Gibson Les Paul Custom 1972年製 Black w/Stickered PAF /Emboss Cover 4.32kg

Gibson Les Paul Custom 1972年製 Black w/Stickered PAF /Emboss Cover 4.32kg “Hi-Originality & Virgin Solder”
軽量かつオリジナル度の高いEarly 70’s Vintage Black Beauty。稀少なエンボスカバーのステッカードPAF搭載。木部リペア歴があります為、相場を遥かに下回る破格のプレイヤーズプライスにてご案内させて頂きます。
 
Gibson社のフラッグシップモデルであり、もはやエレキギターの代名詞とも言える”Les Paul”モデル。数あるLes Paulモデルの中でも上位モデルとして長年に渡り多くのギタリスト達に愛用され続けてきたLes Paul Custom。1953年の後期にレスポールモデルの上位機種として発表され、1963年の後期には一旦SGシェイプへとマイナーチェンジし、その後1968年に再度復刻されます。またその後70年代初頭から中期にかけてパンケーキボディや3Ｐマホガニーネック、MADE IN USA刻印、スモールボリュートなど様々な仕様変更が見られ、1972年頃からはステッカードPAFから刻印ナンバードPAFへ移行していき、ナッシュビル工場への移転を機に1975年以降にはペグはグローバー102Gへネック材はメイプルへと変更されていきます。
 
今回ご紹介させて頂く一本は、過度期となる1970年代製の中でも人気の高い、マホガニーネック期の1972年製。約4.3kgとなる非常に軽量な個体かつ、オリジナル度の高いEarly 70’s Vintageの”Black Beauty”。更に僅かな期間のみしか存在しない稀少なエンボスカバードのステッカードナンバードPAF搭載の、サウンド＆ルックスともに申し分ない一本になります。
 
まずそのスペックとしては、
ボディトップには3Pのメイプル、ボディバックはマホガニー/メイプル/マホガニーの通称パンケーキボディ構造、フィニッシュはゴールドハードウェアとのマッチングから”Black Beauty”と呼ばれるエボニーブラックカラー。続いてネックですが、通常1969年以降は1Pマホガニーから3Pマホガニーへと移行しておりますが、こちらの個体については見る限り1Pマホガニーのように見られ、他スペックや細部から見てもネック差し替えの可能性が無いことを踏まえると、単純に継ぎ目が分かりづらい、イレギュラースペック、または同時期に販売された54Reissueモデルの1Pマホガニーネックが流用された可能性があるかと思われます。（時間をかけて確認しましたが、ヘッドからネックヒールまで明らかに継ぎ目と思われるラインが確認出来ませんでした。）指板材は上位グレードならではの高級材エボニーを採用し、指板インレイにはパールブロックインレイが施されております。その他としては、ヘッドにはダイヤモンドインレイ、”i”ドットの無いブランドロゴ、”Les Paul Custom”刻印のトラスロッドカバー、スモールボリュート、ゴールドプレートトップのソンブレロ・ノブ、ブラックピックガード、ワッフルバックチューナー、1971～1972年頃の僅か一年しか製作されなかった稀少なエンボスロゴ入りのピックアップカバー等が挙げられます。ポットデイトはハンダで隠れて見えない部分が多くありますが、ひとつだけ72デイトが確認出来ております。
 
そしてその気になるサウンドですが、これぞロックフリークを支えたサウンドだと頷ける強烈ロックな極上サウンドです。オリジナルのステッカードナンバード時期ならではのカスタムでしか味わう事の出来ない極太の中低域と煌びやかな高音域をもち、クリーン時には甘く広がる艶やかな美しいトーンを、ドライブ時には、一転変わって粘りのある太い攻撃的なサウンドをアウトプットします。このサウンドを聞けば80年代ロックフリークの大物ギタリストがこぞってこの年代を愛用してきたことにも頷けます。近年のリイシュー物では決して出す事の出来ない迫力あるサウンドは”本物”のヴィンテージだからこそと実感して頂けるでしょう。
 
最後に状態としては、半世紀以上の歳月弾き込まれてきたこともあり、打痕やスレ、スクラッチ、塗装剥がれ等の年式相応のダメージこそ見受けられますが、ゴールドパーツのメッキも比較的残っており年式の割に良好な状態となっております。パーツ類に関してはフレットやナット、ポットといった消耗品もオリジナルのままで、電装関係に至っては変更歴無しのハンダバージンコンディション。交換パーツとしてはテイルピースのスタッド×1（パット見は分かりませんが、おそらくビス山が潰れた等の理由により交換されたと推測されます。）、ジャックプレートと留めビス、その他は全て当時のままのオリジナルとなっております。リペア歴としてはネックボリュート部にクラック修復歴がございますが、ナットはオリジナルのままにて、激しく折れてしまったというよりも衝撃等にてクラックが入った為、そこから接着剤を入れて補修されていると見受けられます。またこちらのリペアの際にヘッド裏からネックにかけてリフィニッシュ（ネック裏はオーバーラッカーだけのようにも見受けられます）が施されており、ヘッド裏のMADE IN USA刻印とシリアルが消えてしまっています。また現状としてボリュートに沿って塗装クラックが起きております。こちらのリフィニッシュを理由に、上述の3Pマホガニーの継ぎ目が確認出来ない理由になっているかもしれません。強度面としては全所有者様が25年前に購入された際には既にリペアが施されており、購入時の説明では5年程前にネックのクラックリペアが施されたという事で、約30年近くプレイに支障無い状態となっております。入荷時にも弦を外した状態と弦を張った状態との張力テンションによる差を見比べてみましたが、接着部に全く動きはございませんでした。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、フレットは元々背の低いフレットレスワンダーにて、現状3～4部程度となりますが、まだまだお使い頂けるコンディションです。ケースは現行のGibson USA製ケースが付属致します。（画像参照）
 
昨今の楽器業界全体の高騰、特にヴィンテージギターについては留まるとこを知らない程に年々高騰を続けており、再生産の始まった1968～1969年製は500万円前後、エンボスカバーの採用される1971～1972年にて160～200万円前後となっております。こちらの一本に関しては、この年式としては軽量な個体かつ、ハンダバージンの非常にオリジナル度の高いヴィンテージながら、上記の通り演奏には支障無いもののネックのクラックリペア歴が見受けられます為、適正価格としては100万円前後になるかと予想されます。今回、前所有者様から是非プレイヤーの方に手にして頂いてこれからも長くご愛用頂きたいといご要望を頂いており、お値打ち価格どころではない、まさかの破格特価のプレイヤーズプライスにてご案内させて頂く事となりました。ここまでヴィンテージが高騰する中、この価格帯で入手することは今後不可能でしょう。お気になりました方は是非この二度と無い大チャンスをお見逃しなく。
 
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“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。