軽やかなサウンドを作り上げます。出力はステレオですが、モノラルアンプにも対応し、様々な場面やプレイスタイルによって幅広い活躍をしてくれる実戦的なヴィンテージと言えるでしょう。シールドも通常のモノラルシールドでもご使用頂けます。
 
コンディションとしてはウェザーチェックのビッシリ入った貫禄のルックスながら、ボディトップのダメージは少なく年式の割にキレイな印象を受けます。全体的に年式相応の打痕やスレ、塗装チップなどが散見されますが、特に目立つダメージとしてはボディバックのバックルスクラッチとヘッドトップの6弦左下の塗装剥がれ（現状タッチアップされております）が見受けられます。フィニッシュのチェリーカラーは多少の退色はありますが、まだまだ赤は残っており、ゴールドパーツの経年による剥がれやバインディングやインレイ等のパーツ焼けとも併せて、ヴィンテージならではの激渋なルックスです。パーツの変更歴としては、フレット＆ナット交換、ABR-1ブリッジのワイヤーの欠損、ペグを留めるのビス2本が交換、ポットカバーの1つが欠損となります。ペグの2つにシャフト曲りが見受けられます。プレイ面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドも左右ともに余裕が残っており、フレットはリフレットされてから間も無く、大きな凹みも無く9部山程残っております。付属のケースはTOKAI製の16インチシンボディ用のダークブラウンケースが付属致します。（画像のケースは撮影用となりますが、こちらは1950年代の335、345等の16インチアーチトップ用ブラウンハードケースとなりますが、ご希望の場合には税込100,000円にて交換可能です。）またその他、交換用のゴールドのクルーソンチューナー、ゴールドのブリッジが付属致しますが、ご希望に応じてこちらに交換し、オリジナルを付属させてのお渡しも可能です。
 
冒頭でも記載させて頂きました通り、同時期の335と比べても上位モデルという事もあり、非常に生産数の少ない345モデル。更に人気の高いオプショナルのチェリーカラーの一本です。またこの時期の335、345についてはペグをグローバーへと交換（木部リペアを含む）されている個体が非常に多く、電装関係もさることながらオリジナルチューナーという点も評価できる部分となります。また同時期の345モデルの相場としてはフルオリジナル＆美品では3桁を越え、木工加工を含むリペア・変更歴のある個体でも65～85万円前後となっております。今回の一本につきましては上述の通り些細な変更歴がありますが、電装関係のハンダはバージンで木工加工を含むリペア歴は無し、そして人気のチェリーカラー＆極上サウンドの一本となります。こちら適正価格としては80万円前後となりますが、前所有者様からのご厚意を頂いた事もあり、相場を大きく下回る特別なお値打ち価格にてご案内させて頂きます。なかなかここまでサウンドの良いヴィンテージに出逢う事は稀有ですので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
 
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“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。