Gibson Les Paul Recording 1972年製 Natural Les Paul’s Last Design Model
故レス・ポール氏が世に生み出した最後のモデルであり、最も愛した一本!超稀少な逸品が入荷致しました。
Gibson社のフラッグシップモデルであり、もはやエレキギターの代名詞とも言える”Les Paul”モデル。どんなモデルよりも最も有名かつ多くのアーティスト・ミュージシャンに愛用されてきました。通常”レスポール”の冠が付くモデルと言えば、スタンダードを始めとし、ジュニアやカスタム、デラックスなどが思い浮かぶかと思いますが、故レス・ポール氏が1950年代から開発を続け、1971年に発表した最後のモデルこそが”Recording”であり、生前のレス・ポール氏が最も愛したというモデルになります。
近年ではリイシューモデルが発表されたことにより、その名を多くの方に知って頂く機会となりましたが、今回ご紹介させて頂くのはRecording 最初期スペックとなるオリジナル・ヴィンテージの1972年製の一本になります。
こちら通常のレスポールを見慣れている方には特異にも映るルックスが印象的なモデルになりますが、開発・販売当初はレスポール・カスタム同様にレスポールモデルの上位機種として発表され、その採用されている材・スペックも全てが上位機種の名に相応しい仕様となっております。
まずボディ材には一枚板から切り出した極上のホンジュラス・マホガニーにて薄いメイプル材を挟み込むパンケーキ構造、ネック材には3Pのホンジュラス・マホガニーにボリュート仕様、指板材も現在のローズとは一線を画す、質の高いヴィンテージ・ローズウッド、ワイドトラベラー・ブリッジにストップテイルピース、グローバー・インペリアルチューナー、そしてペグヘッドには上位機種の証ともなるスプリット・ダイヤモンドインレイ、Gibsonロゴは”i”ドット無し、トラスカバーにはカスタム同様”Les Paul”の刻印も入っております。
そして本モデルの一番の特徴でもあるサウンド&コントロールですが、Gibsonロゴの入ったカバーのピックアップにはローインピーダンスという画期的なピックアップを搭載。こちらはトランスを搭載し、出力をローインピーダンス⇔ハイインピーダンスと切り替えを可能にすることによって、オーディオアンプやD.Iなどでインピーダンス整合をしなくともダイレクトにライン入力を可能とします。そしてコントロール部はVolume、Decade("10”を意味するが実際は11点のトーン・コントロール)、Treble、Bassのコントロールノブに、Phase、インピーダンス切り替え、Tone、ピックアップ切り替えのセレクターとなっております。そして3点仕様のトーンセレクターは、Tone1→バイパス、Tone2→BASS TREBLEが効く、Tone3→あらかじめ設置した抵抗とコンデンサを通したトーンとなり、あらかじめBASSとTREBLEでコントロールを設定しておけば、瞬時にプリセット出来る優れた仕様です。
そして実際に出力した感想としては、レスポールモデルの魅力とも言える中低域の太くコシのあるサウンドが、非常に多彩にサウンドメイクされていき、どのポジションでも枯れた味わい深いヴィンテージトーンが感じられます。また高音域においても煌びやかでエッジ感は鋭くも、耳に痛い帯域からは絶妙に外された美しい音のラインを彩ります。サウンド全体としてのバランスも非常に良く、様々な音色の変化と併せて”楽しむ”事を前提として生まれた”楽器”の意味を改めて感じさせてくれます。故レス・ポール氏が最も愛したモデルというのも深々と頷ける素晴らしい一本です。
また状態に関しては全体的に小傷や打痕などの使用感こそ感じさせるものの、約半世紀近くも昔のギターという事を考慮すれば、まだまだ美品と呼べるコンディションではないでしょうか。更に加えてパーツ類に関してもフレット・ナットを含め殆どのパーツがオリジナルをキープしており、変更点としてはコンロールノブがスピードタイプに、チューナーが同タイプの樹脂ボタンのグローバー・インペリアルに変更されているのみとなっております。
現在日本市場ではこちらの一本のみ。海外市場ではこちらの一本よりもコンディションが落ちるものでも4,000ドル前後となっております。Gibson社を今日まで不動の人気とした”Les Paul”モデル。音楽史に革命を起こした発明家でもあり、偉大なギタリストでもあるレス・ポール氏の夢と希望が込められた歴史を飾る特別な一本です。まず市場に出ない超稀少なモデルですので、お探しだった方は絶対にこの機会をお見逃しなく。