Hiwatt DR-103 Custom 100 Head Amp 1970 owned by Pete Cornish "Dave Reeves Era"
Hiwatt DR-103 CUSTOM 100 Amp 1970 w/Hi-Original Parts Owned by Pete Cornish & Y.HAYASHI "Dave Reeves Era"
一般販売の無かった最初期1970年2月出荷品。イギリスのスタジオ⇒ピート・コーニッシュ氏⇒FTTの林氏経由とエビデンスのハッキリとした希少な一台が、ほぼオリジナル&美品コンディションにて入荷致しました。
1873年からの長い歴史を持つDallasブランド。創業者のJohn E. DallasはバンジョーのマスタールシアーであるJ E. Brewsterと共にバンジョーの製造・販売するところからスタート。1875年には息子達と共にJohn E. Dallas & Sonsという名前にて会社が誕生します。1893年には当時の高い需要を受けて様々な楽器製造に向けて拡大し、1905年にはJohn E. Dallas & Sons Ltd.へと会社名を変更。以後JedsonブランドやMastertoneブランドとして様々な楽器を販売し、1947年には株式公開企業まで成長を遂げ、1960年代初頭にDallas Musical, Ltd.へと社命変更します。1965年にはビートルズの活躍の裏側でも活躍していたIvor Arviter(アイヴァー・アービター)の経営するArbiter-Western company(楽器店としてDrum City、Sound Cityというショップを持つ)と合併(買収)し、Dallas Arbiter Ltd.社が設立されます。同社製品のブランド名をSound Cityとし、ビートルズやジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ピート・タウンゼント等のレジェンドアーティスト達に愛用されます。当時1960年代半ばのミュージックシーンに急速に人気の高まったMarshall社へ対抗すべく、アービター氏はイギリスのアンプ業界では別名で知られ経営されていたHylight Electronicsと、Marconi ElectronicsとMullardで経験を積んだ敏腕エンジニアであるDave Reeves(デイヴ・リーヴス)を引き抜きます。
1967年からデイブ・リーブスはSound Cityブランドの為に100Wのアンプヘッドの製作に着手し、それによって生まれたモデルが Sound City One Hundred(Mark Ⅰ)。続いて設計やデザイン変更が行われ、L100/B100 Mark Ⅱ、Mark Ⅲが誕生し、その血脈を継いで、デイブ自身の会社HYLIGHT ELECTRONICSを立ち上げ、Hiwattブランドにて発表されたのがDR103モデルになります。(実際にSound City L-100 Mark Ⅲと内部回路はほぼ同一になります。)Hiwattブランドのクオリティは同時期のアンプの中でも群を抜いた極上のブリティッシュサウンドを誇り、ピート・タウンゼンドやジョン・エントウィッスルを始め、ロバート・フリップやデヴィッド・ギルモア、スティーヴ・ハケット、ジミー・ペイジ、Arctic Monkeysのギター、Coldplayのベーシスト等々、多くのロック・レジェンドをから現代のスターダムバンド・プレイヤーまで幅広く愛用され続けております。Hiwattブランドとしての製作は1968年11月からとされ、商品としてラインナップされるのは1969年からですが最初期となる1970年までは一般販売することはなく、卸先はレコード会社かスタジオにしか販売しておりませんでした。
今回ご紹介させて頂くのは、そのHiwattの名を世に知らしめたフラッグシップモデルとなるDR-103モデル。一般販売がされていなかった最初期の1970年2月の出荷品。開発者であるDave Reeves在籍期の製作品にて、元々はイギリスのスタジオが入手し、そこからピート・コーニッシュ氏が入手、それをフリーザトーンの代表である林氏の手に渡り、前所有者様が2017年に譲り受けております。メインパーツは基本当時からのオリジナルのままにて、状態もプロからプロへと渡り大切な取り扱いをされてきたことが伺える美日インコンディションの一台になります。
その内容として、まずコントロールについては4インプット&7ノブ仕様にて、インプットは一般的なMarshall等の使用方法と異なり、左がNormalチャンネル、右がBrill(Brilliant)チャンネルにて、上段がLow、下段がHighと逆の配置となっております。コントロールは左からNormal Vol、Brill Vol、Bass、Treble、Middle、Presence、Master Volとなっておりますが、原型となるL100モデルにマスターボリューム回路が加わった、より実戦的な仕様となっております。ただこちらは現代のアンプのように歪ませる為に搭載された訳ではなく、チャンネルリンク使用時にノーマルとブリリアントチャンネルの左右バランスを各ボリュームで調整し、最終的な音量を可変させる為に使用するものとなっております。背面コントロールでは、この当時としては非常に珍しい100Vにも対応するタップが搭載されており、105V⇔115V⇔225V⇔245Vの切替を可能とし、国内で使用する際もステップアップトランスを使わずに使用出来る点もその後の時代を見据えた仕様となっております。スピーカーアウト・セレクターは4Ω⇔8Ω⇔16Ω、隣のシリアル刻印プレートにはDave Reeves在籍時の中でも最初期のみとなる”Made In England by HYLIGHT ELECTRONICS”の記載がございます(一般販売されてからは異なる記載に変わります)。そして電装関係ですが、Dave Reeves本人がワイヤリング、ポイント・トゥ・ポイント配線は勿論、イギリスの高級オーディオメーカー PartridgeのトランスやMullardのカップリングコンデンサー&真空管、Radiosparesのポットや電解コンデンサーなど全て希少なパーツが採用されているのもこの時期のHIWATTの特徴にて、チューブはオリジナルから交換されておりますが、早々たるオーナー様達が所有してきたことを裏付ける希少かつベストな真空管が搭載されております。
そして気になるサウンドとしては、最高峰の極上のブリティッシュサウンドに驚かされます。プレキシ期のMarshallに煌びやかで全面に押し出すアグレッシブなサウンドをプラスしたような印象を受け、クリーンからリードまで対応する非常に質の高いトーンが味わえます。特に秀でたポイントとしては音の艶と倍音は異常な程で素晴らしく麻薬的な中毒性を持ったサウンドです。またピッキングレスポンスが非常に高く、個々のクセやニュアンスがとても気持ちの良い形でアウトプットされます。レッド·ツェッペリンでのジミー·ペイジの初期のサウンドを構成していたアンプとしても知られる本機ですが、現行のリイシューモデルとは完全に別格にて、オリジナルヴィンテージならではの”極上”と感じさせる最高のブリティッシュ・チューブサウンドをご堪能頂けるかと思います。
最後に状態としては、まずイギリスのスタジオでは備え付けられており移動はされず(ピート・コーニッシュ氏談)、その状態にてピート・コーニッシュ氏、林氏、そして前オーナー様である国内きってのアンプコレクター様の手に渡ったという経緯にて、54年前と半世紀を超える前の製作品ながら非常にキレイな状態をキープ。一部トーレックスの接合部が経年シュリンクにより下地が見えてしまっていたり、僅かなめくれが見られますが、その他金属パーツに若干の経年劣化、僅かなあて傷程度があるだけで、文字消えやパネル割れ等も無く非常にキレイな極上美品コンディションとなっております。パーツ類に関しては、電源ランプ交換、スタンバイスイッチ交換、内部コンデンサがひとつだけ交換されている可能性あり、電源タップの交換の可能性あり(年式にあったスタイルながら1972年以降のブラックとは異なり、初期過ぎる為判断が難しくあります。)、サウンドに殆ど影響しない多少のパーツ交換こそございますが、メインパーツは全てオリジナル状態をキープしており、改造歴等もございません。もちろん使用するにあたっての不具合も無く、超一流のプロの現場にずっとあった事が伺える即戦力コンディションとなっております。
近年のリイシューモデルと異なり製作数も少なく、そのあまりに高い人気からも市場流通も少ないオリジナルヴィンテージのHiwatt DR-103モデル。更に一般販売前の最初期製作品に関しては、国内外含めて販売履歴すら出てきません。現在の相場感としては一般販売後のDave Reeves在籍時期のものでオリジナル度が高い個体で70万円前後、交換の多い個体で50万円前後となっております。相場こそありませんが最初期1969年or1970年製の個体に金額を付けるとすれば3桁超えは当然、またこちらについてはアンプ界のレジェンド達が所有してきたエビデンスのあるプレミアムな一台となっており、金額は完全に言い値となっております。ですが今回前所有者様からの多大なるご厚意を頂き、本物の最高のサウンドを是非プレイヤーの方に手にして頂きたいという主旨より、相場を完全に無視したFor Playerの破格特価にてご案内させて頂く事となりました。ただ絶対に転売禁止という点をお守り頂ける方に限ります。間違いなく一生物の一台となる究極のブリティッシュアンプとなりますので、お気になりました方は是非この二度と無い大チャンスをお見逃しなく。
※余談にて、イギリスのスタジオに本機が備え付けられている際に、そこのスタジオを使用していたジミー・ペイジもこのアンプを使用したとの話もありました。
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