Gibson Memphis ES-335 Dot 2002 V-Sunburst /Killer Figured Maple "Memphis Decal"

Gibson Memphis ES-335 Dot Reissue 2002年製 Vintage Sunburst w/Killer Figured Maple & Dark RWFB EX++ “Memphis Decal”
Memphisデカール期の希少な初期製作品。強烈なフィギュアドメイプル、黒々としたローズ指板、ギラつくマホガニーと、他とは一線を画すウッドマテリアルを誇る一本が美品コンディションにて入荷致しました。
 
Gibson社においてレスポールモデルと共にフラッグシップモデルとなるESシリーズ。その歴史はレスポールよりも遥かに深く、エレクトリック・スパニッシュを意味するESモデルは1936年のES-150より始まりました。中でもES-335モデルはGibson社から1958年に世界初となるセミアコースティックギターとして発表され、現在までESシリーズのフラッグシップモデルとして今に至るまで高い人気を誇ります。発表と共に完成形と言われるそのサウンドはジャズ、ブルースからロックまで幅広いジャンルに対応し、ラリー・カールトン、エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、チャック・ベリー、B.B.キングなど世界的に名高いミュージシャンをも虜にしてきました。
 
1984年に創業したGibson社ですが、創業当時はミシガン州に工場を構え、その後1974年から1984年にかけてナッシュビルへ移転します。その後ナッシュビル工場の他にモンタナ工場、メンフィス工場とそれぞれ異なる分野にて生産拠点が分けられ、中でも2000年からスタートしたメンフィス工場はESシリーズに特化しており、カスタムショップやアーティストシリーズ、ヒストリックシリーズ等のワンランク上のグレードとなる商品を製作。2013年にはGibson Customより独立しGibson Memphisというブランド名にて独立しますが、Gibson社の経営不振等もあり2018年には閉鎖となりました。ただその高いクオリティによる人気は同じレギュラーラインとなるUSAモデルであったとしても、メンフィス工場にて製作された個体は別格として、常に市場流通が少なくなっております。
 
今回ご紹介させて頂くのは、そのメンフィス工場の製作品の中でも創業最初期となる2001～2002年（シリアルより2002年の38本目の出荷品）に製作されたES-335モデル。最初期の僅かに存在する、ヘッド裏に”MADE IN MEMPHIS”のデカールが貼られている個体で、それだけでは無く極上のウッドマテリアルにて製作された他とは完全に一線を画す一本となります。
 
まずそのスペックとしては、センターブロックの入ったセミアコ構造にミッキーマウスカッタウェイのシンボディスタイル。ボディ材はメイプルが採用されておりますが、ボディトップ、ボディバック、ボディサイドその全てにビッグリーフキルト系のワイルドかつ鮮烈な極上のフィギュアドが確認出来ます。フィニッシュは渋いヴィンテージ・サンバーストカラーにて仕上げられ、フィギュアドとの抜群のマッチングを魅せ付けます。続いてネックに採用されたマホガニーも薄っすらながらフレイムフィギュアドの浮かぶ素晴らしい材を採用。指板のローズウッドもハカランダを彷彿させる非常に色濃いコントラストと強い黒の杢目が走る極上材を採用。使われている材の全てが現行のカスタムショップよりも上と感じさせる程のウッドマテリアルとなっております。パーロイド・ドットポジションマーク、黒白黒3Pショートピックガード、ワイヤードのABRブリッジ、グローバーチューナー、クラウンインレイ、ネックグリップはナット幅約43mm＆若干薄めとなる非常にプレイアビリティの高いプロフィールとなっております。
 
そしてサウンド面にも強い拘りを感じさせます。ピックアップにはオリジナルPAFを再現した57Classicが搭載され、サウンドまでヴィンテージライクとなります。弾き込まれた個体ならではの熟成された音色は、センターブロックのセミアコ構造のポテンシャルをシッカリと引き出しの太くツヤのある低音域から、音の粒立ちがとてもキレイな高音域まで非常によくバランスがとれており、ソリッドタイプのギターの”鳴り”とまた違うギターの素晴らしさを実感頂けます。またナロウネック仕様と比べても音抜けの太さが明らかに異なり、ジャズやブルース、ロック等ジャンルを選ばず335モデルの本領を発揮してくれます。
 
最後に状態としては、2002年製と近年の製作品ながら既に21年の歳月が経過しておりますが、年式の割に非常にキレイな状態をキープしており、弾き込まれながらも大切に扱われてきたことが伺えます。ダメージとしてはピックガード上にはビッシリとピッキングスクラッチ、ボディバックに線状のバックルスクラッチが見受けらるものの、その他は細かなスレや浅い打痕程度で、外観を大きく損ねるような目立つダメージは無く、グロス仕上げの塗装の艶も非常にキレイに残っており、多少の使用感こそあるものの年式の割には非常にキレイな状態をキープしております。金属パーツは経年による金属劣化やくすみが見受けられますが、逆にヴィンテージ同様の雰囲気を出す渋いルックスとなっております。もちろんパーツ変更歴やリペア歴の無いハンダバージンのフルオリジナル品です。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており電装関係の不具合もありません。フレットも僅かな部分減りがありながらも、全体的には8部山程残っております。付属品としては山野楽器発行の取り扱い説明書等の書類、専用工具、オリジナルハードケースが付属致します。
します。
 
ただでさえ数の少ないメンフィス製のES-335モデルですが、最近では国内・海外共に市場流通自体が非常に少なく、特に最初期のメンフィスデカールが貼られた個体はここ数年市場に出てきておりません。今回の一本については初期製作品という事を除いても、完全に他を凌駕する極上のウッドマテリアルかつ、年式を考慮すれば十分に美品と呼べる一本。昨今の楽器業界全体的な高騰も視野に入れますと適正価格としては40万円オーバーは当然ながら、こちら前所有者様からのご厚意もあり、非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。近年のカスタムショップ品と比較しても、サウンドは上だと感じさせる素晴らしい一本ですので、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
 
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“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。