Martin D-41 1972年製 w/ German Spruce Top & Rosewood Body Near-Mint Condition
“オフコース”小田和正氏&鈴木康博氏の愛用機と完全ドンズバスペックのラウンデッドヘッドの1972年前期仕様。半世紀近くの歳月を無視した極上ニアミントコンディションにて入荷致しました。
1833年からと約2世紀近くにも渡る永い歴史を持ち、様々なアコースティックギターブランドの中でも群を抜いてトップに君臨するMartin社。その極上のマーティンサウンドに魅せられたミュージシャンは数知れず、非常に高い人気はもはや不動のものとなっております。
数多くのモデルを生み出したMarin社。そのモデルの数字は本来”販売卸値”を示しておりましたが、1880年代にはスタイルを表す数字となりました。そのラインナップの中でも最も高価かつグレードの高い40番台は1898年に仕様が確定し、1904年にはStyle-45にラインナップされます。そして1931年にドレッドノートの”D”シリーズが発表され、1933年には当時のカントリーの大スター、Gene Autryによって初の40番台、D-45が誕生しました。その後レギュラーラインナップに並びますが、最高峰の材と贅沢なスペックにより高額になりすぎた為、1942年までに僅か91本しか生産されず、再生産を開始した1968年以降も、高嶺の花として多くのギタリスト達の”夢”のギターとして最高峰に君臨してきました。
今回ご紹介させて頂く一本は、D-45の最生産開始の翌年に発表されたD-41モデル。Martin社の代表的なモデルであるD-45とD-28のスペックを引き継ぐモデルで、当時の定価がD-45が1650ドル、D-28が570ドルの中、D-41は925ドルと中間の価格帯のモデルですが、当時1ドル360円であったことから日本円換算で約33万円、現在の貨幣価値で言えば150万円前後となるモデルになっております。現在に至るまで海外・国内問わず多くのギタリストが愛用するモデルですが、国内で言えばやはりオフコースのお二人である小田和正氏&鈴木康博氏の愛用でも知られる有名な一本です。更にこちらはそのお二人が所有するD-41と年式&スペック共にドンズバとなるプレミアムな一本となっております。余談ではありますが、当時小田和正氏が購入した際にはプロになるかどうかためらっていたとき もう後戻りしないという気持ちで購入し、今でもプロになった証として大切に保有されております。
まずそのスペックとしては、現行品とは異なり今では稀少となった良質なジャーマンプルースをトップ材に採用、ボディサイド&バックには美しい杢目取りのヴィンテージらしい素晴らしいローズウッドを採用しております。ネックはスクエアロッド(SQ)仕様となるマホガニーネックにPAT PENDのゴールド・グローバーチューナー、エボニー指板にヘキサゴン・アバロンインレイ、サウンドホール&ボディバインディングトリムにも美しいアバロンが施されております。その他としてはティアドロップのブラックガード、ノン・スキャロップドXブレーシング、ダウンベリーのエボニーブリッジ&アバロンの1ポイントが施されたブリッジピン、ヘッドインレイはバーチカルパールインレイなどが挙げられます。ヘッド形状に至っては1972年前期まで丸みを帯びたヘッドスタイルですが、1972年後期からは角の張ったヘッドスタイルへと移行します。
そして気になるサウンドですが、近年物では決して味わえない、ヴィンテージの当たりの個体ならではの極上ウッドマテリアルに半世紀以上の歳月によって熟成されたサウンドが魅力の一本。大きなボリュームながらも奥行を感じさせる味わい深いサウンドで、高域は煌びやかな色気のある美しい旋律と、中域は強く前に主張する芯のあるトーンを、低域はサウンド全体を覆いこむような甘くふくよかなアコースティックならではの広がりを感じさせます。各弦それぞれにキャラクターがシッカリしていながらも、ストロークの際に感じる気持ちの良い立体的なサウンドは流石ヴィンテージマーチンと感じさせてくれる素晴らしい一本です。フィンガーピッキングでもストロークでも楽しめる素晴らしい一本です。
状態としては、一見してヴィンテージとは思えない程の極上の美品コンディションをキープ。しいて言えば全体的な色焼け、マーティンクラック補修歴、ボディバックのネックヒール下とサイド寄りの左下に軽微なクラックがありますが、光は透過せず、おそらく裏まで貫通したようなクラックでは無いと見受けられます。その他としては本当に僅かなスレ程度でダメージと呼ぶような特筆した傷等も無く、年式を考慮すればニアミントと呼ぶに相応しいコンディションです。パーツ変更歴としては、フレット&ナット、ピックガードが交換されております。ケースはオリジナルにてオレンジインナーのブルーケースが付属致します。
特に人気の高い最初期スペックとなる1972年製ですが、中でもオフコースのお二人である小田和正氏&鈴木康博氏の愛用もあり、ラウンデッドヘッドスタイルの初期物にはプレミア価値が付随致します。更に加えて今回の一本に関しては経年を無視した極上美品コンディションをキープした一本です。同様の1972前期スペックの個体が市場で殆ど見られませんが、1973年以降のモデルですら状態が良ければ65~70万円前後で全て完売しており、こちらプレミア価値を考慮すれば80万円前後で販売されていてもおかしくない一本ですが、今回前所有者様のご厚意もあり、まさかのお値打ち価格にてご案内させて頂く事となりました。まず市場に出てこない一本ですので、オフコースファンの方はもちろん、ヴィンテージの良い個体をお探しの方、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
★☆Guitar Shop “Antique”has moved to a new big shop 2018.1.1☆★
グランドオープン!! 2018年1月1日に大型新店舗に拡大移転致しました。JR西川口駅より徒歩1分の好立地&フロア総面積約130㎡。ゆったりとした落ち着きのある販売スペース&試奏スペース、様々なご要望にお応えする設備の整ったリペアスペース、そして商品の状態管理を徹底した在庫スペースを個別におくことで、ワンランク上のショップとして生まれ変わりました。試奏環境はクリーンアンプからドライブアンプまで様々なアンプをご用意し、またリペアマンが常勤しており、ご購入時のお好みのセットアップや充実したアフターフォロー体制を完備致しております。
“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。また販売商品にご満足頂くだけでなく、買い取りは驚愕の7割買取、下取りは更にアップとなる圧倒的な査定額をご提示させて頂きます。