Harmony H54 Rocket 1960年製 Sunburst w/DeArmond PU Full-Original
半世紀以上が経過するリアルヴィンテージ。特に人気の高いH54 Rocketがフルオリジナルにて入荷致しました。
1892年の創業とGibson社やFender社を凌ぐ長い歴史を持つHarmony社。1960年代にはFenderのアコースティックやコロナドなどをはじめ、かなりの数のOEM供給をしてきたブランドとしても有名です。廉価な入門者用ギターとして発表されるも、近年ではそのコストパフォーマンスの高さからも隠れた人気を誇ります。
今回ご紹介させて頂くのは1959年に発布用され現在でも生産を続けるほどに高い人気を誇るフラッグシップモデルH-54 Rocket。今から57年前である1960年に生産されたオリジナルヴィンテージの一本になります。
まずスペックとしては、F-ホールの空いたフルアコ構造で、ボディトップ&ボディバックともにアーチドとなります。ボディトップ、サイド&バック、ネックに至るまで当時ならではの良質なメイプル材にて統一。ボディトップのメイプルには薄らとフィギュアドも浮かび上がります。指板材は公式ではローズウッドとされておりますが、正直見ても断定は出来ない材となっております。ブリッジはインレイの入れられたローズウッドで、フローティングアジャストのサドルはおそらくハカランダ、ピックアップをマウントするエスカッションはローズウッドが採用されております。その他独自の形状をもつブランコテイルピース、ロゴ入りのピックガード、プラスティックパーツのコントロールノブ、クルーソン3連のオープンギアチューナー、3点留めのボルトオンジョント、ヘッドトップには60年代初期らしい”STEEL REINFORCED NECK”(スチール材によって強化されたネック)と記載されております。
気になるサウンドとしては、まず生鳴りの時点で流石リアルヴィンテージだと頷ける抜群の鳴りを誇ります。ボディとネックの一体感がネックを持つ左手の痺れによって感じられます。また搭載されたピックアップはDeArmond社(ROWE Industries社)のオリジナルゴールドフォイルのシングルコイル(Golden Tone)×2を搭載。チープなニュアンスながらも味わい深いレトロなサウンドは、気付けば弾き込んでしまう不思議なトーンを奏でます。特に中低域の芯を残しつつ空気感のある甘い広がりは、このモデルにしか味わえない魅力を充分に堪能できます。
また状態としては、ボディトップ&バック共にバインディングに沿って小さな塗装剥がれが多く見受けられますが、その他特筆するような大きなダメージや、ありがちなバックルスクラッチ等も殆ど無く、年式を考慮すればかなり良い状態をキープしております。またプレイ面においてもネックコンディションは良好で、フレットも残り5部山程度と演奏に問題も感じられません。ケースは汎用のソフトケースが付属致します。
Vintage Harmonyの中でも断トツの人気を誇るH54 Rocketですが、現在では市場に出ることも少なく、出てきても1965年以降のものばかりで、初期物に関しては国内、海外共に見つかりません。1960年代中期以降のものでも15~20万円で販売される事が多く、初期&フルオリであれば、まず20万円を切ることも無いでしょう。今回こちら非常にサウンドも良く稀少な一本ながら、相場を大きく下回る大特価にてご案内させて頂きます。57年の歳月は伊達じゃありません。是非こちらブランドや価格に捉われず、オリジナルヴィンテージならではの極上サウンドをご堪能頂ければと思います。※年式に関しては、シリアルが無い為、ポットデイト(ハンダバージン)より表記させて頂いております。