Kevin Kopp N.L Nick Lucas Custom Model 2020年製 Pre-War Sunburst

Kevin Kopp N.L Nick Lucas Custom Model 2020年製 Pre-War Sunburst / Torrefied & Aged w/ Select Wood “Near-Mint”
アディロンダック、フィギュアドメイプル、ホンジュラスマホ、マダガスカルローズ等の厳選された極上材と、トリファイド＆エイジド、ニカワ接着等の拘りスペックにて製作されたニックルーカスモデルが入荷。
 
Gibson Custom Shop出身の凄腕ルシアーKevin Kopp。1989年にGibson社のアコースティック部門が再興。Kevin KoppはGibson社に入社後すぐにハイエンドモデルの製作ビルダーに抜擢され、モンタナ工場にてジョン・ウォーカー、レン・ファーガソン達と共に10年間勤め、また歴史的にも稀少なヴィンテージギターの修理・修復を担当する選ばれたリペアマンでもありました。その経験と高い技術力とズバ抜けたセンスを元に、後に自身の名を冠したKopp Guitarsを立ち上げます。その工房もGibson社と同じモンナタ州に構え、材の厳選に始まり全ての工程を一人で担い、製作本数こそ極めて少ないものの一切の妥協を許さない拘りの楽器は、既に多くのプロギタリスト達にも愛用されております。
 
1987年に生まれ、1920年代から1930年代にかけて活躍した”ジャズギターの祖父”との異名を持つシンガー兼ギタリスト”Nick Lucas”。初めてフラットピックを使用したギタリストとしても有名ですが、Gibson史上初のシグネイチャーモデルを出したアーティストでもあり、1928年には”Gibson Special ~Nick Lucas Model~”として発表されます。その後限定モデルや復刻等にて多くのニックルーカスモデルがラインナップされました。
 
今回ご紹介させて頂くのは、その一世紀近くに渡って高い人気を誇るニックルーカスモデルをKevin Koppの手腕によって復刻した特別なカスタムオーダーモデル。厳選された極上のウッドマテリアルに加え、トリファイド＆エイジド加工、ニカワ接着等の拘りのスペックが採用された、まさに唯一無二の一本になります。
 
まずそのスペックとして、オリジナルヴィンテージのニックルーカスモデルは年式によって様々なスペックがありますが、こちらは最も高い人気を誇る最終期となる1934年以降のL-00シェイプ＆14Fジョイント期をベースにしております。ボディトップにはサウンド特性の良い良質なアディロンダックスプルースが採用されトリファイド加工が施されます。Martin社でいうVTS（ヴィンテージトーンシステム）、Collings社でいうBaked加工となるトリファイドですが、無酸素状態にて木材を長時間熱処理をする事で木材の水分、油分、樹脂成分が揮発＆結晶化し、通常何十年ものプロセスを経る細胞構造変化が短期間でエイジングされます。それによってヴィンテージ同等の枯れたサウンドを再現することを可能とします。ボディサイド＆バックはインパクト抜群のキルト寄りのワイルドなフィギュアドフレイムのメイプルが採用されております。フィニッシュにはプリウォー（戦前）期を意識した非常に渋いサンバーストカラーにてボディ全体をフィニッシュ。更にこちらのモデルについては、希少なスペシャルオプションであるエイジド加工が施され、全身にビッシリと入ったウェザーチェッキングに始まり、経年により使い込まれた風合いを意識したツヤ感や、焼け感、使用感を再現しており、近年物ながらにオリジナルヴィンテージと遜色ない激渋のルックスとなっております。続いてネックにはヴィンテージ同様となる良質なホンジュラスマホガニーが採用されておりますが、こちらも薄っすらながらフィギュアドも確認出来る素晴らしい材となっております。指板材にはハカランダに最もよく似た性質を持つとされるポストハカランダのマダガスカルローズウッドを採用。ブリッジはロングサドル＆ノンベリーのレクタングルスタイルにて、こちらもマダガスカルローズウッドが採用され、ホワイトのブリッジピンの両サイドにはマザーオブパールのドットインレイが施されております。もちろん指板インレイはニックルーカスモデルお馴染みの”さまざまな”という意味のVaried-Patternインレイが施されます。ヘッドはプリウォースタイルの小ぶりな形状にて、オールドの筆記体スタイルのブランドロゴとルーカスモデルモチーフの”フルール・ド・リス”インレイ、ボディトップ＆バックにはマルチバインディング、サウンドホールは3Pリング、指板サイドもバインディングが施されております。その他としてはプリウォースタイルのファイヤーストライプピックガード、オープンギアタイプとなるWaverly 4076 Relicチューナー、細部スペックとしては、14Fジョイント19F仕様、44.5mmナット幅、628mmスケール、ネックシェイプは薄目のUシェイプが採用されております。
 
そして気になるサウンドですが、弾いた瞬間にその素晴らしいトーンに圧倒される極上の一本。ボディサイズはオリジナル同様に14 3/4インチ（≒374.6mm）となる小振りなボディながらに、4 3/4（≒120.6mm）程とドレッドノートモデル同等のボディ厚があり、軽いストロークでもメイプルボディらしいパワフルなトーンを十二分にご堪能頂けます。秀逸という言葉がよくマッチする和音の重なりや、甘くふくよかながらも歯切れ良く、シッカリと芯を持った色艶のある高音域と野太く芳醇な中低域のバランスが絶妙で、フィンガープレイ、ストロークプレイ問わずその高いポテンシャルを発揮します。トリファイド＆エイジド加工からの恩恵も非常に大きく、ニカワ接着の自然なレスポンスや繊細なタッチでのニュアンス、ふくよかな箱鳴り感等全てに、枯れたニュアンスが加わり、非常に味わい深い奥行きのあるヴィンテージライクなウッディトーンを奏でます。またサスティーンも伸びやかで非常に長く、聴いていてウットリしてしまう最高の一本です。ジャズは勿論、ブルースやラグタイム等の”聴かせる”サウンドをお探しの方には是非オススメさせて頂きたい逸品です。
 
最後に状態としては、こちら前ファーストオーナー様が新品購入後、僅かな試奏レベルにて大切に保管されてきた一本につき、エイジド加工以外のダメージ殆ど見受けられません。（エイジドの加減については新品販売店のページより確認しております。）神経質に見れば、僅かながらフレットに部分減りが見受けられます為、控えめにニアミントコンディションとして表記させて頂いております。演奏面でもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、新品時と殆ど変わらないニュアンスにてお使い頂けます。もちろんケースもオリジナルのTKL製ハードケースが付属致します。
 
現在国内への入荷は年間僅かに4本程度と非常に少なくなっており、中古市場でも殆ど出回っておりません。海外での中古販売履歴としてはシトカトップ＆ノンエイジドの同モデルが60～65万円前後となっております。こちらの相場を踏まえますと当然70万円オーバーとなるのが適正ながら、前ファーストオーナー様からの多大なるご厚意もあり、今までの中古相場を大きく下回る非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。サウンド＆ルックス共に唯一無二となる素晴らしい一本となりますので、新品時よりご購入ご検討されておりました方は勿論、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
 
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◆◇Guitar Shop “Antique”◇◆
JR西川口駅より徒歩1分の好立地＆フロア総面積約130㎡。ゆったりとした落ち着きのある販売スペース＆試奏スペース、様々なご要望にお応えする設備の整ったリペアスペース、そして商品の状態管理を徹底した在庫スペースを個別におくことで、ワンランク上のショップとして生まれ変わりました。試奏環境はクリーンアンプからドライブアンプまで様々なアンプをご用意し、またリペアマンが常勤しており、ご購入時のお好みのセットアップや充実したアフターフォロー体制を完備致しております。
 
“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。