Gibson SG Special 1972年製 Cherry/Faded w/Stickered Mini-PAF 3.12kg
Gibson SG Special 1972年製 Cherry/Faded w/Stickered Mini-PAF 3.12kg “High Originality&Transition Rare Spec”
ブリッジ&テイルピース交換PG欠損以外はハンダバージンのフルオリジナルに加え、再生産初年度ならではのレアな過度期スペック。激渋ルックス&極上ヴィンテージサウンドの一本が入荷致しました。
1952年中期に誕生したレスポール(スタンダード)ですが、1953年後期にはカスタム、1954年中期にはジュニア、1955年にはスペシャルと、多くのモデルが誕生し、現在に至るまで多くのギタリスト達に愛用され続けております。その後メイプルトップを貼らないオールマホガニーボディのSGモデルが発表されSG Standard、SG Custom、SG Special、SG Juniorなどがラインナップされます。
そのSGシリーズの中でも、ピート・タウンゼント、アンガス・ヤング、トニー・アイオミ、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、フランク・ザッパ、ポール・ウェラー、カルロス・サンタナ等々、数々の世界的ギタリスト達が愛用する上位機種SG Special。1959年にLes Paul Specialのモデル名よりSG Specialのモデル名へと変更され、1961年初頭には今に至るSGシェイプボディへと移行、1971年に一旦生産完了しSG Proモデルへ移行しますが、翌年1972年の後半に再度SG Specialモデルがラインナップされます。
今回ご紹介させて頂くのは、SG Specialの再ラインナップ初年度であり、ステッカードナンバードのミニPAFが搭載される最終期となる1972年製の一本。半世紀以上の歳月を経てウォルナットルックにフェイドした激渋ルックス、ブリッジ&テイルピース交換以外は電装関係はハンダバージン、フレット&ナット含めて当時のままとなる高いオリジナル度、過度期ならではの様々なレアスペックが採用された歴史的にも価値のある非常に希少なヴィンテージSG Specialになります。
まずその基本スペックとしては、フラットトップ&スラブボディのSGシェイプに、1959年から採用されたダブルカッタウェイのマホガニーボディ。ネックには1969年からの3Pのマホガニーに、この時期のヴィンテージならではのハカランダライクなローズウッドを指板材に採用。ネックは1960年からのスリムスタイル、ナット幅は約39mmのナロウワイド、指板サイドにはブラック&ホワイトのマルチバインディングが施されます。バインディングに関しては1973年以降の殆どの個体がホワイトまたは、バインディング無しとなっており、直前までのSG Proモデルのスペックを継承しております。またそれ以外の1972年製と1973年製の違いとして、指板インレイにはドットマーカー(1973~:ブロックインレイ)、モデルロゴ無しのトラスカバー(1973~:SGロゴ)等の希少な過度期スペックが確認出来ます。その他としては、搭載初年度となるワイド・トラベル・チューン・オー・マティックブリッジ、KLUSON DELUXE刻印チューナー、ネックボリュート&MADE IN USA刻印、スピードタイプのコントロールノブ、ヘッドロゴは”i”ドット有り、クローズド”o”のブランドロゴが入ります。
そしてサウンドですが、数あるヴィンテージの中でもここまでサウンドの良い個体はまず無いと断言できるほど極上のトーンを奏でます。見た目からも想像出来る通り51年という半世紀以上の期間ガンガン弾き込まれた個体だからこそ馴染み熟成されていった本機は、セットネック構造ながらスルーネックのような一体感を生み出します。伸びやかで芯を押し出すようなサスティーンに、ピッキングひとつひとつの振動を全体によって震わし、当たりのヴィンテージにこそ存在する独特の味わい深い”枯れた”トーンを奏でます。またピックアップには希少なオリジナルのステッカードナンバードのミニPAF×2が搭載されておりますが、電装関係もシッカリとエイジングされ、クリーンアンプでシンプルに弾くだけでも、明瞭ながら味わい深い音の奥行きを感じさせてくれます。サウンドキャラクターとしては同時期のステッカードPAFにP-90のニュアンスを加えたという印象が強く、クランチ~ドライブ時のサウンドは硬すぎないパワー感を持ちながら、歯切れの良いエッジ感と高いレスポンスを生かした絶妙なディストーションサウンドをアウトプット。以前までのP-90×2より移行したミニハムバッカー仕様ですが、当時のハードロックシーンに対応する為と言われており、それを肌で感じさせるヘヴィーなサウンドを放つ一本です。
最後に状態としては、コレクション目的ではなく楽器としての本来の姿として、半世紀以上の歳月弾き込まれてきたきた個体だけあって、スクラッチやスレ、打痕等のダメージが全体的に散見されますが、経年によって退色したチェリー→ウォルナットルックと併せて貫禄抜群の激渋ヴィンテージルックスとなっております。パーツ類については、ブリッジをBigsbyへと換装した跡(エクストラホールは埋め木済み。)が見受けられ、現在はオリジナル同スタイルのブリッジ&テイルピースに戻されております。若干ブリッジが左寄りに取り付けられておりますが、その分センターずれが修正されております。またピックガードは欠損(ビス穴は埋め木済み)その他のパーツはフレット&ナット含むフルオリジナルにて、電装関係はハンダバージンコンディション。ケースはシルバーのシルクスクリーンロゴの入ったチップボードケースが付属致しますが、当時のケースオプションにて今回のチップボードケース(115 Durabilt)が23ドルに対して、フィットハードケース(0437 Faultless)が80ドルと大きく金額が異なり、こちらは当時からのオリジナルケースと判断しております。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕も残っており、フレットはオリジナルより低いタイプにて、大きな凹みこそありませんが現状3~4部山程度とかなり低くなっております。シリアルは700000s→1970~1972対応にて、ポットデイトは137 7230(CTS 1972年30週目出荷)より、SG Specialの再ラインナップの中でもかなり初期の個体と予想されます。
1972年製の復刻初期スペックのみ極端に製作本数の少ないSG Specialですが、大幅に人気の劣る前モデルであるSG Proですら状態の良いもので50万円オーバー、リフィニッシュの個体で30万円弱の販売相場が確認出来ます。これらの相場感を視野に入れて、今回のパーツ変更&穴埋めリペア歴を考慮しますと適正金額としては40万円前後になるかと予想されますが、今回こちら前所有者様からの多大なるご厚意もあり、相場の大きく下回る非常にお値打ちな破格特価にてご案内させて頂く事となりました。昨今のコロナ禍&円安による高騰がなくとも、極端な高騰を続けるEarly 70’s Vintage。そもそもがこの過度期レアスペックのSG Special自体が市場に殆ど出回りませんが、仮に今後市場に出てきたとしても、この価格では二度と手に入らないと断言出来ますので、お気になりました方は是非この二度と無いチャンスをお見逃しなく。※転売目的でのご購入はご遠慮下さい。
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