Kalamazoo KG-11 1934-1935年製 Wide Sunburst / Jacaranda w/ Straight Head Stock

Kalamazoo KG-11 1934-1935年製 Wide Sunburst / Jacaranda w/ Straight Head Stock “Amazing Killer Vintage Sound”
強烈過ぎる超極上のPre-Warヴィンテージサウンド。ストレートヘッドストック＆ワイドサンバースト、ホワイトペグボタン等、最初期＆過度期スペックのKG-11モデルが高いオリジナル度にて入荷致しました。
 
Pre-War期となる1933～1942年にカラマズー工場で製作されていたGibsonのセカンドブランドKalamazoo。現在ではアコースティックの名匠コリングスがレプリカモデルを製作したことで、オリジナルも高い注目を集め、改めて名機として高い評価を受けるブランドになります。
 
今回ご紹介させて頂くのはKalamazooブランドとして初のモデルとなるKG-11。最初期スペックとなるストレートエッジのルーフトップペグヘッド仕様にスモールサンバーストからワイドサンバーストへ移行した過度期スペックとなる1934年から1935年最初期※1 に製作された一本。コンパクトなスタイルからは全く予想の出来ない激鳴りの大ボリューム、枯れ切った味わい深いヴィンテージサウンドを持った極上のヴィンテージサウンドを誇る本当に素晴らしい一本です。
 
まずそのスペックとしては、基本となるのはGibsonブランドのL-0モデルにて、フラットトップ、14 3/4”ワイド、ボディ長は17 1/2”にてL-0モデルよりも1 3/4”短くなっております。採用材としては、ボディトップには杢目間が広く、横方向のギラつきも感じさせるPre Warヴィンテージならではの素晴らしいスプルースが採用されます。ボディサイド＆バックは色合いも良く、引き締まった杢目を持つホンジュラスマホガニーを、ネックも同様にホンジュラスマホガニーにて太目ながらも手に吸い付くような抜群のVシェイプを採用。指板はもちろんハカランダ（ブラジリアンローズウッド）となりますが、深い奥行きのある濃さを持つコントラストに真っ黒の導管が走る現在のハカランダよりも完全に格上と感じさせる素晴らしい材となっております。その他としては、白黒白3Pのチェッカードサウンドホールリング、トップバインディング、レクタングル・ローズウッドブリッジ、ホワイトボタンの3連×2オープンギアチューナー、ヘッドスタイルは初期のみとなるストレートエッジのルーフトップペグヘッド、フィニッシュはトップはワイドサンバースト、サイド＆バック＆ネックはダークマホガニーフィニッシュとなります。
 
そしてなにより特筆すべくはこのサウンドでしょう。90年近く、一世紀近くの歳月を経過して熟成された個体いうことが、サウンドでこそ証明出来る本当に素晴らしいサウンドを奏でます。ここ数年の入荷品の中で一番と言っても過言で無い程、弾いた瞬間に感動を覚える最高のヴィンテージギターです。まずこの小柄なボディからとは思えないボリュームには驚かされます。ただ音量が大きいというだけでなく、ギターというポテンシャルが最大限引き出された全体で響き渡る素晴らしい鳴りを持ち、採用された素晴らしい材、一世紀近くの歳月を経過し、ガッツリと弾き込まれてきた経年熟成を肌で感じて頂けます。サウンドの質としても高域は色気があり艶やかな美しい輪郭を描き、中域は前にズンと飛び出すプリウォーヴィンテージらしい図太く芯のあるトーン、そして若干遅れてくる低域はサウンド全体を覆いこむような甘くふくよかな味わいを持ち、まるで空気中に溶けていくような非常に心地良いサスティーンを奏でます。各弦にシッカリとした個性を持ちながらも、全体としてシッカリと調和が取れており、一本でオーケーストラを奏でるかのような立体的なサウンドを放ちます。フィンガーピッキングでもストロークでも間違いなくハマる最高の一本と自信を持ってご案内出来る一本です。
 
最後に状態としては、このサウンドの良さを裏付けるよう、しっかりと弾き込まれてきた雰囲気抜群のエイジドルック。加えて経年によりビッシリと入ったウェザーチェッキングはヴィンテージ特有の貫禄溢れる激渋のルックスとなっております。パーツ変更・リペア歴としては、フレット＆ナットを始めとした殆どのパーツはオリジナルですが、ブリッジのみ交換されております。またボディサイドにクラックが確認出来ますが、現状しっかりと接着リペアが施されており演奏上の問題はございません。またフィニッシュはオリジナルながら、おそらくブリッジを交換した際に全体的に上からクリアが吹かれております。付属のケースは前面クリアのショーケースとなりますが、汎用ハードケース（ボディ形状とほぼマッチ）でのお渡しも可能です。
 
Gibson社のセカンドブランドとして立ち上げながら、本家同様に高い評価を受けるプリウォー期のカラマズーブランド。カラマズーブランドとしての初めてのモデルとなるKG-11については、市場流通数自体が少なく、更にその殆どが1935～1936年以降のピックガード装着＆ヘッド形状の変わる後期仕様となり、初期仕様についてはここ10年、世界市場で見ても数える程度しか市場に出ておりません。また昨今のコロナ禍、極端な円安の影響もありここ数年で新品、中古、ヴィンテージ全ての相場が大幅に高騰しており、高騰前の相場が後期仕様で25～30万円前後、初期仕様が35～40万円前後という点を加味すれば、現時点での適正価格としては50～60万円前後になるかと予想されます。今回こちら前所有者様から、この極上過ぎるサウンドを持った一本を是非プレイヤーの方に手にして頂きたいという趣旨にて、ここまで素晴らしい個体ながら高騰前の相場すらも下回る破格プライスにてご案内させて頂く事となりました。絶対に後悔しないと断言出来る本当に素晴らしいサウンドを持った最高のヴィンテージギターです。完全に早い者勝ち、お気になりました方は悩まれる前にまずご連絡頂ければと思います。
 
※1 スペックから読み取れる年式として、まず1934～1935年最初期まではスモールサンバースト、ストレートエッジスタイルのペグヘッドは1934年後期まで、1935年からはファクトリーオーダーコードがスタンプされる（本機はノンスタンプ）、出荷シリアルは12●●、これらの点より1934年製と判断しておりますが、フィニッシュのサンバーストがスモールで無い点より、製作が1934年でも出荷自体が1935年という可能性もあり、1934-1935年製として表記しております。
 
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