Gibson J-185 1991年製 Natural / Killer Figured & Fleck Maple

Gibson J-185 1991年製 Natural / Killer Figured & Fleck Maple w/ Gold HW No-Crack Repair “Excellent Clean”
30年以上の歳月により熟成された枯れた極上サウンド＆強烈フレイムフィギュアド＆フレックが目を惹く逸品。クラックリペア歴も無く、状態の良いエクセレント・クリーンコンディションの一本が入荷致しました。
 
1951年から1958年の短い期間、他モデルに比較しても少数のみ生産されたJ-185。当時の人気とは裏腹に後年多くのギタリストから高い評価を得る素晴らしいトーンで、1990年～1995年に復刻し、その後改めて1999年にラインナップに登場したモデルになります。
 
今回ご紹介させて頂くのは、その初期復刻モデルとなる1991年製のJ-185。特に良い材を採用され、カラーリング的にもその美しさよりBlonde（女性のブロンドヘア。※男性のブロンドヘアはBlond）の愛称を持つ人気のナチュラルカラー。現行モデルとは完全に一線を画す極上のウッドマテリアル＆サウンドを誇り、更にこちらの一本については、クラックリペア歴無し、目立った大きなダメージも無い極上美品コンディションの一本になります。
 
まずその人気のスペックとしては、16 1/4ワイドとJ-200などより一回り小さいコンパクトなスタイルに、ボディトップには美しく端正な杢目と横方向のフィギュアドライクなギラつきを魅せる良質なシトカスプルースを単板にて採用。サイド＆バックには厳選されたフィギュアドメイプルが採用されておりますが、ボディバック側は当時のGibson社の中でも最高峰と言い切れる程の強烈過ぎる3Dのフィギュアドフレイムがビッシリと入り、角度によって様々な貌を魅せるだけでなく、縦方向のエキゾチックな杢目も他との格差を感じさせます。サイド側はバック側とは違い、キルトに近いワイルドフレイムにて、こちらは硬質な材の証ともなる多数のフレックラインが浮かぶ、ヴィンテージファン泣かせの素晴らしい材となっております。続いてネックには良質なマホガニー材にて、42mmナット幅の若干薄目の仕上がり、ローポジションはソフトVでハイポジションにいくにしたがってCシェイプよりに変化していく、手の小さな方やエレキギターから移行した方でもしっかりと馴染む演奏性の高いグリップとなっております。指板材には色濃いコントラストの中にシッカリと黒の杢目が走るハカランダライクなローズウッドを採用し、ポジションマークには発色の良いパールにて上位モデルに採用されるダブルパラレログラムインレイが施されます。その他としては、ピックガードには深い色合いの鼈甲ガード、ヘッドにはブランドロゴ＆クラウンインレイ、ハカランダの可能性が捨てきれない程の良質材にて製作されたアッパーベリーのローズウッドブリッジ＆マルティーズ・クロスインレイ、ダブルバウンド、マルチレイヤー・ロゼッタ、ハードウェアはゴールドと豪華なスペックとなっております。
 
そして高い評価を裏付けるべく素晴らしいサウンドに特筆させて頂きたいと思います。まずワンストロークで驚くボリュームはJ-200よりもコンパクトとは感じさせないパワフルな鳴りを放ちます。良質なメイプル材、また経年により熟成された個体だからこその枯れたニュアンスと魅惑ツヤ感を持ち、美しい旋律をキープする音の輪郭とハリのある高音域、倍音感を非常に多く含み、甘くふくよかな中低域、空気中に溶けていくようなゴージャスなサスティーン、単音ずつではそれぞれに個性がハッキリ感じられながら、コードストローク時にはキレイにまとまった和音に感動を覚えます。30年以上が経過しておりニア・ヴィンテージと言える年代ですが、近年モデルと比較してもカスタムショップラインよりも高いグレードと感じさせる極上のウッドマテリアルだけでなく、サウンドの質自体が段違いに素晴らしく、ストロークプレイでもフィンガーピッキングでもご満足頂ける非常にクオリティの高い一本です。
 
最後に状態としては、こちら1991年製と既に32年の歳月が経過しておりますが、年式の割に非常に良い状態をキープしたエクセレント・クリーンコンディション。全体的に色焼けやウェザーチェッキング、ヘッドのインレイの焼け＆経年劣化が見受けられますが、ヴィンテージファンには堪らない渋いルックスとなっております。経年変化以外のダメージとしては、薄いスレやちょっとした打痕こそございますが、特筆して目立ったダメージも無く塗装のツヤ感もしっかり残っており非常に綺麗な印象を受けます。変更・リペア歴としてはフレット＆ナット、サドルの交換がございますが、その他は全てオリジナルにて、ありがちな木部のクラック補修歴もございません。4弦ペグポスト下とヘッドの角の部分にタッチアップがございます。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットも目立った凹み無く現状7部山程と即現場にてお使い頂ける良好なコンディションです。ケースもオリジナルのピンクインナー＆ブランドロゴの入ったブラウンハードケースが付属致します。
 
楽器店の立場としても、一個人の意見としても、絶対に”買い”の一本です。どの年代を見ても元々生産本数の多いモデルではありませんが、現在オリジナルの1950年代ヴィンテージは200～300万円、1990～1995年の復刻モデルで50～60万円、以降の近年ラインナップモデルについても中古市場に出れば即完売となる非常に高い人気を誇ります。現在相場としては杢目がそこまで良い個体でなく、クラックリペア歴のある個体でも50万円前後となっており、こちらの極上ウッドマテリアル＆ノークラックリペアという点を考慮すれば、50万円オーバーでの販売が当然とはなりますが、今回前所有者様から、『この素晴らしいサウンドを是非プレイヤーの方に手にして頂きたい』というご厚意により、価格面までプレイヤーズプライスとなる、相場を大きく下回る非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。是非一度ご来店頂きご試奏頂きたい一本となっておりますが、早期の売約が予想されますのでお気になりました方は、まずはお問合せ頂ければと思います。
 
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