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Martin Style-3K Employee 1920~1922年製 w/Killer Figured Hawaiian Koa

Martin Style-3K Employee 1920~1922年製 w/Killer Figured Hawaiian Koa

¥0価格

Martin Style-3K Employee 1920~1922年製 w/Killer Figured Hawaiian Koa & Jacaranda “Bow Tie”

当時の職人が自分自身の為に製作した特別なエンプロイモデル。強烈過ぎるフィギュアド・ハワイアンコアにハカランダ指板を採用した激レア特注スペック品が入荷致しました。

 

1833年からと約2世紀近くにも渡る永い歴史を持ち、様々なギターブランドの中でも群を抜いてトップに君臨するMartin社。その極上のマーティンサウンドに魅せられたミュージシャンは数知れず、非常に高い人気はもはや不動のものとなっております。Martinブランドはアコースティックギターだけに留まらず、ウクレレのジャンルにおいても世界的に高い評価を受けております。

 

17フレット仕様のMartinウクレレのソプラノ・モデル。完成までに幾度となる試行錯誤を繰り返しながら、1916年にStyle-1Style-21918年にStyle-31922年にStyle-0Style-55つのスタイルでラインナップされます。サイズは統一され全長533mm、ボディ長240mm、ボディ幅162mm、スケール345mmとなります。

 

今回ご案内させて頂く一本は、Style-3のオールハワイアンコア単板スペックとなるStyle-3K19201922年製。初期生産品ならではの指板中央の3本ラインのインレイ、トップ・ロウアー・エッジのセルロイド・オーナメント、フィンガーボードのダイヤモンド・ペア・インレイの稀少スペックに加えて、こちらは7F上にBow Tie(蝶ネクタイ)インレイが施された”Employee”(エンプロイ=従業員)モデル。通常の流通(販売)用のモデルとは異なり、当時のMartin社に勤めていた職人達が『自分自身の為に製作する』事を前提に製作がゆるされた特別なモデルとなります。

(シリアル管理される前の為、正確な年式は特定出来ませんが、1918年にStyle-3の発表、1920年にStyle-3Kの発表、1922年までのフリクションペグ仕様から年式幅を特定しています。)

 

まずこちらに採用された材ですが、当時のMartin社の職人による『自分自身の為の一本』という事もあり、通常ラインナップの材グレードを遥かに凌ぐ、極上のウッドマテリアルを誇ります。ボディはオールハワイアンコア単板となりますが、フィギュアドの浮かび方がハンパじゃありません。特にボディトップ&バックに採用された材には、一般的なハワイアンコアのストライプ状のフィギュアドではなく、キルトに近い極太のワイルドフレイムのフィギュアドが強烈なまでに浮かびあがります。加えてハワイアンコア材特有の波打つような縦ラインの杢目も加わり、インパクト抜群のルックスを誇ります。今現在ではここまでのグレードの材自体を見つけることすら不可能と言っても過言ではありません。ネック材にはこの時期ならではのホンジュラスマホガニーに、通常のStyle-3であればエボニー指板となる中、こちらはうねる杢目が特徴的なハカランダ指板をラミネイト。指板インレイには初期のみとなる縦方向の3本ラインのインレイと5F&9Fにはダイヤモンド・ペア・インレイ、そして7FにはEmployeeモデルの証であるBow Tieインレイが施されております。その他ホンジュラスマホガニーブリッジ、トップ・ロウアー・エッジのセルロイド・オーナメント、バーフレットの17F仕様、5層ロゼッタ、7層トップ・バインディング、3層バック・バインディング、またヘッド表面にロゴは無くヘッド裏面に"C.F. Martin & Co., Nazareth, PA"の刻印、ボディ内に同様の焼印が入れられております。またチューナーは発表当時からの初期スペックとなるフリクションペグが搭載されます。(現在は交換されておりますが、オリジナルが付属致します。)

 

そして気になるサウンドですが、流石と言うべきか、Vintage Martinだけが持つ本物のサウンドを肌で感じさせてくれます。今回同タイミングにて複数の素晴らしいウクレレが入荷致しましたが、そのどれとも違うヴィンテージ特有のトーンで、激鳴りという訳ではなく、音の張りや芯が極端に強い訳でもなく、サスティーンがやたら伸びる訳では無いのですが、一番生き物に近い枯れきったヴィンテージトーンで、麻薬のように弾き手を魅了します。言い過ぎかもしれませんが簡単なフレーズひとつで当時のハワイアンミュージックシーンが脳裏に叩きつけられるような印象を受けます。楽器としてのクオリティ云々では無く、歴史が生んだ奇跡と感じられる別格の旋律を奏でます。

 

状態としては約1世紀、100年が経過した楽器としては状態は良好で、若干のトップ落ち(ブリッジ上)、細かな打痕やスレ傷等は散見されますが、年式を考慮すれば非常にキレイな印象を受けます。パーツに関しては現在フリクションペグが現行品に交換されている以外は全て当時からのオリジナルをキープ。リペア歴としてはありがちなMartinクラックやバインディングのクラックはありませんが、ボディバックに衝撃を受けた跡と思われる木部クラック(現状接着剤にて補修されております。)、ボディバック下部に木部クラック、指板面1416Fにかけてクラック補修歴が見受けられます。またボディにはリペアの際に施されたと思われるオーバーラッカー(シュレック系)が施されております。付属のケースはオリジナルではありませんが、19701980年頃と思われる雰囲気のあるハードケースが付属致します。(画像参照)

 

同時期のMartin Ukuleleの中ではStyle-5Kが最も稀少とされ、1922年から40年までの約18年間で965台が生産され、現状演奏出来る個体は100程とも言われ、価格も3桁越え当然となっておりますが、今回のEmployeeモデルについてはそのStyle-5Kよりも遥かに生産数も少なく稀少価値の高い一本と言えるでしょう。適正価格としても当然のように3桁超えになるかと思われますが、今回こちら前所有者様からのご厚意もあり、まさかの破格特価にてご案内させて頂きます。高騰こそしておりますがStyle-5Kがまだまだ入手可能な事に対して、こちらは今後市場に出るかどうかも分からない程の稀少なコレクタブルアイテムとなっております。お探しだった方はもちろん、お気になりました方は絶対にこの大チャンスをお見逃しなく。

 

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