Gibson Les Paul Standard 1989 HCSB /3P Top /Dark-RWFB 4.09kg ”SLASH Era"
Gibson Les Paul Standard 1989年製 Heritage Cherry Sunburst/ 3P Top /Dark-RWFB 4.09kg Hi-Originality “SLASH Era”
スラッシュ仕様期として人気の高い3PトップのLate 1980’s Les Paul。ハンダバージンに加え、変更パーツは僅かとなる高いオリジナル度。真っ黒なローズ指板、重量も非常に軽量な”当たり”の一本が入荷致しました。
Gibson社のフラッグシップモデルであり、もはやエレキギターの代名詞とも言える”Les Paul”モデル。どんなモデルよりも最も有名かつ多くのアーティスト・ミュージシャンに愛用されてきました。
今回ご紹介させて頂くのは”SLASH Era”として高い人気を集める3Pトップ期の1989年製のLes Paul Standard。激渋のヘリテージチェリーサンバースト、真っ黒なローズウッド指板、約4.09kgとなる軽量個体。過度期スペックならではの、稀少な仕様となる一本。またパーツ類についても、電装関係のハンダはバージン、フレット&ナットもオリジナルのまま、僅かなパーツ交換のみとなる非常にオリジナル度の高い価値のあるヴィンテージレスポールになります。
1960年代後期の再生産スタートから、様々な仕様変更がされてきたレスポールモデル。今回の一本のスペックとしては、まず何より特筆すべくはSLASHが愛用する1987年頃のレスポール同様となる3Pのメイプルトップ、所謂SLASH Eraとされる時期の仕様にて、特に本国アメリカではプレミア価値が高騰しております。採用されたメイプル材自体もフィギュアドではないプレーン材ながら、非常に味わい深い杢目を持ち、硬質さを裏付けるフレックラインも確認出来ます。フィニッシュには1950~1960年代のチェリーサンバーストが経年した色合いを再現した激渋のヘリテージチェリーサンバーストが採用されます。ボディバックは1Pのマホガニー、ネックはボリュート無しの1Pマホガニーネックと、1970年代のボリュート&3P期とは異なりオリジナルBurstスペックにマイナーチェンジしております。指板に採用されたローズウッドもコントラストが非常に強い真っ黒な材が採用されており、素晴らしいヴィンテージルックスを誇ります。加えてこの時期ならではのスペックとしてグローバーチューナー、ノンダイレクトスタッドのナッシュビルスタイルブリッジ、特徴的なヘッドストックシェイプ&ブランドロゴ、Standard刻印のトラスロッドカバー、スピードノブ等の過度期仕様となっております。また1970年代後半から1980年代にかけては5kgオーバーの個体も多く存在する時期となっておりますが、こちらは約4.09kgと非常に軽量な個体となっており、採用材のグレードの高さが伺える”当たり”の一本と言えるでしょう。
そしてその気になるサウンドとしては、ピックアップにはこの時期のみ製作される稀少な基盤ピックアップ、HB-L&HB-Rハムバッカーを搭載。こちらはビル・ローレンス氏と共に設計・開発されたピックアップとなりますが、当時のミュージックシーンが伺えるHR/HMに対応したパワフルなサウンドが特徴です。レスポールモデルの”ロック”な部分を拾い上げた力強い芯を持ち震えるようなローミッド、激しいドライブ時にも輪郭を崩さずに煌びやかな斬れ味を見せつける主張したハイレンジ、音抜けやレスポンスの高さ、伸びやかなサスティーンと、ヴィンテージレスポールとはまた違った角度でアピールするこの時期ならではのサウンドに魅了されます。また軽量かつ鳴りの良い個体という事もあり、ピックアップをダンカン製に換装することで初期のガンズサウンドを求めるのも面白いかと思います。
最後に状態としては、サウンドが良い個体が故に34年の歳月しっかりと弾き込まれてきたことが伺えるリアルエイジドの激渋ヴィンテージルックとなっております。特にボディバックやネックバックの塗装剥がれは人工的なエイジドでは無く、実際に弾き込まれてきたことによってなされたもので、ヴィンテージファンには堪らない貫録の雰囲気を魅せ付けます。とはいえプレイ以外のダメージは比較的少なくなっており、パーツ類もピックアップの高さ調整ビス、ジャックプレートが交換されておりますが、その他フレット・ナットを含め当時のままとなるオリジナルパーツにて電装関係のハンダも交換歴無しのバージンとなっております。またケースは1970~1974年頃のレスポール等に採用されていたパープルインナーのハードケースが付属致します。
昨今凄まじい勢いで高騰を続けている楽器業界ですが、その以前から特別視されプレミア化されていたSLASH Eraレスポール。直近の販売歴では1989年後期からとなる2Pトップ&クルーソン仕様の個体が44万円にて売約されている履歴が確認出来ます。今回の一本に関しては、SLASH愛用期同様となる3Pトップの初期スペックに加え、人気のチェリーサンバースト、パーツ類のオリジナル度も高く、軽量個体、更には稀少なEarly 70’sハードケース付属の非常に価値のある一本につき、適正価格としては55~60万円前後が当然かと思われますが、今回前所有者様からのご厚意もあり、高騰前の相場感と変わらない非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。ピンポイントでお探しの方も非常に多いかと思われますので、お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。