Gibson Melody Maker Double 1964年製 Sunburst
Gibson Melody Maker Double 1964年製 Sunburst Full-Original Except Nut & Stoptail Mod. 2.78kg “Player’s Price”
ホンジュラスマホガニーボディ&ネック、ハカランダ指板。オリジナル度も非常に高くサウンド抜群の一本がストップテイルコンバートの為、プレイヤーズプライスにてご案内させて頂きます。
Gibson社より1959年に発表されたステューデントモデルとなるMelody Maker。当時はあくまで入門用モデルとされていた本機ですが、その高いコストパフォーマンス、プレイアビリティ、そしてこの個体ならではの素晴らしいサウンドキャラクターによりプロ含む多くのギタリストが愛用してきました。
今回ご紹介させて頂くのは、ポインテッドカッタウェイのSGシェイプへと移行する前のラウンデッドダブルカッタウェイ期の1964年Melody Maker。特に人気の高いダブルピックアップ仕様の一本となります。1960年代の年式ごとのスペック移行としては、発表翌年の1960年にはピックアップの幅が7/8から5/8とナロウ仕様となり、1961年にはシングルカットからダブルカットへ、1962年からはマエストロビブラートがオプショナルスペックに加わり、1963年にはボディエッジに丸みを帯び、カッタウェイはネックから若干離れたスタイルと変わります。1965年からは今までのラウンデッドホーンからポインテッドホーンのSGシェイプへと移行しプラスティックパーツもブラックからホワイトへと変わります。
まず特徴となるのはこの非常に軽量なボディ形状。Les Paul Juniorよりも更にボディ厚が薄く、またステューデントモデルであるに関わらず、ボディ・ネックにはヴィンテージならではの良質なホンジュラスマホガニーがそれぞれ1Pにて採用され、指板材には特徴的な杢目のハカランダが採用されております。ヘッド形状は幅の狭いナロウヘッドでシルクスクリーンのブランドロゴが入れられます。その他としては、パールドットポジションマーク、Oblong(楕円、長方形)スタイルのメロディメーカー専用のPUを搭載、コントロールノブはゴールドのメタルプレートトップのハットノブ、エスカッションの役割も果たすモデル名の入った特徴的なブラックのピックガード、3連シングルラインのクルーソンデラックスチューナーなどのスペックが挙げられます。今回こちらの一本については、元々はショートバイブローラー仕様となりますが、現在は1962年よりGibson社で採用を始めたコンペンセイテッドテイルピースへとコンバージョンされております。
そして気になるサウンドとしては、現在のヒスコレなどをはるかに凌駕するヴィンテージならではの良質の材が採用されているという事もあり、近年物とは完全に一線を画すシンプルながら味わい深い枯れたヴィンテージトーン。レスポールのような図太さは無くとも、シッカリとサウンドの芯を残した、オールドロックを感じさせる素晴らしいトーンが味わえます。特にクランチ気味でのバランスが堪りません。元々は入門用のステューデントモデルでありながらも、現在ではトップアーティスト達も愛用するなど、近年特に高騰を続ける理由は、この素晴らしサウンドあってこそだと再認識させられます。サウンドキャラクターとしてはSG JrやSpecialの様なP-90ライクな部分がありながらも、より研ぎ澄まされた印象を受け、オリジナルのバイブローラースペックの個体よりもアタック感と音のハリが向上しております。
また状態としては、全体的にビッシリと入ったウェザーチェッキングに加え半世紀以上の歳月によって刻まれた歴戦のダメージは、レリック等の技術では出せない本物のみが持つ風格を感じさせます。とは言えボロボロとまではいかず年式の割に良いコンディションをキープした一本になります。パーツ類に関してはナット交換とブリッジ交換のみで、その他は全て当時からのオリジナルをキープ。ショートバイブローラーの取り付けていた跡としてエキストラホール×3がございます。(ご購入後にご要望ございましたら穴埋めリペアならびにタッチアップをさせて頂きますので、その際は別途ご相談下さい。)電装関係はオリジナルピックアップにてハンダもバージンとなっております。プレイ面としてはネックコンディションは良好でトラスの余裕もあり、フレットは元々背の低いタイプですが、現状6部山程にて、すぐにリフレットする必要も無く、即現場で活躍してくれるコンディションとなっております。ケースは当時物のチップボードケースが付属致しますが、ケース自体の年式としては1950年代のものかと推測されます。
上述でも若干触れましたが、近年ではGibson Fender共にスティーデントモデルが次々に高騰を始め、本モデルについても状態の良いものであれば30万円を超えて取引きされることもある程、昔の相場を知っている方からすれば驚きかと思います。今回こちらの一本につきましても、東京・新大久保の有名ヴィンテージショップにて8年前に約20万円程で前所有者様が購入。その際には既にブリッジは交換されていたとの事です。今の市場を見れば、1964年までのモデルは状態によりますが25~30万円前後にて軒並み完売しております。現在こちらの一本の適正価格としては20~23万円前後になるかと思いますが、今回特にサウンドの良い個体ということもあり、前所有者様から是非ガンガン弾き込んでくれるプレイヤーの方に手にして頂きたいとの希望を頂きました為、相場を大きく下回るお値打ちプレイヤーズ特価プライスにてご案内させて頂く事となりました。非常に早くの売約が予想されます為、お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。
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