Gibson L-5CES 1990 Natural w/Signed by Kenny Burrell Full-Original
Gibson L-5CES 1990 Natural w/Signed by Kenny Burrell Full-Original & Mint-Condition”One Owner & Case Candy”
ケニー・バレルサイン、ブロンド、ナッシュビルメイド、マスターモデル、山野正規品、ワンオーナー、フルオリジナル、ケースキャンディ、刻印ナンバード、極上ミントコンディションの一本が入荷致しました。
Gibson社における最古のアコースティックシリーズであるLシリーズ、1902年にL-1、L-2、L-3のアーチトップアコースティックとして発表され、1912年にはL-4、1922年にはL-5、その後L-10、L-12、L-7など多くのラインナップが発表され、1926年~1937年にはフラットトップバージョンも販売されました。
その中でもフルアコ最上位モデルとして君臨するL-5(ESシリーズはL-5の廉価版でした)。1951年にはエレクトリックバージョンとしてのL-5CESが発表され、当時から現在に至るまでその人気は衰えることを知らず、現在ではカスタムショップから3桁を超えるリイシューモデルも販売されております。
今回ご紹介させて頂くのは、ナッシュビル工房にて1990年に製作されたマスターモデルの最上位機種L-5CES。その中でも厳選された極上材が採用されるブロンド(ナチュラル)フィニッシュの一本かつ、ファーストオーナー様が当時山野楽器を通して入手し、コレクション重視にて32年間大切に保管されてきたフルオリジナル&ケースキャンディ(当時の付属品完備)の極上ミントコンディション品。更にハードケースにはケニー・バレル氏の直筆サインの入れられた究極のコレクタブル・セミヴィンテージになります。
※マスターモデル(THE GIBSON MASTER MODEL)とは、1922~1930年頃までL-5やStyle5のマンドリン等が最上位モデルを指し示す為にラベルとしてインストールされ、Gibson社は1990年にそのスタイルを復刻させました。
基本的なスペックとしては、カッタウェイモデルであるL5-Cのエレクトリック・アーチトップバージョンの17インチモデルにラウンドカッタウェイ、ソリッドカーブド・スプルーストップ、カーブド・メイプルバック、メイプルサイド、メイプルネック、エボニー指板、ブロックインレイ、ヘッドのフラワーポットインレイ、マルチバインディングの鼈甲ピックガード、インレイワークの施されたエボニー台座&ABR-1ブリッジ、”L5”モチーフインレイのオリジナルテイルピースなどが挙げられます。その中でも特筆すべくはこのウッドマテリアルですが、カラーにて誤魔化しの効くサンバーストと違い、ナチュラルカラーの個体は特に厳選された材が採用され、ブロンドの愛称にて別格視されます。まずボディトップには美しい均整の取れた最高峰のスプルースを、ボディバック&サイドには余すことなくビッシリと浮かび上がる強烈な3Dフィギュアドフレイムに縦ラインの杢目も美しい極上過ぎるメイプル材を、ネックにも強烈なフィギュアドフレイムメイプルに、ネック強度を上げる2ラインラミネイトの5P仕様、マッチングフィニッシュとなっております。指板のエボニーも厳選された艶やかな杢目の詰まった極上材です。これらの極上材とゴールド・ハードウェアによるマッチングは、非常に豪華なルックスで流石最上位モデルと頷ける一本となっております。
そして何と言ってもこのサウンドには驚きを隠せません。弾き込まれた個体=良いサウンドという一説は嘘なのかと思えるほどの極上の枯れたジャズトーンを奏でます。生鳴りだけでも驚くほどの驚愕のボディ鳴り、そして左手にビシビシと伝わるネックの音抜けの良さは現行品との大きな差を感じさせてくれます。また搭載されたオリジナルの刻印ナンバードPAFはまさにこれが王道のギブソンジャズサウンドといった味わい深いトーンをアウトプットしてくれます。力強いローミッドに甘く広がる倍音やフィードバック、フルアコながらもレスポンスの高くエッジ感のある音色。そして艶めいたきらびやかな枯れたトーンは時間を忘れさせてくれる最上位L-5CESモデルならではの最高のサウンドです。過度期につき同年製でも57Classicと混在しますが、ピックアップの違いだけでもここまで音が違うかと感じさせる極上の一本となっております。
極めつけはこのコンディションですが、前ファーストオーナー様が当時新品にて購入されてからコレクション重視にて大切にされてきたことが伺える奇跡のミントコンディション。厳密に言えばピックガード上に僅かな薄いスクラッチや、金属パーツの若干の経年劣化、少ないもののウェザーチェッキングは見受けられますが、特筆するようなダメージは全く無く、塗装のツヤは美しく残り、32年前の一本という事を考慮すれば充分にミントコンディションと呼べる最高の状態となっております。演奏面としてもネックコンディションは良好(低音弦側の最終フレット付近のみ、若干の落ちが見受けられますが、全ポジションにてビビリや音詰まりはございません。)でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットもオリジナルにて大きな凹み無く95%以上残っております。もちろんパーツ類は全て当時から変更一切無しとなるハンダバージンのフルオリジナルにて、付属品も新品購入時の山野楽器保証書や正規輸入検品証明書、オーナーズマニュアル等の一式が完備したケースキャンディ。またオリジナルのハードケースの状態も良好で、1997年に来日したケニー・バレル氏による直筆サインが入れられております。こちらのサインを入れられた際のツアーチケットは付属致しますが、画像のケニー・バレル氏と本機が写った写真については前ファーストオーナー様も写っております為、写真自体はお渡し出来ません。(ご希望ございましたら画像データにてお渡しさせて頂きます。)
フルアコ最上位モデルL-5CESですが、生産数も少なく、市場に出れば全てが即完売となる極めて高い人気を誇ります。特にブロンドカラーは別格とされ、それなりに使用感のある個体でも3桁を超えて販売された履歴も確認出来ます。今回の一本につきましては、上述にもありますよう、ケニー・バレル氏によるサイン、厳選材&ブロンドカラー、ナッシュビル工房メイド、マスターモデル、山野正規輸入品、ファーストオーナー様放出品、ハンダバージンのフルオリジナル、付属品完備のケースキャンディ、刻印ナンバード最終期、そして極上ミントコンディションと、他とは完全に一線を画すコレクタブルアイテムとなっております。販売金額は3桁を大きく超えて当然の一本ではございますが、こちらファーストオーナー様からのご厚意もあり3桁の大台すらも下回る、非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。現在のコロナ禍の影響もありGibson社の殆どのモデルの生産本数が減り、新品定価も上がっており、中古相場も軒並み高騰しております。ここまで素晴らしい一本がこの価格帯で入手出来ることは今後まず無いかと思われますので、お気になりました方は是非この大チャンスをお見逃しなく。