Gibson Memphis Historic Series 1963 ES-335TD Sixties Cherry VOS w/Black Rosewood

Gibson Memphis Historic Series 1963 ES-335TD Sixties Cherry VOS w/Black Rosewood FB EX++ “Profiled Vintage Spec”
2018年に閉鎖した希少なメンフィスメイドのヒストリックモデル。真っ黒なローズ指板を採用した抜群の雰囲気と極上サウンドを持ったスモールブロック＆ショートガードの1963 ES-335TDCモデルが入荷致しました。
 
Gibson社においてレスポールモデルと共にフラッグシップモデルとなるESシリーズ。その歴史はレスポールよりも遥かに深く、エレクトリック・スパニッシュを意味するESモデルは1936年のES-150より始まりました。中でもES-335モデルはGibson社から1958年に世界初となるセミアコースティックギターとして発表され、現在までESシリーズのフラッグシップモデルとして今に至るまで高い人気を誇ります。発表と共に完成形と言われるそのサウンドはジャズ、ブルースからロックまで幅広いジャンルに対応し、ラリー・カールトン、エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、チャック・ベリー、B.B.キングなど世界的に名高いミュージシャンをも虜にしてきました。
 
Gibson Custom Shopの傘下を経て、現在では独立した部門としてESシリーズに特化したモデルをリリースするMemphis工場。惜しまれつつも経営問題より2018年に閉鎖となりますが、メンフィスメイドならではの厳選材、熟達した職人達による高い技術力によって製作されるギターは、世界中のギタリストに高く評価される極めて高いクオリティを誇り、同じGibson社でも別格とされております。特にフラッグシップモデルとなるES-335については、1958年の誕生より製作され続けてきた歴史を持ちます。
 
今回ご紹介させて頂くのは、その2018年の閉鎖よりプレミア化されているメンフィス工場にて製作されたヒストリックシリーズのES-335TDCモデル。エリッククラプトンの愛用でも知られるスモールブロックポジションマーク＆スモールガードの1963リイシュー。更なるブラッシュアップが成された2016年製の一本になります。
 
まずそのスペックとしては、セミアコ構造にアーチトップ＆シンボディスタイル、メイプル-ポプラ-メイプルとなる王道のラミネイトボディにFホール、フィニッシュにはオリジナルを忠実に再現した深みの強いSixties Cherry Redカラーにて仕上げられております。ネックには美しい柾目取りかつ薄っすらながらフィギュアドも感じさせる良質なマホガニー採用。指板には近くで見てもエボニーと間違えてしまうレベルの真っ黒なローズウッドが採用され、オリジナルヴィンテージに採用された色濃いハカランダ材を彷彿させる素晴らしい材となっております。またTrue Historic発足と同じ2015年よりリファインが施されますが、翌2016年には更なるブラッシュアップが成され、チューブレス・トラスロッドの採用に始まり、ハイドグルー接着、ロングテノンのディープジョイント、ロングスタッド、ラウンドCシェイプ、ロールド加工の施されたネックバインディング、僅かに薄目となったボディエンド、僅かに鋭角さを持たせたホーンシェイプ等々、オリジナルの1963年製のES-335を実際にスキャニングする事で、リイシューを超えたクローンレベルにてヴィンテージスペックを再現しております。またグロスではなくライトエイジドのVOS仕上げとすることで、ヴィンテージファンには堪らないルックスとなっております。その他スペックとしては、ショートピックガード、スモールブロックマーカー、クルーソンチューナー、クラウンインレイ、チューンOマティックのストップテイル、またこちらのブリッジサドルはスチールではなくオリジナルにてナイロンとなっており、ES-335モデルが本来持つブルージーなサウンドを再現するポイントとなっております。
 
そして気になるサウンドですが、ピックアップにはGibson Memphisが誇るヴィンテージPAFを再現するMHS Humbucker×2を搭載。AWG42を使用したエナメルワイヤー、アンマッチターンにアンポッテッドと拘りの仕様となっており、かなりリアルなヴィンテージサウンドを再現します。7年前の製作品と比較的近年の製作品ながら、弾き込まれた個体のような枯れた味わい深いトーンは、サウンドまでもクラプトンライクな極上のサウンド。センターブロックのセミアコ構造だからこその太くツヤのある低音域から、音の粒立ちがとてもキレイな高音域まで非常によくバランスがとれており、ソリッドタイプのギターの”鳴り”とまた違うギターの素晴らしさを実感頂けます。レギュラーラインとはサウンドの差がハッキリと異なり、ヴィンテージにも共通する枯れた”いなたい”独特なサウンドこそがメンフィスメイドが高く評価される理由だと感じさせてくれます。
 
最後に状態としては、一見して目立ったダメージは見受けられませんが、よく見ればピッキングスクラッチや線状のスレ傷、打痕等の細かなものがございます。ただ通常のグロス仕様と異なり元々がライトエイジドとなるVOS仕様という事もあり、大きな違和感とは感じられず、7年間弾き込まれてきた個体という事を考慮すれば、非常に状態の良い美品コンディションとなっております。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットも目立った部分減りも無く8～9部山程残っております。もちろんリペア歴や改造歴もございません。付属品はレザーカバーの認定書とオリジナルのハードケースが付属致します。
 
2018年のメンフィス工場閉鎖以降、その高い人気もあり年々高騰を続けているMemphisメイドのES-335モデル。中古相場としては使用感のある個体で60万円前後、木部ダメージがある個体でも55万円前後での販売歴が確認出来ます。今回の一本については年式を考慮すればA（美品）表記する内容ながら、VOSという事もあり控えめにB+とさせて頂いております。（実際には十分に美品と呼べるコンディションとなっております。）適正価格としては当然60万円前後になるかと思われますが、今回前所有者様からのご厚意もあり、木部ダメージのある個体と変わらない、相場を大きく下回る非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。間違いなく今後の高騰も予想される人気モデルとなりますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。
 
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