Hofner 500/1 Violin Bass 1961年製 Cavern Bass Sunburst Full-Original except Tuner
期間限定値下げ118万円→98万円。ポール・マッカートニーが初めて手に入れた1本目の500/1 “キャバーン・ベース”と同じ1961年製。非常にキレイなコンディションかつオリジナル度も極めて高い一本が入荷致しました。
ドイツの老舗楽器メーカーとして1887年創立したKarl Hofner社。ヴァイオリンやチェロ、コントラバスを始めとしエレキギターやエレキベースの製造・販売し、1956年に発表されたバイオリンベースは、世界的・歴史的モンスターバンド”BEATLES”のポール・マッカートニーの愛用によって、他ブランドには無いオンリーワンを確立し今も尚高い人気を誇ります。
その中でもHofner社を支えてきたと言っても過言では無いフラッグシップモデル”ビートルズベース”こと500/1。もちろんその高い人気はポール・マッカートニーに愛用された事が一番の理由ですが、モディファイされた個体を除き、オリジナルの本人同様スペックに限っては、国内のみならず、世界市場で見ても販売されていること自体が超稀少となるほどで、世界中のビートルズファンが血眼になって探す究極のコレクタブルアイテムとなっております。
ポール・マッカートニーが初めて手にして、ビートルズの最初期、リバプールにあるキャバーンクラブに出演していた時期に愛用さていた事から””キャバーン・ベース”と呼ばれる500/1モデル。今回ご紹介させて頂くのは、ポールの愛機同様の稀少な1961年製の一本。オリジナルフィニッシュの非常にキレイなコンディションに加え、パーツもチューナー交換歴を除けばフルオリジナル品です。
まずそのスペックとしては、ベースとしては小型で左右対称の形状を持ち、バイオリンに似たシェイプのホロウスタイルで、ボディトップには削り出しの1Pスプルース・アーチド、ボディサイド&バックにはヴィンテージらしい味のあるフィギュアドの浮かぶメイプルを採用し、ボディバックは1Pメイプル・ラウンドとなります。ネックは3Pにてボディ同様のフィギュアドメイプルを採用。指板材は稀少なハカランダが約6mmと分厚くラミネイトされ、ネックバインディングは無しのノーバウンドネックとなります。またこの時期の個体に関しては軽量なものが多くありますが、こちらも約2.05kgと非常に軽量な一本となっております。その他としては、ボディトップのHofnerロゴ、パーロイドピックガード、独自の形状を持つブリッジ、テイルピースは弦を留める四角形の部分が細い初期仕様、単独オープンギアチューナー、0フレット、下寄りに配置されたバーチカルブランドロゴ、またピックアップにはダイヤモンドロゴのHofner社オリジナルのピックアップが採用され、リアピックアップがフロントに近い位置に配置されるなど、1963モデルとはまた違った、この時期ならではのスペックが多数見受けられます。またヘッド裏のシリアルは無く、ケースも1960~1961年製に付属するブラックハードケースの為、ドイツ圏仕様での出荷品というのが分かります。
コントロール部については2ヴォリューム.&トーンコントロールスイッチとなりますが、ここが他のモデルとは異なり、RHYTHM⇔SOLOの切替えではRHYTHM側でハイカット(通常のトーンを絞った状態)、SOLO側でトーンMAXといった感じです。またBASS ONとTREBLE ONスイッチについては、当時のドイツ人の考え方の違いか、ONというよりもONにした逆のPUのキルスイッチとなる為、通常ミックスしたい場合は両方ONと考えますが、ミックスの場合は両方OFFにするという一見変わったシステムとなっております。
気になるサウンドとしては、まさしくあのキャバーン期のThe Beatlesのポールサウンドそのものです。非常に良く鳴る個体で、特にこの強烈なサスティーンはこの時期ならではと言えるでしょう。ピックアップからの出力も以降のモデルと比べても出力が高く、カリカリなピックアップ特性となりますが、そのピックアップと、ピックアップの配置のバランスが素晴らしく、これこそがポールの愛する500/1サウンド、初期のビートルズを支えたサウンドだと感じさせてくれます。ハッキリ言ってリイシューモデルとは天と地ほども異なる完全な別物。同時期に当店に1962-63年製の500/1ベースが入荷致しましたが、それともキャラクターの異なる唯一無二の一本です。
状態としては、ビッシリと入ったウェザーチェッキングや、それなりの打痕、スレ、スクラッチ等の小傷こそ見受けられますが、ありがちなボディバックの大きな塗装剥がれも無く、年式を考慮すればかなりの美品と呼べるエクセレントコンディションをキープ。変更・リペア歴としては、全体のフィニッシュもオリジナルで、パーツも若干形状の異なるオープンギアチューナーに交換されている以外は全て当時からのフルオリジナル。(ポットについては下記参照)もちろんネック折れやクラック補修歴等のリペア歴も無く、ネックヒールにストラップピン跡を補修した履歴が確認出来ますが、かなり腕の良いリペアによって施されております。プレイ面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドも経年によって固くなってきておりますが、まだまだ余裕も残っております。フレットは大きな凹みも無く6部山といったところで、即戦力となるコンディションをキープしております。付属のケースもオリジナルのブラックハードケースとなっております。
1961年製の相場としては、フルオリジナルに加え完全にポール所有機とドンズバのスペックであれば、どんなにコンディションが悪くとも200万円を切る事の無い特別なモデルとなっております。前所有者様のご購入経緯としては、東京都目黒区にある某有名ショップにて、今までの数多くの過去の販売歴の中でも格段にキレイな個体という事で、2か月前(2020.6月)に118万円にて購入されております。またコレクション目的にて購入された事もあり、コンディションは購入時より全く変わっておりません。今回こちら販売させて頂くにあたって、前回販売価格が適正ではございますが、期間限定にてまさかの破格特価にてご案内させて頂く事となりました。1961年製の個体がこの価格で市場に出ることは、ネック折れ修復歴等の大きなマイナスが無い限りは、今後まず無いと断言出来ます。高額帯ではございますが、完全早い者勝ちとなる一本ですので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この大チャンスをお見逃しなく。
※製造年式の判断につきましては、ボディデイトは1961年後期、1960年後期から1961年後期までとなるダイヤモンドロゴピックアップ、ピックアップの配列位置、ヘッドのロゴ位置、オリジナルハードケースの付属時期(1960~1961年のドイツ圏仕様と思われるブラックケース)より、1961年に製造された一本というのが分かりますが、ポットデイトは1962年初期(212)の物が搭載されており、1961年に製作した個体が初期不良等により1962年にメーカーにてポットのみ交換されたと推測されます。1961年から1962年にかけて製作・出荷された可能性も少なからずありますが、その場合には上記スペックからも考えにくいと判断しております。