Martin D-45 1980年製 Square Rod German Spruce & Indian Rosewood
Martin D-45 1980年製 Square Rod German Spruce & Indian Rosewood w/OHC “No-Weather Checking Near-Mint”
マーティン・ドレッドノートの最高峰D-45のスクエアロッド仕様。稀少なジャーマントップに加え、40年以上前の製作品ながらウェザーチェックすら入っていない極上ニアミント品が入荷致しました。
1833年からと約2世紀近くにも渡る永い歴史を持ち、様々なアコースティックギターブランドの中でも群を抜いてトップに君臨するMartin社。その極上のマーティンサウンドに魅せられたミュージシャンは数知れず、非常に高い人気はもはや不動のものとなっております。
数多くのモデルを生み出したMarin社。そのモデルの数字は本来”販売卸値”を示しておりましたが、1880年代にはスタイルを表す数字となりました。そのラインナップの中でも最も高価かつグレードの高い40番台は1898年に仕様が確定し、1904年にはStyle-45にラインナップされます。そして1931年にドレッドノートの”D”シリーズが発表され、1933年には当時のカントリーの大スター、Gene Autryによって初の40番台、D-45が誕生しました。その後レギュラーラインナップに並びますが、最高峰の材と贅沢なスペックにより高額になりすぎた為、1942年までに僅か91本しか生産されず、再生産を開始した1968年以降も、高嶺の花として多くのギタリスト達の”夢”のギターとして最高峰に君臨してきました。
今回ご紹介させて頂く一本は、ギタープレイヤーであれば一度は手にしたいと願うMartin社ドレッドノートモデルの最高峰D-45 スクエアロッドの1980年製になります。生産から41年が経過したにも関わらず、ウェザーチェックすら見受けられない極上ニアミントコンディションの一本になります。
まずその最上位モデルならではの豪華スペックとしては、ボディトップ材にはレアスペックとなるジャーマンスプルースを採用。サイド&バックには杢目が美しくコントラストの強い良質なインディアンローズウッドを採用しております。ネックには美しい柾目取りの厳選されたマホガニーを、指板&ブリッジにはギッチリ杢目が詰まった漆黒の高級材エボニーが採用されております。そして最高峰D-45ならではの細部に渡る豪華な装飾に注目したいと思います。ボディトップ&ボディバック、ボディサイド、サウンドホール、ネックジョイントサイド~指板エンドまで施された美しいアバロンパーフリング、指板にもソリッドアバロンによるヘキサゴンインレイ、ヘッドはインパクト抜群のアバロン装飾のバーチカルロゴ、ブリッジピンにもアバロンドットが施されております。ピックガードは本鼈甲、チューナーはMartinロゴの入ったシャーラー製ゴールドタイプが採用されている点も拘りを感じさせてくれます。
ルックスや採用された素晴らしい材による豪華スペックに目を奪われますが、何と言っても最高峰の呼び名は、このサウンドにこそあると再認識させるモンスタートーンに驚かされます。たったワンストロークで、箱鳴りをフルに生かした強烈なボリューム、重厚感のある図太い芯、芳醇な倍音感の全てが波のように流れ込んできます。高域はアコースティクにありがちな線の細いチープなイメージは全く無く、良質な材を反映させたかの様なシッカリとメロディラインを支える強い芯を持ちながら、マーティン特有のシャリーンとした煌びやかさを感じさせます。中域は甘く優しいキャラクターながら倍音感を多く含む枯れた味わいが内部で熟成されてサウンドホールから飛び出してきます。低域はウッディなヴィブラート感を持ち、リッチな重厚感がありながら、伸びやかなサスティーンと共に空気中に溶けていくような心地よいサウンドを放ちます。また驚きは、一般的にMartinと言えばサウンドの傾向としてクセが強くバンドアンサンブルには合わないといったイメージがある中、こちらの個体に関しては、とんでもなく全体のサウンドバランスが良く、まとまったギターサウンドとして響いてくるため、ソロだけでなくバンドとしても活躍してくれる非常に優秀なサウンドを感じさせてくれます。柔らかな甘いトーンと芯のあるソリッド感を同時に実現させた流石Martin最高峰だと十二分に実感頂ける極上のサウンドと言えるでしょう。
そして極め付けはこのコンディションでしょう。1980年製とMartinの歴史で考えれば若くありながらも、既に41年といった長い歳月が経過した一本に関わらず、前所有者様の完璧な保管によって、全く経年を感じさせない極上過ぎるコンディションをキープしております。まず特筆すべくは、ボディ、ネック、ヘッドのどこにもウェザーチェックが見受けられません。ダメージについても目立ったものは無く、細かなスレ程度こそ見受けられるものの、塗装の艶もシッカリと残った素晴らしく美しいコンディションです。リペア歴としてはボディバック下部のセンターよりに一カ所クラック補修歴がある点、軽微なマーチンクラック(光は透過しない)に接着歴があります。パーツ類については全て当時からのオリジナルにて、ペグのゴールドメッキもシッカリと残っており、フレットに至っては凹みや部分減りも無く95%程の非常に使用感の少ないコンディションとなっております。その他経年によるバインディング等に僅かな焼けは見受けられるものの、年式の割に焼けの進行も非常に少なく、プレイ面としてもネックコンディションは良好、トータル的に年式を考慮すればミント表記レベルの極上品ながら、上述の通りクラックリペア歴があります為、控えめにニアミント表記とさせて頂いております。
同年代のD-45モデルの相場としては、通常のシトカスプルースの個体にて、年式相応の使用感、また一部パーツ交換のある個体でも100万円前後となっており、こちら稀少なジャーマントップに加え、極上ニアミントコンディション&フルオリジナルという大きなプラス点を考慮すれば、適正価格としては120~130万円前後かと推測されます。ですが今回前所有者様からのご厚意もあり、一般的な使用感のある個体の相場すらも下回る非常にお値打ちな特別大特価価格にてご案内させて頂く事となりましたので、D-45スクエアロッドの良い個体をお探しの方はもちろん、お気になりました方は是非この”ご縁”をお見逃しなく。
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