Martin D-18 Natural 1999年製 Figured Top w/ Piezo PU EX+ “Player’s Price”
1833年からと約2世紀近くにも渡る永い歴史を持ち、様々なアコースティックギターブランドの中でも群を抜いてトップに君臨するMartin社。その極上のマーティンサウンドに魅せられたミュージシャンは数知れず、非常に高い人気はもはや不動のものとなっております。
ドレッドノートスタイルの歴史としては、1929年にアトランタで活躍していたバンジョープレイヤーであるペリー・ベクテルに14Fボディジョイントのフラットトップギターのオーダーを受け、000(トリプルオー)スタイルのOMが誕生し、その翌々年1931年にマホガニースペックのD-18、ローズスペックのD-28が誕生しました。
今回ご紹介させて頂くのは、そのドレッドノートの始祖として、現在に至るまで不朽の高い人気を誇るD-18モデルの1999年製になります。
まずそのスペックとしては、トップ材に薄らとフィギュアドの浮かぶ極上のスプルースを採用。続いてサイド&バックには柾目の良質なマホガニー、指板&ブリッジには黒のコントラストの強いローズウッドが採用されております。またありがちなネックヒール部へのストラップピンの追加加工はありませんが、エンドジャックにてピエゾピックアップが搭載されております。
またサウンドとしても素晴らしく、近年物と言えど18年の歳月弾き込まれることによって、しっかりと熟成されたサウンドが楽しめます。広域は色気があり艶やかな美しい輪郭を描き、中域は前にズンと飛び出すヴィンテージマーチンらしい図太く芯のあるトーン、そして若干遅れてくる低域はサウンド全体を覆いこむような甘くふくよかなアコースティックならではの広がりを感じさせます。1弦1弦にクセがあり一見して扱いづらいサウンドかと思えば、全体としてシッカリと調和が取れており、一本でオーケーストラを奏でるかのような立体的なサウンドで聞き手だけでなく弾き手までをも魅了します。フィンガーピッキングでもストロークでも間違いなくハマる最高の一本と自信を持ってご案内出来る一本です。また生鳴りも素晴らしくプリアンプいらずとも感じる非常に大きなボリュームを持っております。搭載されたプリアンプは廉価モデルとなりますが、ご希望のピエゾピックアップに変更しての出荷も可能です。(別途お見積りが必要になります)
状態としてはボディトップに米粒大の打痕と、ボディバックに薄いスクラッチ痕が見受けられますが、年式を考慮すれば美品と呼ぶに相応しいコンディションです。プレイにあたってネックコンディションは良好ですが若干の元起きが見受けられます。トラスの余裕はシッカリとあり、フレットも現状7~8部山残っております。
今回僅かながら使用感があること、エンドジャック加工が施されていることを踏まえて、相場を大きく下回る大特価にてご案内させて頂きますが、低価格帯とは思えない極上のマーチンサウンドをお愉しみ頂けるお値打ちな一本です。お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。