Greven Guitars “Custom” The Oshio D 2021 Lutz Spruce Top/Brazilian Rosewood Mint
Greven Guitars “Custom” The Oshio D Model 2021年製 Lutz Spruce Top/ Brazilian Rosewood Side&Back “Mint Condition”
押尾コータロー氏の絶対的メインギターGreven。贅沢にもエキゾチックなハカランダをボディに採用した上位モデルが、殆ど使用感を感じさせない極上ミントコンディションにて入荷致しました。
アメリカを代表する天才ルシアー”John Greven”。今より半世紀以上前となる1968年にGreven Guitarsをスタートしてから、2,500本という途方もない製作本数を手掛け、その全てがマスモデルとは異なる丁寧なハンドメイド製作にて、ジョニー・キャッシュ、ジョン・デンバー、ステファン・グロスマン、メリー・チェイピン・カーペンター、ジョージ・ハリスン、ジャニス・イアン等々、数々の世界のトップギタリスト達に愛用され、国内でも数多くのアーティストに愛用されておりますが、何といっても押尾コータロー氏がデビュー当初より絶対的なメインギターとして愛用している事でも有名です。最近ではGreven氏監修の元で日本国内にて製作されるJapanシリーズも発表され、オリジナルの半値程ながらサウンドクオリティは非常に高く、コストパフォーマンスに優れたモデルとして人気を集めております。ただどのブランドでも言える事ながら、どこまで行っても本家との格差は縮まらず、結果として本家の人気を更に高める事となっております。実際にも押尾コータロー氏自身が、ライブやテレビ等にて他の音響関係による影響が大きい場面ではGreven Japanを使用することがありますが、実際にレコーディングには本家USA製を使用するといったところからも読み取れるものがあります。(デビュー20周年を記念して販売されたOshio-J Tributeモデルの影響もあるかもしれません。)
今回ご紹介させて頂くのは、そのGreven GuitarsのJohn Greven氏が手掛けた本家USAメイドのThe Oshio Dの2022年新作モデル。(出荷期が記載されたラベルは2021年、国内入荷は2022年)Japanシリーズでもオーダーストップとなったハカランダ仕様となりますが、過去のOshio Dモデルと比べても、別格のルックスを誇るエキゾチックなコントラスト&杢目を持つ極上のハカランダが採用された一本。更に前ファーストオーナー様がコレクション目的にて大切に保管されてきた為、殆ど使用感を感じさせない新品・出荷時とほぼ変わらない極上ミントコンディションの一本になります。
まずその拘りのスペックとしては、ボディトップには最近の上位モデルではお馴染みのルッツスプルースを採用。こちらはカナダの一部の地域でのみ確保出来る希少材にて、アコースティックギターのトップ材としても代表的なシトカスプルースとイングルマンスプルースの自然交配種にて、その特性もシトカスプルースの弾力性のあるナチュラルで味のあるトーンと、甘く優しく繊細なトーンを併せもちます。特にこちらの一本に採用された材は、ビッシリと杢目間の詰まった縦方向の杢目に加え、横方向にも所謂クォーターフラワーと称される、細かなフィギュアドが全体的に浮かぶ極上材となっております。そして本モデルの最大の特徴でもあるハカランダボディですが、淡いコントラストと強い黒のコントラストが混在するエキゾチックな風合いを持つ材にて、ルックス面の向上はもちろん、サウンドにも大きな恩恵を与えてくれます。続いてネックにはヴィンテージギターのようなギラつきを感じさせる良質なマホガニーを採用し、ネックヒールにはGreven Guitarsではお馴染みの、ハンドカービングでのオリジナルデザインの彫刻が施され、弦楽器の歴史を感じさせる芸術性の高い仕上げとなっております。指板には今ではどのブランドも確保が難しくなった希少かつ高級材となるエボニーを採用し、相反する美しいコントラストのパールにてバードインレイが施されます。また同様にヘッドにもブランドバナーロゴ&イーグルのパールインレイが施されますが、パールインレイ全てアバロン寄りの美しい発色を魅せつけます。その他としては、ボディトップ&バック&ヘッドにはローズウッドのバインディングが施され、ボディトップにはヘリングボーンのパーフリング、ボディバックには寄木細工のセンターラインが入ります。マルチタイプのサウンドホールロゼッタには豪華な発色を持つアバロンを、ピックガードには深みのあるブラウンカラーの鼈甲ガード、エボニーブリッジ、ハカランダのヘッド突板、Gotoh製ゴールドチューナー、ネックはナット幅約44.5mmに僅かにVを感じる適度な厚みを持った抜群の握り心地を体感出来るオリジナルシェイプにて、高い演奏性を誇ります。
そしてその気になるサウンドですが、3分弾けば納得のGreven Guitarsの真髄を感じさせる極上のサウンドと抜群の弾き易さに驚かされます。正直なところ説明文を製作するにあたって、ここまで長く試奏してしまったのは本当に久しぶりです。他ブランドを含め近年製のアコースティックギターの中では群を抜いた別格の旋律を奏でます。もう良すぎるが故に箇条書きとなってしまいますが、軽いストロークひとつで、ボディ全体を震わせるボリューム、ボディ内部で何層にも重なって熟成される音圧感のある倍音感、押し出す芯がしっかりと強くあり、各弦の輪郭がハッキリとしていながら、結果聞き手も弾き手も魅了する非常に優しいトーンとして、耳に痛い音域は全くの皆無。ヴィンテージギターにも共通するハカランダボディならではの味わいのある懐の深いゴージャスなトーン、元を辿れば木材と鉄の弦だけながら、ここまで感動させてくれるのかと感慨深い気持ちになります。演奏性でもスムーズなフレットワークにて、演奏技術が上がったと錯覚してしまう素晴らしいプレイアビリティを誇ります。半世紀以上の歴史=それだけ長くの間、多くのアーティスト達に支持されてきたという事を身をもって実感出来る、本当に本当に素晴らしい一本です。
最後に状態としては、『良いサウンドを持つギターは弾き込まれている』という風説を完全に覆す、新品時と大きく変わらない極上のミントコンディションをキープ。逆に言えばこれから更に熟成されて成長していくのかと思うと恐ろしく感じます。昨今流通しているJapanメイドのモデルでも、非常に作り込まれた高いクオリティを感じさせる素晴らしい楽器ながら、やはり別格だなと再認識させられます。状態について神経質に見渡せば、保管に伴う細かな布スレ、ボディトップに言われなければ気付かないレベルの針先で突いたようなポツ打痕が見受けられますが、こちらは塗装ムラのひとつのようにも見受けられ、前ファーストオーナー様が、ほぼ未使用状態であったということよりも、出荷時または新品販売時からのものと推測されます。またピックガードのクリア塗装に若干のムラが感じられますが、ピッキングスクラッチ等はなく、こちらも新品当初からと思われます。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、フレットは殆ど減りの無い99%コンディション。ケースも状態の良いオリジナルハードケースが付属致します。
上述の通り、Japan製でもオーダー中止となったハカランダモデルですが、新品時の価格は132万円ながら、すでにプレミア価値の前兆が見受けられ、強めの傷のある個体ですら110万円販売、またその個体を除いて市場にあるものは全て完売となっております。今回の一本については上述の通り新品時と殆ど変わらない極上ミント品につき、適正価格としてはプレミア価値を考慮しすれば新品価格を超えてもおかしくありませんが、こちら前ファーストオーナー様からのご厚意もあり、非常にお値打ちな価格設定とさせて頂きました。今後は入手自体が難しくなると予想される人気&稀少スペックの一本ですので、お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。
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“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。