Gibson L-6S Custom 1975-76年製 Black w/6-Position Switch Full-Original & EX++
カルロス・サンタナの愛用で知られる”レインボートーン”L-6S。ハンダバージンのフルオリジナル&国内有名ミュージシャン所有品が入荷致しました。
1902年からとGibson社の中でも特に長い歴史を持つLシリーズ。発表当初はアコースティックモデルのラインナップであり、その最上位モデルとしてSuper400と並ぶL-5が発表されました。1951年にはPU搭載のL-5CES、1972年にはL-5CESのソリッドバージョンL-5Sが発表され、翌年1973年にはBill Lawrence氏&Larry DiMarzio氏の開発によってL-6S(正式にはL6-S)が誕生します。モデル名のネーミングにはL-5Sの後継機種という説、L(Lawrence)、6(6 Position Control)、S(Solid Guitar)という説があります。また1975年にはモデル名をL-6S Customと変わりますが、仕様はそのままに廉価モデルであるL-6S Deluxeとの格差を図った為と言われています。
今回ご紹介させて頂くのは1975-76年製のL-6S Custom。国内の有名ミュージシャンが長年愛用してきた一本で、パーツ類の変更も無いフルオリジナルコンディションの歴史的な逸品になります。1975年当時のカタログラインナップではブラックフィニッシュ&エボニー指板とナチュラルフィニッシュ&メイプル指板がありましたが、こちらは前者のスタイルとなっております。
まずそのスペックとしては、軽量なメイプルボディにブラックフィニッシュ。ネックには強度が高くサウンドの抜けが良いハードロックメイプルを3Pにて採用し、ラミネイト部には接着強度を上げる為に極薄のウォルナットを挟み込んであります。指板材には高級材エボニーが採用されております。その他としてはワイドトラベルブリッジのチューンOマティック仕様、1920年代のL-5スネークヘッドスタイルに似たナロウペグヘッドスタイル、Bill Lawrence開発のセラミックマグネットのスーパーハムバッカー、そして一番の特徴は”レインボートーン”とも呼ばれるトーンコントロールシステムでしょう。
6段階のポジション内容としては
ポジション1:2つのピックアップのシリーズ・インフェイズ(正相直列)
ポジション2:フロント(ネック側)ピックアップ単独
ポジション3:フロントピックアップとリア(ブリッジ側)ピックアップのパラレル・インフェイズ(正相並列・ハーフトーン)
ポジション4:フロントピックアップとリアピックアップのパラレル・アウトオブフェイズ(逆相並列・フェイズアウト)&ハイカット・コンデンサーを加えたプリセットトーン
ポジション5:リアピックアップ単独
ポジション6:2つのピックアップのシリーズ・アウトオブフェイズ(逆相直列)
となっております。この6段階のポジションサウンドに加えてハイカットとミドルカットという他には無い独自のコントロールによって縦横無尽なサウンドメイキングを可能としました。またL-6Sを愛用する代表的なギタリストカルロス・サンタナも以下のように本モデルを称賛しております。
『A Guitar is just a means of expression. It’s like a pointer and his points. I think you a guitar as a color. But my Gibson L6S is like a Rainbow』
ギターというものを表現するのであれば、それは画家にとっての絵の具のようなものだ。ギターを色として考えるのなら、私のGibson L6Sは虹色と言えるだろう。
また今回の一本に関しては、国内の有名ミュージシャンが長年愛用してきた一本で、そのサウンドの素晴らしさは他に例が無い唯一無二のサウンドメイキングを可能とします。隠れた名機ながらカルロス・サンタナを筆頭にドゥービー・ブラザーズのトム・ジョンストンなどの多くの大物ギタリストが愛用してきたのが頷ける一本です。
状態としては、40年以上の歳月が経過していることもあり、細かなスレや打痕こそ見受けられるものの、目立つような大きなダメージも無く、金属パーツの劣化も少なく、年式を考慮すればかなりの美品コンディションです。プレイ面としてもネックコンディションは非常に良好でトラスの余裕もシッカリとあり、フレットは当時の主流であったフレットレスワンダーで元々低目のフレットですが、現状オリジナルにて6部山程残っており、まだまだ現役で活躍してくれるコンディションです。パーツ類に関しては変更無し、電装関係のハンダもバージンのフルオリジナルコンディションで、ケースもオリジナルのブラックハードケースが付属致します。年式の特定としてはシリアルからは1974-1975年製を示しますが、シリアルの上の”2”の刻印と1976年製のポットデイトから、おそらく出荷時にポットの初期不良等により、一旦ファクトリーへ戻されてポットを全て交換し”2”の刻印を打たれて再出荷されたと推測されます。その為生産そのものは1974-1975年ながら、最終出荷が1976年になった一本になるかと思われます。
ただでさえ稀少な生産初期のL-6Sですが、初期生産&ブラックエボニー&フルオリジナルの個体は国内外併せて、ここ数年市場で見たことも無いほど稀少なモデルとなっております。通常相場としても20万円前後となりますが、今回の入荷の一本につきましては、初期のフルオリ&美品に加え国内有名ミュージシャン放出品というプレミアがあるに関わらず、まさかの大特価にてご案内させて頂きます。そう手に入るモデルではありませんので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
★☆Guitar Shop “Antique”has moved to a new big shop 2018.1.1☆★
グランドオープン!! 2018年1月1日に大型新店舗に拡大移転致しました。JR西川口駅より徒歩1分の好立地&フロア総面積約130㎡。ゆったりとした落ち着きのある販売スペース&試奏スペース、様々なご要望にお応えする設備の整ったリペアスペース、そして商品の状態管理を徹底した在庫スペースを個別におくことで、ワンランク上のショップとして生まれ変わりました。試奏環境はクリーンアンプからドライブアンプまで様々なアンプをご用意し、またリペアマンが常勤しており、ご購入時のお好みのセットアップや充実したアフターフォロー体制を完備致しております。
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