Gibson ES-355TDC Mono 1964-65年製 Cherry w/ Maestro
Gibson ES-355TDC Mono 1964-65年製 Cherry w/ Maestro Full-Original except Saddles "Original Out Of Phase"
希少なモノラル仕様に加え、オリジナル配線にてフェイズアウト仕様となる激レアスペックの355。サドル以外は半田バージンのフルオリジナル&美品コンディションにて入荷致しました。
Gibson社においてレスポールと並ぶ高い人気を誇るESシリーズ、その中でも当時ES-335の二倍以上の価格となる最上位機種として1958年に発表されたES-355モデル。B.B.キングや、キース・リチャーズなどのブルース系、ロック系の大物ギタリスト達にも長く愛用され続け、1982年には生産中止となるも近年で多くの復刻モデルが生産されるなど非常に人気も高く、特にオリジナルのヴィンテージに関してはES-335と比較しても生産本数が少ないことから歴史的な価値も非常に高い稀少なモデルとなります。
今回ご紹介させて頂く一本は、初年度1958年仕様同様のモノラル配線&グローバー仕様となる1964-65年製のES-355TDC。加えて工場出荷時からのオリジナルにてフェイズアウト仕様の激レアスペック。またブリッジサドルの交換以外はハンダバージンのフルオリジナル&美品コンディションの一本になります。
まずスペックとしては、ES-335同様にセンターブロックの入ったセミホロウ構造のダブルカッタウェイスタイルに、ボディ材はヴィンテージならではの非常に良質なメイプル材を採用し、各所に薄らながらフィギュアドライクな杢目も確認出来ます。フィニッシュにはお馴染みのチェリーレッドカラーにて仕上げられております。ネックには美しい杢目取りのホンジュラスマホガニー、指板には近年物の着色されたエボニーではない杢目の詰まった真っ黒なエボニー材を採用。こういった材の素晴らしさもヴィンテージの魅力だと再認識させられます。その他としては、ジョイントはもちろんディープジョイント、ショートピックガード、ナイロンサドル&ワイヤードのABR-1ブリッジ、希少なグローバーロトマティックチューナー(通常は1961~1966年はクルーソンが搭載)、ラージブロックインレイ、ヘッドにはiドット有りのオープンOロゴ、オーバルオレンジラベル、テイルピースはブランドロゴとLyre(リラ=古代ギリシャの竪琴)モチーフのエングラブドが施されたマエストロビブラートを搭載。また上位機種ならではとなるエボニー指板、ゴールドハードウェア、マルチプルバインディング、スプリット・ダイヤモンドインレイ等、最上位機種ならではの豪華なスペックとなっております。
※年式につきましては、シリアルが179●●1と1964年製対応のシリアル(176644-250335:1964年)ですが、ハンダバージンのオリジナルポットのデイトが65●●(●●部はハンダで隠れており製造週数は未確認)となります為、1964-65年製と表記させて頂いております。
そして気になるサウンドですが、特注スペックと思われる一本というのがサウンド面からも感じさせる、同年代の個体と比較しても一線を画す極上のヴィンテージサウンドを放ちます。まず生鳴りだけでも本当に素晴らしい旋律を奏でます。一音一音感じる美しい音の粒立ち、空気感のあるボディ内部の広がりがセンターブロックによって引き締められる秀逸なトーン、バランスの良い心地よいコード感、ストロークから音抜けまでのレスポンスの早さは、歳月によって熟成された材とシッカリと弾き込まれてきた事が伺える抜群の一体感を感じさせてくれます。そして出力面ではオリジナルPAFと内部は同じとなる初期のステッカードナンバードPAFを搭載し、ズバっとキレのよいハイミッド、甘く空気中に溶けていくような倍音成分、センターブロックセミアコ構造だからこそのキレイなプレゼンスは鳥肌が立つ程の色気を感じる妖艶なサウンドです。また特徴的なマエストロビブラートを搭載することで、ストップテイルやトラピーズはもちろん、ビグスビートレモロとも全く違う緩やかな音程変化、独特のビブラート感を愉しめます。流石ESモデルの最上位機種と言わんばかりにソリッドタイプのギターの”鳴り”とはガラッと異なり、ESモデルの名機たる所以を十二分に感じさせてくれます。近年では多くのリイシューモデルが発表されておりますが、経年によって熟成されたサウンドまではとても復刻出来ず、まるで違うブランドかと感じさせる程の”格”の違いを魅せつける最上級の極上ヴィンテージサウンドです。配線部については1959年からはバリトンスイッチ&ステレオジャックのTDSVモデルが多くを占め、現存するヴィンテージの多くがサウンド面と使い勝手の良さからモノラルへとカスタムされておりますが、こちらは希少なオリジナルのモノラル配線となり、またこちらの一本については、工場出荷時よりミックスポジション時にフェイズアウトする特別仕様となっております。
状態としては、56年前と半世紀以上の歳月が経過していることもあり、全体的に入ったウェザーチェッキングをはじめ、細かなスレや打痕、ヘッド先の木部欠け、パーツ類の経年劣化や、ゴールドメッキの剥がれ等が見受けられるものの、フィニッシュカラーの赤も比較的残っており、バインディングの割れもなく、年式を考慮すれば充分に美品と感じさせる素晴らしいコンディションをキープしております。パーツ類についてもブリッジサドルの交換を除いてはフレット&ナットを含むフルオリジナルにて、電装関係のハンダはバージン、割れやクラック補修歴もございません。リアエスカッションのビスが一か所中折れしております。演奏面においては、6弦側の最終フレット付近のみ若干の起きが生じており、6弦19F以降にわずかにビビりが生じます。その他は特に問題も無くトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットはオリジナルにて6~7部山ほど残っております。(弦高は12F上で1弦側:約1.6mm、6弦側約2.2mmにてセッティングしており、弦高をもう少し上げればビビり症状は軽減されるかと思います。またリフレットでも解消されるかと思いますが、使用頻度の少ないポイントという事もありオリジナル度を優先しております。こちらリペア等をご希望の場合には別途ご相談下さい。)
同年代のES-355モノラル仕様の相場としては、フルオリジナルにて状態によって170~220万円前後となっており、こちらの一本につきましては、つい先日(2021/11/15)160万円にて販売されていた個体となります。前購入者様がコレクション目的にて購入され、その際にケースが無かったこと、トラスカバーが交換されていたことから、同年式のオリジナルケースを168,000円にて購入され(ネット上履歴にて確認出来ます。)またトラスロッドカバーを取り寄せてオリジナル度を高くしております。(トラスロッドカバーのみまだ到着しておりません為、現在は交換用パーツとなっております。引き渡しのタイミングによっては後でのお渡しになる場合もございます。)こちらより、前購入価格としては約179万円となりますが、今回前所有者様からのご厚意もあり、前回入手価格から20万円以上ダウンとなる、非常にお値打ちな価格にてご案内させて頂く事となりました。前回販売時よりご検討されていた方はもちろん、レアコレクターの方、良いサウンドのヴィンテージをお探しの方は、是非この機会をお見逃しなく。
※現在同年式のナイロンサドル&ゴールドのABR-1が45,000円程で入手可能な事もあり、すぐにフルオリジナルに戻す事も可能です。ご希望の場合には別途ご相談下さい。
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“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。